加藤徹のレビュー一覧

  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    蒼穹の昴の影響で読んでみた。西太后の人となり、清朝末期の歴史もつかめた。とても読みやすく勉強になった。

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    2017年10月19日
  • 東洋脳×西洋脳 多極化する世界で生きるヒント

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    タイトルから想像していた内容とは違ったけど、興味深かった。

    「王道」と「覇道」の違いが印象的。

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    2015年07月03日
  • 漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

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    3年前から中国語の勉強を始めました。動機は色々あったのですが、勉強を始めてから気づいた面白さの一つに、漢詩があります。

    外資系勤務なので中国の北京や上海オフィスの同僚と話すことも多いのですが、彼らの殆どが漢詩の有名な部分を記憶しているのに驚きます。

    私の通っている語学学校でも漢詩の面白さを教えてもらっています。そんな私にとって、この本の表紙に書かれていたフレーズ「かつて漢文は東アジアのエスペラントであり、日本人の教養の大動脈であった」に惹かれました。かつて、日本以外にも、朝鮮(北朝鮮、韓国)・ベトナム・香港でも漢文が使われていたのですが、その行く末が異なったということも、書かれています。

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    2015年07月05日
  • 貝と羊の中国人

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    漢民族がが二つの文化、貝←農耕民の「殷」と、羊←西域の遊牧民族「周」の衝突によって「漢民族」とする。「貝」=多神教的の文化=実利主義 「羊」=一神教的文化=建前主義。
    日本が発展するためには、どうしても中国とうまく付き合う必要がある。この本音と建て前をうまく使えば良いと思うし、江戸時代までの明らかに中国の国力が上の時代はうまくやってきたと思う。明治、昭和と日本の国力が中国を上回った(と思うのである)時代を経たことで、これがやりにくくなっているような気がするのだ。

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    2014年12月03日
  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    徹底的な男尊女卑社会であった清の時代において、如何にして中堅官僚の家系の娘が中国全土の権力を牛耳るに至ったのか。イメージが先行して稀代の悪女として語られがちな西太后の人生を、歴史的事実から追う一冊。
    中国の王朝は大体200年ほどで交代するというが、清の王朝時代の末期であり、また19世紀後半という海外との関わりあいを無視できない時代においては、例え悪政をしかなくとも変わらないことが罪になるということか。徹底的に個人の利益しか考えない西太后が困窮しつつも権力を失わなかったのは、自らを縛る清朝のシステムにより、大したことは出来なかったが、大したことをしなかったおかげで生きながらえたようにも見える。

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    2018年10月20日
  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    中国の政治の常道として、カリスマ的政治家は実務派政治家を失脚させたり復活させたりして、彼らに権力が集中しすぎぬよう調整する。西太后はそれを誰から教わったわけでもなく、暗黙知的に体得していたのであります。臆面もなく人を失脚させたり自尽に追いやったりする振る舞いに凄みを感じます。蛇足ですが、P254に掲載の女史の写真の顔が漫画家の蛭子 能収氏に見えてしまうのです。

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    2014年07月27日
  • 貝と羊の中国人

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     表題から、漢字の成立ちについての内容かと思いましたが違ってました。中国の国民性について、だいたい理解できました。

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    2012年05月26日
  • 本当は危ない『論語』

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    第一章は「論語」の成立事情(三種類の「原」論語から成ったということ)、第二章は孔子の生涯、第三章以降は古今の説を引きながら、著者の解釈が述べられていた。
    孔子が昼寝をする宰予に対し「腐った木に彫刻はできぬ!」と激怒したくだりについても記述があった。
    大学の漢文学の講義でも、この話題が出て、同衾説が紹介されていたけれど・・・加藤さんは結局、「筆者の筆力不足」として答えは出していなかった。
    結局、解決できないということなのだろうけれど・・・長年疑問に思ってきたところだったので、ちょっと肩透かし感があった。
    また、「擬音感」で論語を読むというのは、独自の試みなのだろう。カ、ガ行で始まる音は「堅固系」

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    2012年01月22日
  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    内容は
    西太后と西太后のダンナの咸豊帝の幼少から
    西太后が紫禁城内で、どのように自らと
    周囲の地位を上げ下げしてきたか。
    また、数ある西太后に関する俗説を訂正したりで
    西太后のヒールぶりを期待する人にはガッカリだろうが
    西太后の良くも悪くも女的性格に共感する人には安心な本。
    ……なのだけれど、
    今回は、現在の中国が清の時代の影響を色濃く持ってる
    という点を踏まえて、読みなおしてみた。
    尖閣諸島のこともチロッと出てた!

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    2011年05月07日
  • 東洋脳×西洋脳 多極化する世界で生きるヒント

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    脳科学者と中国文学者の対談。
    欧米を追いかけてきた日本をあっさり抜き去った中国は、独自の進化を遂げた国だ。独特のバランス感覚で55の他民族をまとめ上げる中国のリーダーは尋常ではない力量と度量を持っている。
    いま世界が中国に注目するのは、欧米とは異なる普遍を持っているからだ。
    科学は一神教の宗教観が根底にある。20世紀、科学の進歩とともに欧米の文化が世界を席巻したのは偶然ではない。アジアは多神教だ。そのアジア的宗教観を根底にしたもう一つの普遍が中国にはある。
    そして、日本は古来より中国の文化を取り入れ、そして20世紀は欧米の文化を取り入れた。いわば東洋と西洋のハイブリッドになる可能性を秘めている

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    2011年04月07日
  • 漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

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    古代からの日本史の中で漢文が与えた影響を考察する。
    日本での漢字の初見から近代日本で漢文の素養がもたらした影響、大正昭和の漢字レベルの衰退を嘆き、かっての中流実務階級(江戸時代の武士と百姓町人の上層部)が持っていた「生産財としての教養」としての漢文を高めることで日本の国全体の活力を高めるとする。

    純正漢文・和化漢文(史部流)

    日本史上「漢文の力」を活用して日本人の思想改造に成功した統治者は、聖徳太子と徳川家康

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    2019年01月16日
  • 貝と羊の中国人

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    私の通っていた中学の社会の先生は、少しかわっており、
    成績はよろしくなかったが、結構好きな先生で、
    いまだに年賀状のやりとりをしている。
    なぜ変わっているかといえば、中2の世界史で半年以上中国史を扱っていたのだ。
    それも大学受験用の山川出版の各国別世界史ノートを使用していた。
    その頃から20年以上経つけれども、いまだに
    「殷周春秋戦国時代、秦漢魏晋南北朝、
    隋唐五代十国時代、宋元明清、民国人民共和国」と
    中国の王朝の変遷をそらんじることができる。
    大学受験で世界史を選択する常識だけど、
    中国史を出題しない大学は無い。
    それを、当時中2の私たちに伝え、ある部分では
    高校の授業より深く勉強した。(

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    2019年01月12日
  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    世間一般の人が持っている西太后のイメージと本当の西太后は違うんです。

    現代中国に実は多大な影響を及ぼしている清朝末期、現代中国を理解する上で読んでおきたい本。

    ただ繰り返し説明が多少あってげんなりしたとこがあったので★三つにしちゃいました・・。

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    2009年10月04日
  • 西太后 大清帝国最後の光芒

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    「蒼穹の昴」を読んで、当時の清や西太后に興味を持って、この本を手に取った。
    難しすぎず面白い。写真もいっぱいあって、「これがブスの皇后ね」とか見て楽しんだ。

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    2009年10月04日