【感想・ネタバレ】ブランドのそだてかた ブランディングに成功した企業が明かす21のしくみのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年08月04日


今年(2018年)、いちばんハマった一冊。
2回読み返しました。

中川政七商店13代 中川淳さんが
インタビュアーなのと、
六花亭製菓がラインナップされていたので、
北海道民としてチェック。

下記はメモ。

◯経営者のデザインリテラシーを高めないといけない

◯意思決定する組織体制...続きを読むがねじれていたりする

◯ブランドを育てるしくみ「企画開発」「デザイン」「モノ作り」「人材」「経営」

◯それまで存在しなかった独自のポジショニング

◯人材の成長を促す態勢や組織作り

◯ブランディングは「戦略」「戦術」「戦闘」

◯ブランドマネージャーが横串となって、全体を一気通貫で把握しておくことも大切

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Posted by ブクログ 2021年01月26日

西澤さんの講義を聞いて過去の本を読んでみました。 
アイデア勝負ではなくて着実な一歩一歩が大切だと気づく一冊でした。

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Posted by ブクログ 2018年12月09日

デザインの視点からブランディングを考えるのは、モノが溢れた時勢に合っている。ただ、店頭で目立てばよいというわけではなく、そのデザインがきっちりとブランドを顔になっており、買う人間の所有欲や使用欲を満たしてくれる必要があると感じる。
スーパーにならぶ加工食品の世界にその世界観は通用するのか。現時点では...続きを読む、よっぽど客層とチャネルを選ばない限り、デザインの力でブランドを引っ張り上げるのは難しい。
どのブランドも1年やそこらで「ブランド」になったわけではないはず。
本文にもあるように、いいものがまずあり、それを丁寧に、改良しながら社会とつながりつづけて、やっと「ブランド」になりえるのだろう。
選択肢の多い現代で、長く愛される「ブランド」はとても成立しづらいのではないか。
モノ視点でいえば、他が真似できない「発明」の域に達する必要があり、さらにそれを根気よく、資源を集中して伝え、販売しつづける事が必要となる。
そんな発明品の開発と根気のある販売活動と、その見極めを、自社ができるようにならなければならない。

・ブランドとは人格である(ディーンアンドデルーカ 横山正紀代表)
・ブランドとは価値観である(中川淳 経営の視点)
 →ブランドの価値観を体現する人としてブランドマネジャーという役職を立てている。価値観を細部にわたって明文化することは非常に難しいので、ブランドマネジャーという人を立てることで、そのブランドにかかわる人が判断基準とすべきよりどころとしている。
・POPなどのツール類はブランドデザインを構成する上では小さなアイテム群に見えるが、実はお客様との日常の接点であり、売上に直接的に貢献する重要なコンタクトポイントである。これらはコスト、業務スピードの観点から社内制作になることが多いが通常ここで表現の質が落ちやすい(ディーン&デルーカは落ちない)
 →ディーン&デルーカは落ちない。なぜならインテリア、雑貨ブランドで培った経営者のセンスと、従業員一人一人の人格(食とデザインが好き)
・やらないことを明確にすることが、ブランドの輪郭をしっかりと作る。「モノを売る」のではなく「ブランドを育てる」感覚でグッと我慢することが大切。
・ブランドを形作るものはモノ50:説明50だ(スノーピーク 山井社長)
・ブランドーラインー商品 の関係を把握する。
・経営者のデザインリテラシー度合いによる
・長く売れるものには社会とのつながりがある(デザイン会社ドラフト宮田代表)
・経営者とデザイナーが2人とも「やったね!これはいける!」で意気投合して経営者が本気でそのデザインを売ればきっと売れる。
・デザインと経営はつながっている。「ブランドマネジメント(=経営)→クリエイティブ・ディレクション→デザイン」
・ブランディングとマーケティングは違う。市場調査をして8割の人が良いというものを作ったとしてもそのとおりには売れない。自分たちが本当に良いと思うものを考えぬいて作れば、共感して買ってくれる人がかならず存在する。それこそがブランディングである。
・もはや原料による差別化は困難。チョコレートや飴などの半製品で差別化する時代。(六花亭 小田社長)
・菓子業界には販売地域を限定したエリアマーケティングの考え方に基づくブランディングがある。菓子がおいしい事が大前提だが「場所の希少性」を付加価値としてブランドの価値に盛り込む方法である。
・製品は永久保証
・21のしくみ
1企画開発 「自分たちらしいか」が判断基準
2企画開発 未活用の経営資源を生かす
3企画開発 多層的に差別化する
4企画開発 小さな差別化にとらわれない(品質や機能を改善する本質的な差別化に目を向ける)
5デザイン 世界観を伝えるデザイン
6デザイン スタイルを売る
7デザイン 経営者の目でデザインする
8デザイン デザイナーに「作る」から「売る」までを経験させる
9モノづくり 製品は永久保証
10モノづくり ユーザー視点を忘れない
11モノづくり 販売スタッフの「説明力」を磨く
12モノづくり エンドユーザーへ働きかける
13モノづくり 大量生産はしない
14人材  「スキル」より「好き」を大切にする
15人材  デザインへの感性が高い人材を採る
16人材  三拍子そろった人材開発
17人材  人材を育てる組織を作る
18人材  社員の勤勉がブランドを支える
19経営  事業ドメイン、ポジショニングで差別化する(製品コンセプトでの差別化とは強さが違う)
20経営  「会社の成長=社員の成長」にこだわる
21経営  人ありきで事業を考える

