加藤徹のレビュー一覧
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「この停滞感に満ちた日本の現状を打破するには、強力なリーダーが必要だ」
最近では、上のような物言いは、もはや誰が首相になっても耳にするようになった。
私などは、首相に選ばれるたびにいちいち西郷隆盛とか、高杉晋作とかの明治の英傑と比較されてむしろ可哀想だ、と感じる。
だって皆薄々感づいているのではないだろうか?平成のこの世に、坂本龍馬はもう現れない、ということを。
何故現れないのか、という話になれば、それは平成の政治家と明治の英傑との違いは何か、を考えなければ始まらない。
多年の熟考の末、私は近年、それが「漢文の素養」の有無なのではないか、との仮説に至った。
そこで、そのまんまのタイ -
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本書から得た内容から判断して歴史としてカテゴライズした。
自分としては基本的に「国民性」という概念に少々懐疑的な気持ちを持っている。間違いなく多様性が増して来ている最近の世界において、特定の民族に「このような特徴がある」と単一的に論じる事はできないと考えているからだ。この考えはある程度正しいと思われるが、逆の考えが成り立つ訳でもない。そういった中で民族を理解する上で歴史から学ぶ事は非常に重要な事となってくる。
著者は中国文化、とりわけ演芸が主な研究らしいが中国の歴史についてかなり詳しくまとめられている印象を受けた。また著者独自の解釈が本書の通じてしっかりしているので非常に読みやすい一冊である。 -
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ネタバレ中国人と接する機会があったとき、もう一度読み返すべき本。
中国人の考え方・文化・歴史からなぜ日本に敵対心を向けるのか?ということが文化的に理解でき、また、日本人として腹を立てる必要も無いことが納得できる。
中国人の実利の追求には凄まじいものがあるが、その反面、儒教に代表されるイデオロギーに殉じるのも同じ中国人である。現在中国の政治は共産主義、経済は資本主義の淵源はここにあるという。
この貝の文化と羊の文化から出発して、著者は流浪のノウハウ、中国人の頭の中、人口から見た中国史、ヒーローと社会階級、地政学から見た中国、黄帝と神武天皇、中国社会の多面性と説き進める。どの項目も非常に深い洞察と -
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タイトルは煽りが効いているけれど、まっとうな内容の本。論語の誕生・成立から発展に至るまでの歴史的経緯と、孔子の人となりの推測、そして、論語と日本のかかわりについて、既存の論語研究の成果を数多く引用しながら説明している。タイトルにある「危ない」とは、次の3点の意味での「危なっかしさ」を指していると私は理解した。
1.成立の経緯が不明なところがあり、孔子一門とは関係ない別の書物の言論が混じっていたり、孔子の弟子達による学閥の主導権争いの結果、孔子の言が歪められている可能性がある。実際、荀子の言と思しき文章が論語に紛れ込んでいるという指摘もある。
2.古典ゆえに表現技法が未発達で、読み方に曖昧性が -
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[ 内容 ]
財、貨、賭、買…。
義、美、善、養…。
貝のつく漢字と羊のつく漢字から、中国人の深層が垣間見える。
多神教的で有形の財貨を好んだ殷人の貝の文化。
一神教的で無形の主義を重んじた周人の羊の文化。
「ホンネ」と「タテマエ」を巧みに使い分ける中国人の祖型は、三千年前の殷周革命にあった。
漢字、語法、流民、人口、英雄、領土、国名など、あらゆる角度から、斬新かつ大胆な切り口で、中国と中国人の本質に迫る。
[ 目次 ]
第1章 貝の文化 羊の文化
第2章 流浪のノウハウ
第3章 中国人の頭の中
第4章 人口から見た中国史
第5章 ヒーローと社会階級
第6章 地政学から見た中国
第7章 黄帝 -
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ネタバレ[ 内容 ]
かつて漢文は、東アジアのエスペラントであり、日本人の教養の大動脈であった。
古代からの日本の歴史を「漢字」「漢文」からひもとくことで、日本人が何を思い、どんな試みの果てに、この国が築かれてきたのかが明らかになってくる。
日本人にとってまだ漢文が身近だったころ、漢文の力は政治・外交にどのように利用されたのか?
彼らは、漢文にどんな知性や思いを込めたのか?
―日本の発展の原動力となり、その文化・政治力を支えた「漢文の素養」をもう一度見直し、日本文化の豊かな可能性を提言する。
[ 目次 ]
第1章 卑弥呼は漢字が書けたのか
第2章 日本漢文の誕生
第3章 日本文明ができるまで
第4章 -
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ネタバレ[ 内容 ]
内憂外患にあえぐ落日の清朝にあって、ひときわ強い輝きを放った一代の女傑、西太后。わが子同治帝、甥の光緒帝の「帝母」として国政を左右し、死に際してなお、幼い溥儀を皇太子に指名した。
その治世は半世紀もの長きにわたる。
中級官僚の家に生まれ、十八歳で後宮に入った娘は、いかにしてカリスマ的支配を確立するに至ったか。
男性権力者とは異なる、彼女の野望の本質とは何か。
「稀代の悪女」のイメージを覆す評伝。
[ 目次 ]
第1章 清朝という時代
第2章 紫禁城の壁の中
第3章 戦争と政変
第4章 垂簾聴政の光と影
第5章 西太后と二人の皇帝
第6章 最後の十年
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