壺井栄のレビュー一覧

  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「二十四の瞳」→12人の子供たちの目の数
    →12人の子供たちの「思い」や「視点」に
    筆者は重きを置いているのかなと想像。

    教え子が夢を追えず、男子は生きて帰って来れるか分からない戦へ出かけなければならないという、戦争への怒りが非常によく伝わってきた。
    戦後80年になった現在こそ、
    当時のリアルを知る為に読むべき小説だと思う。

    0
    2025年12月02日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    有名だから読んだ気になっていたけど実は読んでいなかった本のうちのひとつ。
    引き込まれる文体に古さを感じさせない。個性豊かな登場人物。強い反戦の思い。
    時代を超えて一気に叩きつけられるようだった。

    0
    2025年08月02日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    せっかく読書を楽しんでいるのだから、人生の勉強になる本も読みたいと思い手に取りました。

    大石先生と12人の生徒の物語。
    前半のほのぼのとした童話のような暖かさから時は移って、戦争下は胸を締め付けられるような思いでした。

    辛く悲しいことが多い人生の中でも、最後は希望があるような終わりで良かったです。

    0
    2025年02月15日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    戦争に苦しめられる庶民、少女の身売り、女中奉公、ヤングケアラーと悲惨な内容の割に、主人公の心象風景、ユーモア、自然描写の美しさから読み進めることができた。書き出し、一本松のシーンとそれに絡むラストが素晴らしい。50年ぶりの再読。読むべき傑作

    0
    2025年01月26日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    時代に翻弄されながらも懸命に明るく生きる子供達の様子に心打たれました。数十年ぶりに読みましたがやはり名作ですね。

    0
    2024年03月28日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    昭和初期の日本各地に沢山あった心の物語と言って良いだろう。
    女学校卒の新米女(おなご)先生と12人の小学生との仲睦まじい学校生活にホッコリしながらも、当時の庶民の生活や雲行きが怪しくなる世相が描かれている。
    戦争が拡大するにつれて瀬戸内の小さな村にも、その影響が浸透してくる。
    貧困、徴兵、赤狩り、食料不足が当時の日本の隅々までやってきて、悲しみが充満していた様子を大石先生の目線でつぶさに描かれている。
    夫も教え子の男の子も戦争に送り出す女性の悲しみはいかばかりだろう。
    後半は涙無しには読み進められなかった…
    この時代を生きた人々の子孫たる私達が読みついで行きたい作品だった
    作中の小豆島弁が物語

    0
    2023年10月27日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    当たり前の日々の暮らしを奪い、あたかもそれが当たり前かのように錯覚させてしまう戦争の怖さ。
    素直で純粋な心を持った子どもたちの瞳はいつまでも輝くものであって欲しいし、子どもたちの未来を狭め奪う戦争は、世界中のどこであっても絶対にあってはならないものだと改めて感じさせられました。

    何もかも変わってしまった中での最後のシーンは、まだ戦争前の大石先生と子どもたちの場面を思い起こさせ、涙が止まりませんでした。

    0
    2023年10月11日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女先生が
    声を上げてわらっちゃうとこ好き。
    子どもたちが
    一本松まで歩こうとして
    女先生の顔見てほっとして泣いちゃうととこもすき。

    0
    2023年09月28日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    小豆島に旅行することを決めたことからこの本を手に取りました。
    戦前・戦後の描き方の根底に流れる愛情のようなものがはじめから最後まで読者の心をあたたかくしてくれました。
    解説を読んでこの本の良さを再認識できました。

    0
    2023年08月11日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    小学生の頃に読んだ際には衝撃的なラストシーンばかりが印象に残っていたが、改めて読むとかなり前半のうちから切ない展開が続く。そして、ただでさえ悲惨な場面をもう一段悲惨にするような追いうちの描写が多いのも本作の特徴。
    次の世代を担う子どもたちへの希望は描かれているものの、大石先生や大人になった教え子たちに関していえば、とにかく救いのない物語だと感じた。

    また今回読んでみて、戦争の只中を描く第8章と第9章が特に印象深かった。地の文にさえ作者の反戦の思いが率直かつ痛烈に込められており、その母として、女性としての嘆きに年齢を重ねた大石先生の心境が重なって現れる。
    大石先生は教師としてのプロフェッショナ

    0
    2023年08月08日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    小学生の時に何度も読んだ本。
    自分が母親になるとまた昔とは違った感想ももつ。
    生きる大切さ、そして生命の大切さ、戦争の悲惨さを教えられる本。



    ・一年生の子が弟や妹の子守りをするとは
     今の大人でさえ育児は大変なのに、本当に本当に大変だと思う。

    ・環境の力を感じさせられる。
     生まれた時代、場所、家によってこんなに運命が変わってしまうとは。

    0
    2023年06月18日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでよかった…そう思える本でした。
    なんだろうね、いつの時代にも優しい人はいる。
    そして貧困だろうがなんだろうが、
    子供を純粋な目で見てくれる大人がいる。
    それが小石先生。

    だけれども子供のとんだいたずらにより
    ひっどい目に遭っちゃうけれどもね。
    それでも彼女は教え子たちを案じてくれていました。

    最後に込められた戦争を批判する言葉…
    実は大石先生は娘さんを亡くしているのです。
    歴史にifはないよ、もしそうでなければ
    あんな行動なんかとらなかっただろうに!!

