松村涼哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
電撃文庫大賞受賞作と言うことで楽しみにして読み始めた。中学校におけるいじめや自殺という重たい内容を取り扱っていたため、こちらも多少重たい気持ちにもなりつつ読んだ。しかし、帯に書かれていた刺激的な宣伝惹句にたがわず、僕一人の革命の内容が明らかになるにつれ、この本のスタートからずっと語られていたことがこのラストに向けて作り込まれていたことに気づき、そのどんでん返しぶりは結構衝撃的で面白かった。
ただし、最後の結末に向けたシーンはありきたりで、天才少年の自殺の理由もしっくりこない。ここのラスト部分がこの小説の評価を落とした。それ以外は面白く読めた。 -
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Posted by ブクログ
ミステリーのようだけど、やはり群像劇なのだろうか。あまりジャンル分けに意味は無いが、この不思議な読後感を含めて反芻したくなる作品。物語の構造はよく出来ていて、カタルシスほどではないが意外性もあり、読む程に先が気になる。正直、釈然としない部分はあるし、筆力に発展余地を感じるが、逆に、深掘りしすぎないことでこの内容を読ませている、すなわち個性になっている感もある。スクールカーストを「革命」しようとする主人公の動きと語りは、幼くはあるが自分にも心当たりがあり、中学生という時代の厳しさを思い出す。
余談だけど。やはり本作が電撃大賞を取ったことは驚き。とはいえ、過去もチャレンジングな作品が大賞を取るこ -