【感想・ネタバレ】LAコンフィデンシャル(下)のレビュー

あらすじ

事件その1、“血塗られたクリスマス”。署内のパーティで酔った刑事たちが勾留中の容疑者に集団暴行! 事件その2、コーヒー・ショップ“ナイト・アウル”で虐殺事件発生! 事件その3、複数の余罪を暗示する、あまりにもどぎつい変態ポルノ写真の氾濫! 事件1、2で明暗をわけた三人は、それぞれのやり方で悪の中枢へと近づいてゆく。<暗黒のLA4部作>第3作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

映画を見てのけぞったのが遠い過去の記憶。
ホワイトジャズを読んで、「もうお腹いっぱい」という気分で数年経過して、ようやく読んでみようかと。
再びそのエネルギッシュな何者かへのほとばしる憎悪と自己爆破とでもいうべき執拗な露悪的な「抉る」筆致に、土下座して詫びたい気分になるのに疾走する巨大エンターテイメント。
こういうのを読むとアメリカの作家魂というか、もはや体力的に何かが完全に異なると思えてしまいます。

これは暴力的な権力批判でありつつも、男と男と(時折女性の)超絶に遠回りするふれなば切られそうな熱い友情ものでもあるところが、サイコー。

しかし、疲れた。

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2021年02月28日

Posted by ブクログ

以前映画を見て、はて、何でこんなに注目されてるんだろう、そんなに面白いか?と疑問だったけど、これ読んで驚いた。全く別物。こんなLAの裏社会クロニクルみたいな代物をたった2時間の映画になんてできるものか。執念と呼べるような執拗な書き込みを最初から最後までテンションを落とさずに描き切った大作。圧巻。

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2017年07月23日

Posted by ブクログ

圧倒された。
世にジェイムズ・エルロイのエピゴーネン数多けれど、この凄まじい情念の噴出を真似る事など不可能だろう。登場する人物殆どがまともではない。主人公は、考え方も生き方も違う三人の警官。憎しみ合いながらも、根源的なところで繋がり、最後には結び付く。正義と悪に境目など元から存在せず、本能の命ずるままに、眼前に立ちはだかる、己らよりも卑しい巨悪を粉砕するのみ。後ろに積み上げられた屍の山こそが正義の証しだと言わんばかりに。
虚無的な終焉は、次の始まりを予感させるものだ。先に待ち受けるものとは、血と暴力の官能的世界、ホワイト・ジャズに他ならない。

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2015年05月20日

Posted by ブクログ

映画「LAコンフィデンシャル」の原作。プロットは非常に複雑で途中で何度も戻らなければならなかった。だが、結末へ向けたまとめ方はすばらしい。次作へ続く終わり方もいい。

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2012年04月22日

Posted by ブクログ

この作品はエルロイの「暗黒のLA」四部作の三作目にあたります。
この作家を一語で形容するなら“情念”だと思います。

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2013年07月18日

Posted by ブクログ

個性的な刑事をよく描いていた。プロットは非常に複雑。映画がよく整理されていたのがよくわかる。エンディングは全然違った。軍配は映画に。

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2011年09月26日

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