壺井栄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
壺井栄の文学には、えくぼがある。
解説に書いてあったその表現が、とてもしっくりきた。
小学生だった頃にはみな同じくキラキラ輝いていた二十四の瞳。時代や、家の経済的状況、いろいろなものに翻弄され、いつのまにかできているヒエラルキー。納得いかないことや、悲しい出来事もある中で、その中でもえくぼがあることでほっとできる。人生その眼差しが大切なんだと思う。
えくぼは、狙って作るわけでなくて、自然にできるところがいい。壺井さんは凛とした、すてきな女性なんだな。
女性が自分の意志で職業をもてる自由があること、自分のやりたいことを思うとおりにできることを、改めてありがたいと思ったのと、教師という職業