板垣巴留のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一見ファンタジーに見えて、物凄い同時代性を持った作品だと思う。
メロンとメロンの父親の、一体どちらが「邪悪」なのか。少なくとも作者は「父親みたいな奴こそが邪悪なんだ」って言いたげだけれど...僕も同意します。
最後のページがね...。沁みます。ほんの少し世の中が変わったところで、「みんなと同じ幸福」を2人が手に入れることはまだ難しいんだろうけど、とにかくどうか幸せでいてくれよ、と願います。
朝井リョウの『正欲』と併せて読むべき作品、とか言ってみる。両作はある意味、対になっている。「普通」であるように見えるけど実は双方向ではない愛(『正欲』)と、双方向だけど周りに認められ難い愛(『BEASTARS』)、みたいな。いずれにせよ本作は今の時代に読むべき作品だと思います。
レゴシが世界を変えたと言っても劇的に変えたわけではなく、「一夜で全くもって変わったりはしないけど、確かに漸進していっている」という描き方をされていたのが良かった。
綺麗事じゃなく、みんな愛する人と幸せであるために苦しんでいるし戦っているんだということがきちんと表現されていて良かった。
名作。 -
Posted by ブクログ
大大大好き!!!!!!!
鬼滅の刃も
呪術廻戦も
チェンソーマンも
葬送のフリーレンも
ヴァイオレットエヴァーガーデンも
少し前なら、
タイガー&バニーも
デュラララ!も
その他ジャンプ形長期連載ものも
(冨樫義博作品は別格)
ハマらなかった私が、
(進撃の巨人は大好き)
BEASTARSだけは本当にもう大好き!!!
大人になってからこんなにグッとくる
いわゆる少年漫画誌掲載漫画があるなんて!
一話目から惹かれに惹かれて最後まで完読。
正直、リズとの決戦以降は
緩やかに右肩下がりな話の流れ傾向は否めない。
ヤフヤやメロン、キュー、ロクメ、サグワン、、
サブに至ってはセブンさん、など、
微妙に消化不良のキャラも多く、出演理由や、
充分な紹介があったのに回収が出来ておらず、
その後どうなったの?何?何故?必要だった?
と疑問が湧くこともしばしば…
リズとの戦いを最終決戦にしても良かったのでは、、、!!!と、思わずにはいられない、
が!!!
とにかくこのみんなの話が続いていくのが嬉しかったし、シシ組への愛着は湧きまくったし、ルイとジュノの切ない別れの話も綺麗な終わり方だったと思う。その分あんなにさんざん遠回りしたレゴシとハルはあっさり!?とは思うが…笑
とにかく、この世界観にどっぷり、でした。
レゴシとルイのBEASTARS物語の続きが読みてー。
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Posted by ブクログ
ネタバレお前にとってただのおじいちゃんでいい。
ゴーシャの愛が深いし可愛らしくて好きだ。
別れ際にハルちゃんとのことを暴露して、レゴシだけスッキリしているのがちょっと笑ってしまう。
それにしてもせっかくハルちゃんが来てくれていたのになんてタイミングが悪いのか。
ハルちゃんもそこで誰をこの女と行けない程度にはレゴシに本気ということなのだろうか。
一生懸命バイトしているレゴシが可愛い。
初めてする仕事をするのに丁寧に教えてあげてほしい。質問しすぎると大人は怒るどレゴシは言っているが、理不尽でしかない。
サグワンさんとの出会いが良い。
海洋生物が登場するが、設定が色々と面白かった。
輪廻転生を信じていて食殺という概念も無い。
食べて食べられて穏やかでいられる。
自分などは、転生できるとしても今生が惜しいし
痛みや恐怖を恐ろしく思ってしまうが
そういったものもないのだろうか。
セブンさんの視察について行ったレゴシが、
最近の若い肉食獣は派手なものは好まないというのがなかなか深い意見。
異種族と仲良くしたいという学生と反対に
平気で同僚をラムちゃんと呼べるような肉食獣たちが
派手なものが良いに決まっていると次々需要のない靴を売り出すのが
人間界でもありがちだなと思ってしまった。
トイレが使用中だったと嘘をついて戻ってきてくれるところも紳士だし
一生懸命やってきたセブンさんがレゴシが肉食獣であるだけで
簡単に謝罪を引き出せることが悔しくなる気持ちもとてもよくわかる。
戦ってる最中に消毒しようとするゴーシャを見ると、
レゴシはおじいちゃんに似なんだなとつくづく思う。
しかしヤフヤはレゴシを巻き込まないで欲しい。
ニュースで見てすぐに面会に来てくれるルイ先輩最高だ。