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Posted by ブクログ 2017年06月27日

ブランドのはじめかた、が面白かったので続けて。
デザインが一貫されていて、ブランドがきちんと成り立っている会社はお洒落でかっこよくて商品もやっぱりいい。今回紹介してくれた企業は全て芯があってみんなが同じ方向を向いている企業ばかり。やはりこういうところがあるからブランドも育って人にも信頼される企業にな...続きを読むれるんだな。

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Posted by ブクログ 2016年07月07日

信念とか、曲げないこととか、みんなで同じ方向を向くとか、当たり前だけど実はみんなが続けられていないこと。

それが大事だと再認識。

ただ、大人の世界では子供のときと違って資金という体力がどこまで続くのかのチキンレース。
これが尽きるまでに金にしなきゃならないし、目先につられたらブランドにはなんねー...続きを読むし。

さて、いまの事業はどうなるか。

とりあえず、曲げるつもりなし。

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Posted by ブクログ 2015年04月03日

ブランドは つくるのではなく 育てるものだ。
スキルよりも スキ が重要。
インナーブランディング。
しつらい。

ブランドは 価値観である。価値をデザインする。
ブランドは 世界観を表す。
思い、こだわりの集積が 人格を形成し、ブランドを形成する。
ブランドとは 伝えること。説明力がいる。
伝える...続きを読むものがあり、伝えることがある。
ブランドとは 生活スタイルの提案。
ブランドとは 永久保証である。
ブランドとは、時を経て 価値をます。
ブランドとは 古くならないものである。
ブランドとは 時間に耐えられるものである。

デザインとは、空気をつくることから始める。

『根本的なところで、差別化できない商品は、どうしたってダメ』
デザインでは ごまかせない。

差別化をはかるのが デザインとなる。
ここの小さな差別化ではなく 大きな差別化。

ここでとりあげられた 会社は 多くは二代目で、
そして、デザインは 自社で取り組んでいるのが、
特徴と言える。

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Posted by ブクログ 2021年02月13日

ブランドとは一貫性であり、古くならない、時間に耐えられるものである。そういったものから、消費者は安心を感じる。
その時その時の流行りを追ってしまうと、一貫性はなくなる。消費者は安心ではなく興奮を感じているに過ぎない。そして流行り廃れという言葉通り、いつかは飽きられる。時間に耐えることはできない。

...続きを読む目先の利益のために「モノを売る」ことよりも、
長期的な目線で「ブランドを育てる」ことが重要。


「ブランドを育てる」=「会社を育てる」
商品開発、パッケージ、店舗の外装、内装、雰囲気、さらにはそこで働く人や売り方までも。
経営リソースの全てにおいて、一貫性を感じるかどうか。

あらゆる仕事を自社で内製化することができれば、一貫性は生まれやすい。
パッケージデザインはこの会社、店舗の外装はあの会社、などとバラバラでは、どこかで不一致が生まれて一貫性が弱くなる。

人材も、会社の在り方の基準に沿う人材を集めなければいけない。商品のどんなところが好きなのか。なぜ好きなのか。そういった商品愛も指標の一つ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月06日