    0
    2023年06月04日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    幼稚園の時に小豆島へ家族で行って、24の瞳のコケシを買ってもらった。今まで、若い泣き虫先生が11人の小学生たちと海に出て校外学習している時に遭難して船で全員が亡くなった話だと理解していた。読んでみたら全然違った。戦争が色濃く出ていた。最近、小豆島の近くの直島に行ったので島の景色、そこに通う子供たちの雰囲気はつかみやすかった。

    0
    2022年10月08日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    祖母が小豆島出身と知り、手に取りました

    戦地へ向かう生徒、経済的事情で“男として生まれたかった”と呟く生徒…

    私の祖母やその家族も似たような経験をしたのかな…そう思うと、戦争体験は血筋を伝い、受け継がれている様にも思いました

    0
    2022年08月08日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小豆島の漁村に師範学校を出たばかりの大石先生が赴任し、そこで12人の子供たちと出会いう。
    彼らが卒業する頃には次第に戦時色も強くなり、男の子たちは戦地へと赴く・・・。百合の花の弁当箱や服や草履にこっそり明るい色をしのばす女の子たちの姿にやるせなさを感じる。そして、戦争によって家族が亡くなっても大っぴらには悲しめない、そのこと自体が許されない社会で、大石先生の息子が父親が戦死したことを「名誉」だと当たり前に感じている姿が怖かった。
    疑問を抱くことすら出来ない社会が今もあることを忘れてはならないと思う。

    0
    2022年07月23日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    自分の感情に素直になること、が1番印象に残ったなぁ。
    愛する人(異性とかそういうのではなく)を大切に思う気持ちとか、向き合う力とか、それの根底にあるのは、"素直さ"なんだなぁ〜っと。

    これを贈ってくれた友達からのメッセージも含まれてるとするならば、
    「素直」これが結構リアルで胸をつくなぁ〜〜〜

    素敵なお話でした。

    0
    2022年05月16日
  • 二十四の瞳

    購入済み

    二十四の瞳

    Netflixで視聴して良かったので購入しました。12人の教え子たちの師弟愛に感動し、戦争での悲劇に心が痛みました。映画を観てから、小説を読むとより心に染み込みます。今、二十四の瞳の英訳と対訳で再度読んでいます。

    #タメになる #感動する #泣ける

    0
    2021年11月06日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    “いっさいの人間らしさを犠牲にして人びとは生き、そして死んでいった”
    “一家そろっているということが、子どもに肩身せまい思いをさせるほど、どこの家庭も破壊されていた”
    戦争の中で十二人の生徒がそれぞれ懸命に生きる。その中での女性教師の怒り、悲しみ。
    伝えなくてはいけない1冊。

    0
    2021年08月13日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    300ページに満たないこの薄い文庫には、周知の通り、瀬戸内の小さな島の太平洋戦争をはさむ二十数年が描かれる。庶民の目と声に語らせた強い反戦の思い、貧しい暮らしの中での小さな喜び、華美な描写を省いた短い文章と台詞がいかに生き生きと自然や人間を感じさせるか…伝わってくるこれらの点だけをとっても屈指の存在と思うが、加えてこれは過ぎゆく時間の物語でもある。
    去った時は戻らず、惜しんでも何もかもが指をすり抜けてこぼれていってしまう。地上に生きる人間に共通のこのテーマすら内包して、世界に誇るべき名作。読み継がなくてはー!

    0
    2020年08月30日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    泣いた。素晴らしい作品、の一言。


    高校生のときに読んでおきたかった。でも今読めて本当に良かった。


    平和な時代に生まれてきた僕は、平和な世の中を当たり前と思っていた。


    でもこの作品には、そんな当たり前はなかった。


    僕たちには、この平和な時代を守り、そして二度と戦争がおこらないようにする義務があると強く感じた。


    **********


    罪もない若人の命を奪っていく戦争は次のような時代だった。


    国民精神総動員。戦争に身も心も投げ込めと教え、従わされた時代。


    男たちにはどうしても逃れることのできない道。


    母親たちには戦場で散る命を惜しみ悲しみ止めることもできない。

    0
    2020年02月12日