壺井栄のレビュー一覧

  • 二十四の瞳

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    ★3.5。
    映画は何作かは観ているはずですが、まったく覚えておらず。ただ原作は多分初読。いろんな意味で経済性の高い当方の記憶。
    さておきそうか、こういう小説なのか。もっと直接的なのかと思ってましたが、松竹が映画化するんだからそうですわね、理知的な抑制が効いていてます。
    しかしこんな話があちこちにあって、かつ、小説にするのも憚られるのが100年も経たない前のこの社会の話、現在を見ると知らないからと見向きもしない、遠くに来てしまって見えなくなっているのかなぁ。

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    2024年08月25日
  • 二十四の瞳

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    新任の女教師と島の子どもたちの愛情あふれる物語。爽やかな読後感。戦争は絶対によくないと思わされる。懸命に生きる人々の姿に感動。

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    2024年08月02日
  • 二十四の瞳

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    小学校の先生になってみたくなった

    小学生の頃に読んだきりの本
    20年前の私はどう感じたんやろう

    大人になるまで沢山の選択肢の中で
    選べる自由が私にはあって
    お金にもご飯にも衣服にも困らず生きてきた

    今も何にも困らず生きてるけど
    今の私の幸福度は…。

    十二人のこの時代の離島の子供たち
    生まれたときから
    それぞれにそれぞれの少ない選択肢の中で
    疑いもせず
    疑ったところで抗えず

    純粋すぎて優しすぎて
    捨てれば良いものも捨てられず
    そんな選択肢すら誰も教えてくれず

    ささやかなささやかな幸せと
    恵まれていないことも恨まず生きていく

    死んだ方がましとまでは言わなくても
    死んでもそれほど惜しく

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    2024年04月17日
  • 二十四の瞳

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    瀬戸内の海辺の田舎町を舞台に若い女性教師と12人の教え子たちの戦前〜戦後の激動の人生を描いた作品。
    主人公の大石先生の目から見た戦争が描かれていて、一般市民の、特に女性、妻、母からみた戦争ってこういう感じだったんだと感じることができた。
    戦争中の話で、貧乏だったり、戦死したりと辛い話だが、なぜか読んだあと晴れ晴れした気持ちになる。
    大石先生や教え子たちの、敗戦しても生きていくしかないんだというあっけらかんとした気持ちがそうさせるのかもしれないな〜。

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    2023年09月29日
  • 二十四の瞳

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    15年くらい前に小豆島へ旅行に行った際に、「二十四の瞳」という本があるのを知り、読もう読もうと思っていてやっと手に取った。

    戦争前後の先生の存在価値って偉大だったんだなと改めて実感。文章が古くなく読み易かった。
    大石先生は、先生という言葉がしっくりくる。

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    2023年07月18日
  • 二十四の瞳

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     戦前期の日本の生活がわかる小説。この物語を読むと、庶民の生活水準が現在と比べて低かったと想像できる。それは物資の欠如はもちろんのこと、家庭環境の影響が、現代と比べて大きく、そのせいで自分の夢を諦めて、若いうちに家庭、さらに国家に貢献するように働くのである。そのため現代人がこの本を読むと、自分たちが昔の人たちよりも、いかに裕福でかつ自由気ままに生活を送っていられるのかと感じるのではないだろうか。
     しかしその一方で、たとえ全体の生活が貧しかったとしても、近隣に住んでいる人々の交流から、お互いを心配したり助け合ったりと、いわゆる共助、協働の精神がこの物語から読み取れる。このように本作は、昔と現在

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    2023年04月30日
  • 二十四の瞳

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    タイトルこそ知っていたが読んだことがない本だった。こういう話だったんだな。戦争そのものよりも、生活に忍び寄る貧困による悲劇の方が印象に残る。読んでよかった。

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    2023年02月03日
  • 二十四の瞳

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    ドラマや映画等であまりにも有名ですが、原作を読むのは初めて。
    叙情的な文章の中に、戦争に対する悲惨さ、理不尽さ、残酷さ、悲しさが余すところなく表現されていて、不朽の名作と言われる所以がわかった。

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    2022年12月20日
  • 二十四の瞳

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    こうした時代が、確かに存在したこと。

    一人ひとりとの繋がりが今よりも濃く、
    自らの意思と関係のないところで
    断ち切られてしまう時代。

    今の僕らは繋がりを求めるようになった。
    目の前の人間に対してではなく、
    顔も知らない大勢と。

    現代において、教師と生徒は、ビジネスライクに繋がっている。
    そうでなければ成り立たないからだ。
    しかし、かつてのように目の前の人間を大切にし、目の前の人間の将来の幸せを願う心を忘れてはならない。

    教師に勧められる理由がよくわかる。

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    2022年12月11日
  • 二十四の瞳

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    誤解してた 小学生の頃授業で読んだ記憶があった。
    くちびるに唄を や 瀬戸内少年野球団のような女性教師と生徒との交流を描いた作品かと勘違いしていた。

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    2026年01月03日
  • 二十四の瞳

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    この小説を読む随分昔の幼い頃から何度も小豆島の祖父に連れられて、ロケで使われていた岬の分校へ遊びに行っていました。
    当時はまだ今の新しい方ではなく古い方だけでした。
    程なく小学生になった私に誰が手渡したのかは覚えていませんが、二十四の瞳の分厚い本と出会うことになります。

