壺井栄のレビュー一覧

  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    有名な作品だが、初めて手に取った。

    平仮名や方言が多く、始めはなかなか文章が頭に入ってこなかった。

    先生と生徒の学校生活の物語だと思いこんで読み進めていたので、何故この先生が人気者になるのか?と疑問だった。

    しかし私の視点が違った。
    この本はそのような本ではないと気づいてから、読書のスピードが上がった。

    後半は一気に読み進めてしまった。

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    2015年04月26日
  • 二十四の瞳

    Posted by ブクログ

    壺井栄の文学には、えくぼがある。

    解説に書いてあったその表現が、とてもしっくりきた。

    小学生だった頃にはみな同じくキラキラ輝いていた二十四の瞳。時代や、家の経済的状況、いろいろなものに翻弄され、いつのまにかできているヒエラルキー。納得いかないことや、悲しい出来事もある中で、その中でもえくぼがあることでほっとできる。人生その眼差しが大切なんだと思う。

    えくぼは、狙って作るわけでなくて、自然にできるところがいい。壺井さんは凛とした、すてきな女性なんだな。

    女性が自分の意志で職業をもてる自由があること、自分のやりたいことを思うとおりにできることを、改めてありがたいと思ったのと、教師という職業

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    2014年05月07日