西澤明洋のレビュー一覧
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従来のパッケージ、ロゴ、広告グラフフィックなどの狭義のデザインを超え、ミッションやパーパスなどの経営方針から実際の製品やサービスも含めて、他社との差異化(ブランディング)を考え、顧客コミュニケーションをデザインする、ブランディングデザインという考え方を紹介した本。
ブランドの語源は焼印を押すこと(例えば家畜の牛の一頭一頭に押し他家の牛と区別するなど)、つまり差異化をすること。またブランディングは、マーケティングと違い、売ることを目的にするのではなく、伝えること、顧客間伝達を生み出すことと定義されています。
brandingの構成要素は、MCC(Mangement, Contents, Co -
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ブランディングデザインとは何か、西澤さんの言葉で分かりやすく説明してあった。
重要なことがたくさん詰まっているので、1回読んだだけではなかなか行動に落とし込めない。なので、2回目3回目と何度も読んでいきたい本である。
一読した今突き刺さったことは、以下2点。
「やらないことを決める」
「経営者とデザイナーの二人三脚」
やりたいことが沢山ある中、あれもこれもやるとてんこ盛りになって、結局誰にも何にも刺さらないものができてしまう。一点にフォーカスするということを目指す。また何を残すか、何を削るかを判断する力が経営者と共にデザイナーも必要。
ブランディングデザインは、ユーザーとのタッチポイント -
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今年(2018年)、いちばんハマった一冊。
2回読み返しました。
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中川政七商店13代 中川淳さんが
インタビュアーなのと、
六花亭製菓がラインナップされていたので、
北海道民としてチェック。
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下記はメモ。
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◯経営者のデザインリテラシーを高めないといけない
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◯意思決定する組織体制がねじれていたりする
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◯ブランドを育てるしくみ「企画開発」「デザイン」「モノ作り」「人材」「経営」
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◯それまで存在しなかった独自のポジショニング
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◯人材の成長を促す態勢や組織作り
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◯ブランディングは「戦略」「戦術」「戦闘」
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◯ブランドマネージャーが横串となって、全体を一気通貫で把 -
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ネタバレ「ブランディングとは差別化である」
この言葉だけで十分というほど5つのケースが裏付けている。
第1章では5つのケースを通じていかにしてブランディングをおこなうことで成果に結びつけたかという話が載っている。その後、ノウハウにうつる。
冒頭で述べたようにブランディングとは差別化のことである。
いかに自分の強みを活かしながら、その強みをどう具現化するか。言語化までは多くの場合できるのだが、デザインにうつるときにロジックの飛躍がおきる。
デザインはマーケティングの要素もとても含んでいるしいろんな要素はつながっているのだと思った。
楽しい。 -
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ブランディングの観点からデザインを解説している本。
商品の付加価値を上げ一つのブランドを確率するために戦略的にデザインを作る手法が、プロジェクトの発足から商品化するまで自身の事例と共に紹介されている。
リニューアルや今後の商品展開の可能性を予測しながらブランディングしていく事例こそ知りたかったのでとても参考になった。
改めて、ブランディングデザインとはブレの無いコンセプトの共有からしか生まれないと感じた。
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・発展・拡張に強いロゴデザインにする。 -
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ブランディングの足元を改めて見直すために再読。
「差別化」「一定の方向性」について、目の前の仕事と対峙しているとどうも忘れてしまう。無意識のうちに、無難な方へ、一般的な方へと流れてしまうが、それではおもしろいものは生まれないのだろう。
素材を集めて、いったん放り投げて、自由に発想すること。その自由さの中におもしろさが詰まっていて、差別化になり、人をひきつけるのだと思う。
その根底に、ブランドへの理解があれば良い。
そこに根差した発想なのだから。
手法にしても、他社を参考にはするけども、結局は自己流が人との違いを生み出す。
アイデアの組み合わせということを意識して、最適解を探す作業を続 -
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よくあるブランド書籍とはちょっと違う視点の本だと思った。
ブランディングする際に「フォーカスRPCD」という手法を用いて
R:リサーチ P:プラン C:コンセプト D:デザインという過程を経てブランディングを完結する方法は新鮮。
通常いわゆるデザイナーはRとPをさらりとおさえてすぐにCに入っていくことが多いと思う(あくまでも私個人の場合)。あまりそこをがっちりやりすぎると遊びがなくなりロジック感の強い面白みの少ないデザインになってしまう気がして…。
しかし著者の作品はそうではなく逆に核になる部分をがっちり押さえているからこそ、その後のデザインにおける遊びがより引き立ち「遊べているな」と感 -
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今、私は社内の新事業としてインテリア雑貨のブランドを作っています。
世の中ではありとあらゆるモノやサービスが溢れ、差別化はより難しくなっています。
技術や価格はだいたい似通っている中、何で差別化をできるかといえば、「誰から買うか?」という点がとても重要になっています。
その「誰から」を作るのが、ブランドといえます。
自分たちの強みを内外問わずに洗い出して、「自分たちはこんな価値を提供する」という宣言を世に放ち、良いモノを作って届ける。
「他とはここが違うぞ」という点を磨き上げる。
そうすることでブランドは育っていくのだなと本書を読みながら考えました。
ブランドをつくるということは -
Posted by ブクログ
・ブランディングとは
ブランディング=差異化
マーケティング≒売るゲーム
ブランディング≒伝言ゲーム
ブランディングの目的は売るよりも伝言
・デザインのプロセス
か(思考や原理、構想)→かた(理解や法則性、技術)→かたちの(感覚や現象、形態)
ブランディングディレクションは経営をかたちに
デザインディレクションはブランドの方向性を作る
・MCC⇒一貫性のあるデザイン
マネジメント(ブランディングディレクション)
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コンテンツ(デザインディレクション)
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コミュニケーション(デザインディレクション)
マネジメントレベルの差異化は持続性が長い
伝言ゲームの速さはコミュニケーション