しかも草食ブラックジョークまで考えて。
正義じゃなくて草食獣が好きなだけ。
それに対して気づくの遅すぎと言われるとは思わなかった。
結果救えるなら正義でいいという理屈も好きだ。
ルイらしいし、前より随分柔らかく、レゴシとの距離も縮まったように感じる。
レゴシのほっぺたをぷにっとするのが、
ハルにやっていたのと同じだ。
草食獣を食べたいんじゃなくコミュニケーションがとりたかっただけ。
自覚は大事だ。
なるべく前向きな変態を心がけるという言い方には笑ってしまったが。
ご褒美でもらったお餅をみんなで分けようとするのがまた良い子だ。
治安が悪いと聞いていたが、集まったご近所さんたちは
みんな良い人たちに思える。
オオワシのライカが
「一晩のご馳走より日々の衣食住」と言っていたのが
言葉選びは兎も角説得力がある。
ヒモというより執事か秘書のような役回りもしてくれるなら養う価値はあると思う。
レゴシが学校から飛び出してよかったと思えて、良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ食肉前科獣というものがあるとは。
正直、全部リズのせいにして、ルイの足を食べたのもリズで
それを助けたのがレゴシということにしても良いのでは
と思ってしまったが。
うじうじせず、学校をやめようという発想にいけるのが凄いと思う。
オグマさんがルイにお金をかけるのは、褒めたい時か怒っている時というのがちょっと面白い。
いつも予想外の行動をとるところが気にいっているが限度がある。それはそうだ。
痛かったか、と言うのが不意打ちできゅんとした。
分かりにくく見えてもちゃんとお父さんなのだ。
羊のセブンさんの話も好きだ。
新キャラが出てきて本筋からずれるかと思いきや
新キャラがちゃんと面白くて本筋にも影響してくるところが
本作の素晴らしいところだと思う。
しかしラムちゃん呼びは流石に悪質だろう。
食べて良いと言われて失礼だという言葉が出てくるのがレゴシらしくて良い。
引っ越し先のアパートにジャックたちだけではなくビルやアオバ、ゴーヒンさんも訪ねてきてくれるとはレゴシの人望が知れるというものだ。
ドーム先輩やピナくんも来たがっているというのも可愛い。
ヤフヤのキャラクターにも驚いたし、ゴーシャと友達だったのも意外な繋がりだった。
しかしマイマイミルクはあれで解決になるのだろうか。
意外と信頼関係もありそうなのでお金させあれば
なんとかなるのだろうか。
「寝付きが悪いのいはうとましい人生を歩んでる奴の宿命」と嘯くゴーシャ。
2人でビースターズを目指していたのに道が別れたのは寂しいが、
どちらの立場も気持ちも分かる気がする。
ルイがビースターズを断るのも分かる。
ここまでの経験をしていると、ビースターズも
相応しくない以前に世界の違うものに感じそうだ。
ルイとジュノは案外良いコンビな気がするが。
ハルがルイに会いにこないのはちょっと意外だった。
レゴシの実家の電話番号を覚えていたり、おじいちゃんと色々話せたりと
ジャックの良い子ぶりを再認識する。
異種族婚だけでなく、毒を持つ者と持たない者では
認められないという規則がある。
つまりゴーシャとレゴシは戸籍上他人というのが更に複雑だ。
差別の対象にまでなってしまうのは悲しい。
成長したレゴシが隅に座るのは可笑しいと言いつつも
爪はきちんと隠しているのも、
それを見て成長に驚くゴーシャも可愛い。
「自分たちが可哀想と思ったことなんて一度もない」
と孫に言われたら嬉しいだろう。
小さい頃好きだったポテトフライをまだ好きだと思っている大人あるあるすら微笑ましい。
「平和主義は強い者が唱えてこそ意味を持つ」
全く持って真理だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレテムの同意があったと思い込み薬を飲まなくなり、
新しくレゴシと友情を築こうとする
リズの描写がとても怖い。
レゴシは犬科らしく、毎日全力で生きていて
この大晦日もただ全力だ。
本能というものから目を逸らさない本作の中で
やはり肉食獣が肉を食べないというのは
本来の性質を歪めていることに他ならない。
この世界では、草食は本来の食事を採れるのに、
肉食は食事を制限され、投薬を強制され
強い肉食の方が弱い立場に置かれているとも言える。
草食への配慮からくる肉食の本能の歪みは、
単なる理想論であると言え、学園内での食殺事件がこれが最初で最後だと断言できないだろう。
ルイはいつ、戻ろうと決意していたのか。
レゴシが気になるならみんなに内緒で様子を見るだけ見てシシ組に戻るという選択肢もなかったわけではないと思う。
