西澤明洋のレビュー一覧
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ブランドは作って終わりではなく、そこからが始まりであり、年月と人の手を加えて育てていくもの。
経営者の方々のインタビューを読んでいると、『人の成長』をブランドの成長と位置づけていることが多い。
ブランド(または会社)はあくまで『空のコップ』で、その中にどんな液体を注いでいくか、器の大きさや形や色を決めるのは、そこで働く人に他ならない。
「スキルよりも好きかどうかで人を選ぶ」という経営者の方がいた。
ブランドがブランドたるためには、中で働く人たちがそれを体現して、姿勢に一貫性を持たせる必要がある。
どれだけ能力があっても、そのブランドを好きでなければ、熱意を持って育てていくことはできない。
「自分たちが最もヘビーユーザー」という経営者の方もいた。
これも、『好き』を表しているものと思う。
それを『知っている』人が語るのと、『好きな人』が語るのでは、まったく魅力の伝わり方は違う。
自分の仕事を好きになり、その魅力を全力で人に伝えていくこと。
それがブランドを育てる上ではとても大切になるのだと、本書を読み考えた。
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Posted by ブクログ
建築をバックグランドとしながら、建築ではないクリエイティブな仕事をされている人へのインタビューを中心に進む一冊。他のクリエイティブに従事しながらも根底には建築を考える際のアプローチを活かしながら今の仕事をしている、というのが筆者の伝えようとしているポイント。モノそれ自体に固執するのではなく、取り巻く周辺から本質を構造化して進めていく。建築的アプローチと筆者は言うが、建築含めたデザインという活動はもともとそういうものではないだろうか。デザインという言葉を広義で解釈すると自ずとそうなるような気がする。プロセスを変えることがアーキテクチャアル・シンキングであるという点は、隈研吾さんの建築のプロセスの話と合わさって興味深い考察であるように思う。
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Posted by ブクログ
■ブランディングの3条件
1トップの熱い思い
2良いモノ(サービス)
3コミュニケーションチーム
・「つくる」と「伝える」の両輪体制を自社で持つことが必要
=自前の「コミュニケーションチーム」を持つことがブランディングの条件
■「か・かた・かたち」
「か」:本質論的段階(思考や原理、構想)
「かた」:実体論的段階(理解や法則性、技術)
「かたち」:現象論的段階(感覚や現象、形態)
■ブランディングデザインの3段階
「M」マネジメントのデザイン
「C」コンテンツのデザイン
「C」コミュニケーションのデザイン
■MCCの3階層分類
・Cコミュニケーションはブランドの表現。顧客とのタッチポイント
・Cコンテンツはブランドの中核。熱い思いと高品質であることが大事
・Mマネジメントは経営戦略。ビジネスの仕組みのデザインは効果が大
・M>C>Cの順に、差異化が強い
・C>C>Mの順に、伝言ゲームが速い
・MCCの一貫性、縦串を通すブランディングディレクションが最重要
・Cコミュニケーションの横串を通すデザインディレクションも重要
■フォーカスRPCD
Pプラン→Cコンセプト→Dデザイン→Rリサーチ
■ブランディングデザインの8つのポイント
1.差異化できているか
2.シンプルであるか
3.コンセプチュアルか
4.構造化されているか
5.テイストがあっているか
6.メジャー感があるか
7.ディテールの完成度が高いか
8.美意識があるか -
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ブランドとは一貫性であり、古くならない、時間に耐えられるものである。そういったものから、消費者は安心を感じる。
その時その時の流行りを追ってしまうと、一貫性はなくなる。消費者は安心ではなく興奮を感じているに過ぎない。そして流行り廃れという言葉通り、いつかは飽きられる。時間に耐えることはできない。
目先の利益のために「モノを売る」ことよりも、
長期的な目線で「ブランドを育てる」ことが重要。
「ブランドを育てる」=「会社を育てる」
商品開発、パッケージ、店舗の外装、内装、雰囲気、さらにはそこで働く人や売り方までも。
経営リソースの全てにおいて、一貫性を感じるかどうか。
あらゆる仕事を自社で内製化することができれば、一貫性は生まれやすい。
パッケージデザインはこの会社、店舗の外装はあの会社、などとバラバラでは、どこかで不一致が生まれて一貫性が弱くなる。
人材も、会社の在り方の基準に沿う人材を集めなければいけない。商品のどんなところが好きなのか。なぜ好きなのか。そういった商品愛も指標の一つ。
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Posted by ブクログ
経営とデザインの融合。
最近こういうブランディングの本よく読んでます。
この本では5つの企業の経営とデザインのケースを紹介しながらわかりやすくまとめてあります。
5つの企業のケースはそもそもジャンルが違う話なのですが共通してるところが多いです。
ブランディングという言葉で考え方は本によってももちろん違うと思いますがここでは
ブランディング=差別化
差別化はフォーカスから生まれるとしています。
何にフォーカスするか、どこから差別化するのか
そのフォーカスの周りにはRPCD
Rはリサーチ
Pはプラン
Cはコンセプト
Dはデザイン
周りを調べ、予定を立て、目標を立て、それに向けてデザイン、考えていくということてす。
フォーカス、差別化とざっくり言っていてもわかりにくいですがRPCDを考えるとかなり現実的になり、やりやすい。
5つのケースからいうとビールの企業の例がわかりやすかった。
地ビールと呼ぶのかクラフトビールと呼ぶか。
地ビールって言葉消えましたよね。
今見るのはクラフトビールです。
呼び方変えるだけでも印象が変わるということ。
ブランディングってそういうところからなんでしょう。
本によって全然書いてること違うのでブランディングという言葉に対して自分の好きな考え方だけを取り入れたいです。 -
Posted by ブクログ
ブランドのそだてかたというタイトルより、デザインちっくな内容かなと思ってましたが、企業トップへのインタビューから「ブランド」をどう構築していくかという、企業経営目線の書籍である。
個人的に会社としての「六花亭」が元々好きなので、そこだけでも価値があると思う(僕だけかも)。
六花亭の「人材ありきで事業を展開する」という部分は、凄いとしか言えない。「ヒト」が大切であるという経営者の言葉は溢れてますが、それをかなり極端に実施され、成功している。企業として人気が出るのもうなずけます。
「デザイン」と「経営者」という2つの目線からのインタビューは新鮮であり、この本が伝えたい、複合感も伝わってくる。
個人的には第1章の6人(社)へのインタビューで十分だと思うところが、もったいない。