西澤明洋のレビュー一覧
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デザインの視点からブランディングを考えるのは、モノが溢れた時勢に合っている。ただ、店頭で目立てばよいというわけではなく、そのデザインがきっちりとブランドを顔になっており、買う人間の所有欲や使用欲を満たしてくれる必要があると感じる。
スーパーにならぶ加工食品の世界にその世界観は通用するのか。現時点では、よっぽど客層とチャネルを選ばない限り、デザインの力でブランドを引っ張り上げるのは難しい。
どのブランドも1年やそこらで「ブランド」になったわけではないはず。
本文にもあるように、いいものがまずあり、それを丁寧に、改良しながら社会とつながりつづけて、やっと「ブランド」になりえるのだろう。
選択肢の多 -
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ネタバレブランディング成功事例のケーススタディ。
エイトブランディングの西澤さんのセミナーを以前受講した事があり、フォーカスRPCD理論などその際に耳にした内容が記載されていた。
かなり面白いというか、実用的な理論なので読んで損はない一冊だと思う。
商品企画でなくとも、企業イメージをつくる経営層から商品をエンドユーザーに”伝える”セールスまで、「イメージをつくり、伝える」というフェーズは発生する。
何を大事に、何をフォーカスするのか、という概念だけでも知っておけば全く違った動きになるのではないか、と。
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■COEDO
ブラン -
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ブランドは つくるのではなく 育てるものだ。
スキルよりも スキ が重要。
インナーブランディング。
しつらい。
ブランドは 価値観である。価値をデザインする。
ブランドは 世界観を表す。
思い、こだわりの集積が 人格を形成し、ブランドを形成する。
ブランドとは 伝えること。説明力がいる。
伝えるものがあり、伝えることがある。
ブランドとは 生活スタイルの提案。
ブランドとは 永久保証である。
ブランドとは、時を経て 価値をます。
ブランドとは 古くならないものである。
ブランドとは 時間に耐えられるものである。
デザインとは、空気をつくることから始める。
『根本的なところで、差別化でき -
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ネタバレF-PRCDという考え方。
ブランディングデザイン教本として大変分かりやすい。
でも実践はなかなか難しい・・・日々悩んでいます。でもその壁を乗り越えないとせっかく出来た素晴らしい商品も効果半減に。
確かに豊富なモノの中から、「選ぶこと」が当たり前の昨今。
そのモノを得ることで「得られる体験」が重要視される時代。
選んでもらう努力、選び続けてもらう努力。
ブランディングデザインをきっちりやることで、日本のいいものをアピールしていけるように努力することは本当に大切。日本製品の高品質さは世界中に評価されているのだから。町工場や日本の伝統製品といった分野ではよりもっとこういう努力を現段階でしないと -
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単なるデザイン事例にとどまらず、ブランドを構築していくプロセスが紹介されており、デザインが本職でない我々にも分かりやすい内容。
「デザインは、言葉で説明できないといけない」というのは、目からウロコだった。デザインというのは視覚的に訴えるモノだとばかり思っていたので。根底には論理性が潜んでいたのね、と。
ブランドをまずは言語化して、さらにそのコトバをアイコン化する、2つのプロセスは想像以上に難しい。言語化の時点で、適切に、分かりやすく表現しなければならない。さらにアイコン化では言語化された表現と整合性のある、なおかつ洗練されたデザインにする必要がある。
訓練を積んだプロの人と組まないと、余程のこ -
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コエドビールは、デザインによるブランディングの事例としてよく取り上げられているが、それを手がけた著者の本ということで読んでみる
前半はコエドビール含む5つのケーススタディ、
後半は「ブランディングデザイン」の方法論と、ブランドの育て方
ブランディングを手がける側と、その当事者両方からの話が対談形式で書かれているのはわかりやすかった。
単に表面的なデザインをいじるだけでは「ブランド」にはなれない、というのは改めて感じた。
取り上げられているケーススタディは、どちらかといえば、
ワントップで意思疎通も取りやすい、成長途中の規模の企業、
という印象だったのだが、
これがある程度の規模を持った -
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ブランドは作って終わりではなく、そこからが始まりであり、年月と人の手を加えて育てていくもの。
経営者の方々のインタビューを読んでいると、『人の成長』をブランドの成長と位置づけていることが多い。
ブランド(または会社)はあくまで『空のコップ』で、その中にどんな液体を注いでいくか、器の大きさや形や色を決めるのは、そこで働く人に他ならない。
「スキルよりも好きかどうかで人を選ぶ」という経営者の方がいた。
ブランドがブランドたるためには、中で働く人たちがそれを体現して、姿勢に一貫性を持たせる必要がある。
どれだけ能力があっても、そのブランドを好きでなければ、熱意を持って育てていくことはできな