だが、レゴシの命をかけた決闘と彼の戻ってきてほしいという気持ちに心が動かされたのだろうか。
ボスではなくルイとして戻ろうとした。
戻る決意をしたことも少し意外ではあった。
イブキがライオンの強さはただの武器、
使いこなしても隠し持っても重いと言うのがしんどい。
百獣の王を演じ続ける。
ルイとの日々は幸せだったとの言葉が温かくも悲しい。
ボスではなくルイと呼び名を変えたところに彼の心情が汲み取れる。
まさか責任感を持つ様になったフリーが追ってきてイブキを撃つことになるとは。
イブキはフリーが追って来ていることに気が付いてタイミングを合わせたのだろうか。
シシ組のライオンとして向き合うしかなかった。
フリーも表通りまでの道に送ってくれたのがすごい。
シャツについた金の毛をポケットに入れてというタイトルがまた良かった。
テムに怪物だといわれてショックではなく
本質を見抜いてくれたと思ったと言うリズ。
ハルちゃんが恋愛にのめり込んだ理由を思い出した。
本気でやり合うのも肉食獣同士しか出来ないからある意味本当に青春ではある。
力を自分のために使うか、誰かを守るために使うか
お互いの肉食獣としての生き様をぶつけ合う。
レゴシも紙一重だった。
ルイがいたから怪物にならずに済んだ。
本音を隠さなきゃと思いながら泣いてしまうルイが
初めて泣いたのも
泣くことが許される環境ではなかったから。
彫られている数字は俺の呪い
呪いを解いてくれレゴシ。
ただ肉を捧げるのではなく、深い意味がある肉食だ。
普通に考えたら、狼がヒグマに勝つのは難しい。
レゴシに勝たせるにはそれなりの理由が必要になってくる。
それをルイ先輩の呪いとも関連させてくるとはさすがだ。
自分で脱出して警察を呼んでくれたピナもよく頑張ったと思う。
自分の中に蓄えた、借り物の言葉ではなく部活の先輩として、
リズには孤独に気づいてやれなかったのはすまなかったと言い、
レゴシには次会うのは、学校だ約束だぞ
と言うルイ先輩の言葉が等身大の先輩らしさと子供らしさがあってよかった。
リズにはテムがどれほど恐怖していたかという事実を噛み締め、自分の罪の重さを感じながら償って欲しいと思った。
自分は警察に突き出すという順当な手段を取らないことが歯痒かったが、この辺りは結果的に公的機関の知るところとなり、もしかしたらレゴシは不満かもしれないが、自分としては良かったなと思っている。
今まで肉を食べないで来て数々の修行もこなしてきたレゴシだが、肉を食べることでここまでの力がつくこと、それを体感することも重要だ。
知らずに避けることと、知っていて避けることでは意味が違ってくる。
レゴシは知ることを選んだ。これは重要なことだと思う。
ルイの呪われた番号の刻まれた足が、レゴシの生きる糧となる。
リズが妄想上でしか得られなかった、草食から食べてほしいという申し出とその草食との本当の友情を、レゴシとルイは共に得て進んでいけるのだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレルイとハルの姿が微笑ましいだけに寂しくなる。
「きっと私たちどちらもおいしいのよ」という言葉が重い。
草食獣に魅了される肉食獣というのもなるほどという感じだ。
常に草食が弱いわけではなく、立場が逆転することもある。人間の世界でも時折あると思うが身売りのエピソードは中々に凄惨。
現場を反射的に見せないようにルイの目の前に手をやるイブキのまさかの過去。
弱い生き様は罪深いと思うルイに寂しくなるが、イブキとの絆は深まったようだ。
キビは直後は怖がっていたけれど
「これから肉食獣を怖がり続けるなんて嫌」と
タオに触らせて手を握って。
タオもとても辛かっただろうが、戸惑いながらでも
ふたりの友情がここからまた築いていければ良いと思う。
とても良いシーンだった。
回復を聞いて泣いてるドーム先輩も良い人だ。
タオが二週間停学になってしまったことも気にしてくれている。
それに対してリズの言葉は、知っているレゴシにとってはどの面下げて、という気持ちになるのはわかる。
またピナが止めてくれた。彼の飄々とした感じは面白い。
しかしシンプルに警察に通報するというのはできないのだろうか。
生命を食べる罪悪感を背負ってまで食べたくない
虫だったら食べていいなんて傲慢
人間が他の生命を奪って生きていることに重なる。
今更何言ってんだおまえは傲慢、と言い放つゴウヒンが安心する。
生きること一点に集中して生きる
昆虫はシンプルで高尚。
自分が犬に対して思っていることと似ていた。
避ける、どうしてもならば大切に頂くという姿勢は