    幼い頃の私は読んでも読んでも「戦争反対」以外の意図を読み取ることは出来ず、ただ聞きなれた方言のセリフに親近感を覚えていたのははっきり覚えています。

    そこから30年以上経った先日、ふと思い出して読んでみようと思いました。
    私は大石先生が泣きみそ先生と呼ばれる歳になっていたことも忘れて。

    やはり年月が経ってから読むと違います

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    2022年08月08日
  • 二十四の瞳

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    終戦から7年ほど経過した1952年、女流作家・壺井栄によって書かれました。
    「瀬戸内海べりの一寒村」を舞台に、島の岬の分教場に赴任してきた女性教師と、同年に小学校に入学してきたお少年少女たちのふれあいが描かれた作品となります。

    終戦から年月が経ったとは言え、まだ敗戦の空気は色濃く、文壇でも第一次、第二次戦後派の文学者たちが登場し、あの戦争の意味について振り返る風潮があった中、本作は発表されました。
    個人的には二十四の瞳は、同時期に書かれた文学作品と同列に語るには異質な感じを受けます。
    本作は現代も、文学というよりも一娯楽小説として読まれている気がしていて、他の文学小説に比較すると手に取る人の

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    2022年02月13日
  • 二十四の瞳

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    何十年ぶりかに読んでみた。落とし穴に落ちた大石先生のくだりが記憶に残っていたが、全体を流れるのは反戦の悲しい話だった。もうこんな話が理解されない時代になっているのか・・・

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    2022年01月03日
  • 二十四の瞳

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    はじめの方の穏やかで素朴な1年生の子どもたちが、章が進むに従って、それぞれの人生を歩んでいく。戦争が子どもや親、村に落とした大きな影を描いていた。

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    2021年09月25日
  • 二十四の瞳

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    ふと懐かしくなって読んだ。

    映画を観たのも、子供向けの本を読んだのも小六か中一だから、文庫本で今回読んでみてその記憶力に我ながらびっくりした。よく覚えているものだ。あいかわらず涙なしには読めないのだが…。

    あらためて壺井栄は文章がこんなにうまかったのかと思う。物語として完成した美しさである。子供時代にこんないい本を読んでいたのか!だから感動が持続するのだろう。

    ユーモアたっぷりな泣ける物語の中にさりげなく、だが力強いメッセージがある。

    おなじ人間として生まれた命が、みんな同じように成長していかない運命の不平等さ。それを深く深く考える一人の女性、岬の分教場の12人の一年生を受け持ち教える

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    2021年09月12日
  • 二十四の瞳

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     小豆島に行った際に購入した本。偶然にも敗戦から七十六年を経て、戦争を考えさせられた。
     始まりは瀬戸内海べりの小学校に赴任した新米教師が、12人の生徒達との交流からであるが、なんとも全体を通して、展開の早さがある。
     しかしその展開の早さは、まさに日本と世界の戦争の激化、それに伴う国民の生活の窮乏さが窺えると同時に、その影響が大きいことを表していよう。
     昭和36年に初版が発行されたものだが、今も読むに値するのは、現代において忘れ去られている教師と教え子の時を超えた繋がり、戦争というものに対して全ての国民が耐え忍ぶことにすら疑問を抱かないこと等、戦争がこれから起こりそうな時やコロナ禍で翻弄さ

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    2021年08月18日
  • 二十四の瞳

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    読んだことなかった名作。
    戦時中の人々の本音が見え隠れするようだった。
    戦争下に生まれ育った幼い大吉の、当然のような「戦死=栄誉、羨望」という思考に、人間が教育や環境によっていかようにもなってしまう怖さを感じた。

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    2021年08月10日
  • 二十四の瞳

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    話が短い上に登場人物が多く、内容が薄いのではないかと読む前は考えていた。しかしそんなことは全く無く、12人の子供一人一人の人生がそれぞれしっかりと描かれていた点が良かった。
    物語の前半と後半では雰囲気が全然違く、飽きることなくどんどんページをめくった。
    日本史が苦手なので時代背景などは掴みずらかったものの、非常に楽しめた作品だった。

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    2021年07月23日
  • 二十四の瞳

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    瀬戸内の岬にある分教場に赴任してきた大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちの賑やかな学校生活と、やがて戦争に巻き込まれ散り散りになってしまうそれぞれの運命を追いかけた不朽の名作。

    私もこういう小説を読むようになったんだな、としみじみ。
    でも新米教師と子どもたちのほっこり成長物語、と思っていたら大間違い。
    戦争への怒りと悲しみ、この時代に生まれたことの不条理、女であることの理不尽……胸にずしんと重みを残していくエピソードが次から次に出てくる。選挙権は無い、子守で学校へ通えないことなんて当然、国のために散ることが栄誉、反戦思想を持てば即逮捕、疑問を持つことさえ許されない。これがかつての日本の姿

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    2020年08月22日
  • 二十四の瞳

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     小豆島合宿を前に再読。木下恵介の映画版を見てから読み直すと、思いのほか大石久子の内言がしっかり書き込まれているという印象。とくに、〈「妻」「母」として「戦争を憎む気持ち」〉が強く前景化されている。また、岬の卒業生のうち、松江と富士子がどうやら色街に売られたらしいこと、松江がラストの岬の歓迎会に姿を見せていることも気になった(木下版では松江はいなかったはず)。
     1928年の小学1年生だから、岬の子供たちは1922年生まれか。1941年に徴兵検査を受けているので、おそらく最も戦死者が多かった世代にあたる。舞台こそ小豆島だが、じつは情景描写があまりない。でも、逆にそうであることで、この物語を日本

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    2019年08月24日