岸政彦のレビュー一覧

  • 図書室

    Posted by ブクログ

    子供2人の会話のテンポが良くとてもいい作品だった。
    子供の頃を思い出す、大人の女性。
    自分の母親の事、猫の事。
    そして図書室でいつも出会う男の子の事。
    その子との不思議な冒険。

    後半は作者のエッセイ。
    私の知らない大阪がいっぱい。

    0
    2020年03月31日
  • 図書室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「何かを激愛する、ということを久しくしていない。何かを激愛したい。それで振りまわされたり、困らせたり、たまに泣かされたりしたい」

    50歳、独り暮らしの独身女性の美穂。
    定職もあり貯金もあり、何不自由なく日々を平穏に暮らしている。
    けれど、ふと思い出すのは11歳の頃の出来事。
    近所の公民館の小さな図書室で、毎週土曜日の午後になると一人で本を読んでいたっけ。
    そこで出逢った同い年の少年と共に過ごした淡い記憶は、今となっては追憶に空想が混じった曖昧なものもあるかもしれない。
    けれど大人になった今もはっきり思い出すのは、二人が共に体感した"地球の終わり"。
    家族も友達も猫も全てを置き去りにして、二人きり、世界の果てで真剣に語り、不安になり泣いたあの夜の出来事は、心の奥で今なお生きている。
    あの一瞬の激情があるから今がある。

    今振り返ると、ほんまあほみたいやけど、あの時二人で相談して決めた娘の名前は、40年経った今でも忘れない。
    美穂の終始淡々とした語り口が、余計に切なく心に刺さった。

    後半は自伝エッセイ『給水塔』。
    大阪の街っておもろいな。

    「どんなひとにも人生があり、どんなひとにも内面がある」
    「どの街にも、その街の人生がある」

    0
    2020年02月09日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

    Posted by ブクログ

    とても興味深く読ませていただきました。
    社会学自体が馴染みがなかったが、4人の討論のわりにはよく纏まっているので、読んでいるうちに「社会学」の輪郭や直面している問題について理解ができるようになってきました。
    社会学を専攻していない素人の方でも、楽しく、また気づきを得ることができる良書だと思います。

    0
    2019年11月26日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

    Posted by ブクログ

    岸さん、北田さん、筒井さん、稲葉さんによるトークリレー本。社会学の知見がないと読み進めるのが苦しい。大学で学んでいた社会学を理解するために購入したが、より難解になった気がする。そのくらい普通の学問の深みはすごいと言うことなのかな。

    0
    2019年09月07日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

    Posted by ブクログ

    ちょっとしたきっかけで買って読むことになった本。もともと社会学がどういうものなのか分かってないのに「どこから来てどこへ行くのか」なんてどうでもいいんだけど,専門分野が異なる先生たちの対談というライブ感のおかげでそれなりに楽しく読み終えた。
    結果的には,社会学の中にいろんなジャンルがあること,ほかの経済学や心理学なんかとは違いがあること,先生もいろいろ悩んでいること,などが分かり,社会学に興味は持てた。
    せっかくだから著者の誰かの本で読みやすそうなものがあったら読んでみようかとは思うものの,まあ1年ぐらい先かなぁ。

    0
    2018年12月24日