ビーガンと似ているなとも思った。
レゴシは保護者でルイは甘えん坊だったという
ハルちゃんの回想がなるほどと思う。
レゴシを好きになればなるほど、ルイが心配になる
というのもなんだか分かる気がした。
レゴシは別に抱きしめ返すぐらいして良いのに。
俺に任せろと言えてしまうのは、十分ヒーローだ。
部活だってサボっても良いのにちゃんと行くし、
ハンカチは渡して行くし。
一度肉を食うと罪悪感と飢えで自傷してしまうというが
青春を取り戻すと言ってもレゴシを食べたところで
また次の飢えに苦しむだけではないのか。
種族の壁を壊せるのは捕食だけと言うリズに、
愛だよと真顔で返せるレゴシが好きだし、ここから
以前から前フリのあったおじいちゃんのゴーシャが
コモドオオトカゲであることが明かされる展開も良い。
レゴシは強い理由にも納得がいくし、
1話で梯子を伝うように降りていた理由も分かる。
普段は草食に気を遣って暮らしている
ただの悪党ではないリズ。だからこそただ憎み
警察に突き出して済ませるのは難しい。
チベスナのアイさんのエピソードも良かった。
ゴーヒンさんは警察には通報しないのに、
退院した後警察に出頭しようとするのは凄い勇気だし、
彼女なりの答えなのだろう。
リズもそうした答えまでいきつけるだろうか。
ツノにワックスを塗る話がまさか伏線。
流石に指あの状況で咥えられたら怖い。
生きたがっている自分を自覚して気が楽になったというピナ。
命乞いでもすれば満足なのか
僕の人生は、所詮、無価値だが僕だけのもの
僕の死の恐怖も、僕だけのもの。
台詞に乗せたリズへのメッセージ。
殺すがいい!!僕はお前などに臆さぬ!!
のシーンの気迫が素晴らしく、思わず息を詰めて
部員のみんなが見てしまうのも無理もない。
バーで3者3様に考えているのがとても笑える。
イブキ外せよの言葉に、尻尾を振ってるレゴシが可愛い。
最期になるとしたらあなたに見届けて欲しいという覚悟、
それなのに女装なところがレゴシらしくて最高だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレハルとルイの出会いがどこか寂しくて良い。
みんな出会い方をしたら、常に完璧でいるしかなかったルイが
ハルに惚れるのも当然だと思う。
ストレートに会いたくて来ただけと言えるレゴシが
とてもレゴシらしい。
会いに来るというところが成長でもある。
オーディションが役者の一部に知らされず行われるなど
かなり陰湿ないじめでしかないと思うが
美しく踊りきると決意するジュノが強い。
レゴシがジュノに迫られても鈍いのは安心もするし
ちょっといらっともする。
それなのにハルとルイの関係には気付いてしまう。
自分の気持ちにも。
繊細なのか図太いのかというハルの突っ込みは的を射ている。
レゴシの気遣いはいつも大型肉食獣の自分を抑えてハルに合わせるものばかりだったけれど
初めて強い自分をハルの前で肯定して、
もう少しだけ君と日向を歩きたいというのが切ない。
アオバやレゴシと違って、ルイの過去を知ったと脅す様なことを言い
かつルイの血を見て美味しそうだと思うところが
ビルらしいと言えばらしい。
身体自体が凶器のような相手に対抗するには力を持つしかない。
ルイは正しいし、裏社会に慣れていそうでもある。
いつの間にかみんなに受け入れられているジュノ。
ビースターになるという野望と共にルイに宣戦布告するのには驚いたが
どこかで納得もいった。
強かでしなやかな子だ。
停電になった時すぐ草食に駆け寄りみんなで守る肉食の姿がとても良かった。
正しい力の使い方だ。
こういう時は面倒な事を考えずとも肉食の力を
肯定できているのでは。
ルイの名前を呼んでしまうハルと
気付いてしまうジュノ。
ルイの過去は壮絶だし、オグマとルイの関係性も
どこか奇妙ではあるが、
この世界を変えるというルイの決意が思った以上に
深いものであることを知る。
テムに花を供える姿。そこにレゴシが来るのも
その偶然からルイを人知れず守ることができる展開も良い。
ルイを尊敬しているという言葉が聞けるのもまた良かった。
何かを解決しようとするといつも野蛮なやり方になるという言葉も、
無害でありたいという言葉も切なく感じた。
ジュノほどでなくとももっと自信を持ってくれても良いのに。
ルイを守るためにするのが告白して失恋しようとするというのも意外だった。
レゴシらしいと言えばらしい。
この世に本能が存在する限り誰しもが自分や他者を苦しめて生きている。
人間界でも同じことだ。誰にとっても無害でいることはできないのだろう。