大好きな「MARKS&WEB」が取り挙げられていたのと
そもそも「ブランド」とはなんなのか?が知りたくて読んでみた。

インタビューされている企業の社長(代表)それぞれが思う「ブランド」を知ることができる。

全体を通して共通していたことは
「企業の核が揺るぎ無いものである」ことと、
「末端の自由度...続きを読むが高く主体性があること」こと。
一見相反するものに思えるかもしれないが、この両立がブランドを育てるのだ、と。

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Posted by ブクログ 2019年01月14日

帰納的にベストプラクティスを探る一冊。ただし著者の一人がデザイナーなので、ディレクションでからめそうなモノをつくる企業のみが対象。スペックのないサービス業は含まない。

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Posted by ブクログ 2014年04月27日

ブランドは一歩一歩地道に育てていくものだ、ということ。

まぁ、そうだな、と納得。

ブランディングとデザインができてないと
生き残れない時代にはなっているな。
企業もお店も、人も。

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Posted by ブクログ 2013年12月14日

自分たちらしいか?という判断基準。

会社でもよくかわす言葉で、意外とその定義は強い。

感覚だけど、総合的で多角的に判断しているのだと思う。

あとは、この言葉は、ヴィジョンと合わせて毎回出せれば、

それはブランドになる。

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Posted by ブクログ 2013年01月31日

ブランドのそだてかたというタイトルより、デザインちっくな内容かなと思ってましたが、企業トップへのインタビューから「ブランド」をどう構築していくかという、企業経営目線の書籍である。

個人的に会社としての「六花亭」が元々好きなので、そこだけでも価値があると思う(僕だけかも)。

六花亭の「人材ありきで...続きを読む事業を展開する」という部分は、凄いとしか言えない。「ヒト」が大切であるという経営者の言葉は溢れてますが、それをかなり極端に実施され、成功している。企業として人気が出るのもうなずけます。

「デザイン」と「経営者」という2つの目線からのインタビューは新鮮であり、この本が伝えたい、複合感も伝わってくる。

個人的には第1章の6人(社)へのインタビューで十分だと思うところが、もったいない。

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Posted by ブクログ 2012年11月06日

ブランド立ち上げから成功まで強さの秘密と解き明かす。6つの会社の社長のインタビューと対談から抽出した21のしくみ。

インタビューにあがってた会社は6社。Dean&Deluca、六花亭製菓、ドラフト、Marks&Web,トーヨーキッチン&リビング、スノーピーク。
どれも好きな企業(デ...続きを読むザイン企業のドラフト、だけ知りませんでした)なので興味があったんだけど、いずれも社長のビジョンが明確で、実際にそれが消費者側からも感じられる。これってまさにブランドだなーと。

インタビューしていたのは中川正七商店13代とデザイン会社代表ということで、ご自身も経営、デザイン、ブランドに関わっているという事もあってか、まとめ方も上手く肉付けしてあってわかりやすかったです。
どの企業も必ずしも大企業、大ブランドではないですが、自分サイズというか自分がやりたい事をちゃんとブランディングしてますね。
これ、いたずらに規模を追っちゃうと軸がぶれていくんだろうな。
これからの時代、規模を追うというのがどういう事なのかちゃんと考えたほうがいいんじゃないだろうか。

21のしくみ
・「自分たちらしいか」が判断基準
・未活用の経営資源を生かす(Marks&Webの一坪ショップなど。これは面白かった)
・多層的に差別化する
・小さな差別化にとらわれない
・世界観を伝えるデザイン(ディレクションが重要、ってな話)
・スタイルを売る
・経営者の目でデザインする
・デザイナーに「作る」から「売る」までを経験させる(これ、全然違うところで某社長から聞いた事があるな)
・製品は永久保証(あのメンテルームはすごかった)
・ユーザー視点を忘れない
・販売スタッフの「説明力」を磨く
・エンドユーザーへ働きかける
・大量生産はしない
・スキルより好きを大切にする
・デザインへの感性が高い人材を採る
・三拍子揃った人材開発(デザイナー、エンジニア、ユーザー3つの視点)
・人材を育てる組織を作る
・社員の勤勉がブランドを支える
・事業ドメイン、ポジショニングで差別化する
・会社の成長=社員の成長にこだわる
・人ありきで事業を考える

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