矢部宏治のレビュー一覧

  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    陰謀論の本ではありません。家族は書名を見て陰謀論の本かと思ったと笑っていました。著者がどんな思いで書名を決めたかはわかりませんが、書名で損をしていると思います。

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    2024年01月26日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    日本の驚くほどの対米従属は、かなり気になっていることだが、本書では、主に軍事面でどんな不合理性を持っているのかに焦点を当てて解説してくれている。
    太平洋戦争に敗れ、アメリカの占領を経て独立した日本からすれば、一定程度のアメリカによる影響はあってしかりだろうが、ここまで言いなりになっていて言い訳がない。
    何だか真の独立国とは言えない気持ちになってしまう。
    そう言う気付きを与えてくれた書だと感じた。

    一部抜粋
    日米合同委員会の本質とは、占領時代から続く基地の使用権や治外法権など、米軍が持つ巨大な特権を、どうすれば日本の国内法のもとでトラブルなく維持していくかの調整機関。もともと占領中に旧安保条約

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    2023年10月30日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    矢部宏治著『知ってはいけない〜隠された日本支配の構造〜』を読んだ。本書の発刊は2017年。私が購入したのは2018年だが読まずにいた。
    孫崎享著『戦後史の正体』に衝撃を受けた。この本を企画したのが矢部宏治(1960-)である。本書を読み終えて、日本が対米追従で来た理由がよくわかった。モヤモヤしていた視界が開けた思いがした。
    日本の対米追従は「対米軍追従」とも言えるもので、憲法よりも上位にあるのが日米安保条約である。この条約のもと開かれる日米合同委員会。ここに出席するアメリカ人7人のうち6人が軍人であることからも米軍が日本を支配していることが分かる。日本はGHQ占領期と何ら変わっていないのだ。

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    2023年08月02日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    米軍基地の謎や憲法9条や、いろいろ感じていた矛盾のナゾがとけた感じ。まだ一応高齢者ではないけど、もっと早くに知っておくべき内容だった。

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    2023年04月19日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    「知ってはいけない」と書いてあるが、朝鮮戦争で日本を取り巻く国際環境が変わり、現在に至るまで軍事的には主権国家ではない状態が継続している状態を分りやすく解説している本。

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    2023年01月09日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    なーんと!日本て、軍事的にはアメリカの植民地のままじゃん。
    「戦争になったらアメリカさんが守ってくれる」何て、誰が言い触らしたんだ。

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    2022年12月13日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    日米安全保障条約の密約により、以下の2つの権利が米軍に付与されている。
    ①軍事指揮権
    ・米軍が日本国土周辺でいつでも軍備を配備できる)
    ②基地配備権
    ・沖縄を初めとする米軍基地だけでなく、米軍が希望すれば日本国土内でどこでも基地配備ができる

    それ故に、米軍基地上空は米軍管轄下にあり、日本の旅客機は米軍基地の上空を迂回する空路を選んでいる。

    戦後の日米安全保障条約で上記①と②が締結されたというのが本書の要諦

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    2022年04月07日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

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    本書は「戦後再発見」シリーズの2冊目で、「日米地位協定」の内容や問題点をQ&A形式で解説するPART1と、外務省で地位協定の運用マニュアルとして書かれたという機密文書「日米地位協定の考え方」を紹介するPART2の二部構成である。編著者の前泊博盛は『琉球新報』で記者・論説委員長を務めた人で、現在は沖縄国際大学で教鞭を執る。専門は沖縄経済や日米安保論である。

    日米地位協定は米軍の日本での法的な地位を定めている。この協定に根拠があればこそ、外国軍隊である米軍は日本国内に基地を保有し、訓練などを行うことができる。ところがこの協定には重大な欠陥があり、その欠陥からさまざまな問題が生じている。問題がなぜ

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    2021年08月02日
  • 日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

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    異常、いびつ、二枚舌、首のすげ替え、張りぼて……

    憲法は変えるか<変えないかの議論ではなく、どう良く変えるかが一番重要なこと

    国連憲章にある敵国条項への対応しかり、著者による打開案が提示されているが、本当に実行できる政治家がいるのか? と昨今の政治家たちを見ていると「絶望感」しかない

    日米の関係は想像以上に屈辱に満ちている

    本書で一番衝撃的だったのは、やや恣意的な解釈を含むが、
    日本中に原発を置くように仕向けているのは、いつでも原発を攻撃してダメージを与えることができるから。実際にそうした訓練を駐留米軍「が」行っていること

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    2021年06月07日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    前半を読むと、日本の憲法と法律ってなんて軽いんだと情けなくなる。後半でそのようになった経緯が検証されている。

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    2020年12月13日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    知ってたよ。大体知ってたけど、やっぱり不思議な話。ホントにそんなことあるんだろうかと思いながら、でも「だからか」と腑に落ちることばかり。
    この不条理で不合理なシステムから抜け出せる日は来るんだろうか。

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    2020年11月29日
  • 知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた

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    なぜ今も日本はアメリカに従属し続けているのかを明らかにしようとする本。密約が極一部の人間だけに共有されたことによりそれが後代に受け継がれず、国家として記憶喪失になっている日本。日米安保条約が改定される過程についてよく理解できた。
    岸のもとで失われていった主権。帝国の方程式。ミッドウェイの横須賀母港化で形骸化していた非核三原則。日本の国内法が米軍に適用されないとした大河原答弁。指揮権密約が生み出された流れ。基地と核の傘の交換が現在は米軍指揮のもとでのあらゆる戦争協力と巨額の武器購入と核の傘の交換になっている。

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    2020年08月02日
  • 知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた

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    日米密約説の第2弾です。
    今回はその内容というよりは、なぜその密約
    が表に出ず、現在まで両国ともに共有して
    運用されているのか。

    特に密約は日本にとっては米軍の「何でも
    アリ」を認める内容なので、協議の途中で
    普通は「いやいや、そうじゃないでしょ」
    と反論することが十分に考えられます。

    しかし、事実そうはなっていない。
    なぜか。

    今回はその密約が日米双方において、どう
    いうふうに扱われてきたかに焦点を当てる
    ことによって、日本の政治のイビツさを
    炙りだす内容となっています。

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    2020年07月20日
  • 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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    前著「日本はなぜ基地と原発を止められないのか」と
    同様に、本来国民の安全や権利を守るべき憲法を超えて
    も問題ない判例や米国との密約が存在していることを
    告発する本です。

    ポイントとなるのは、米軍が日本で自由に軍事行動を
    行えるという密約を交わしている相手は「米国政府」
    ではなく「米軍」であることです。

    「米軍」相手であるがゆえに、本当のことが表に出に
    くい構造になっていると著者は主張します。

    最近のニュースで割とよく知られるようになった、羽田
    空港上空の空域(実は大半が米国管理下の空域である
    ので日本の航空会社はここを大きく迂回せざるを得ない)
    を見る限りでは「本当かもな」と思ってしまう

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    2020年02月13日
  • 天皇メッセージ

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    平成天皇と美智子様がこれまでに発せられたおことばやお詠みになった歌、に、筆者の解説を加えた本。短くて易しい。
    沖縄のこと、原発のこと、憲法のこと、戦争のこと、美智子様のこと、退位のこと、などなど。知ってたこともあれば知らなかったことも。


    「天皇・皇后陛下が被災地を訪れ現地の方々にお言葉をかけられました」というニュースは、物心ついたころには平成になってた(5歳くらいだった)私にとってはもはや見慣れたおふたりの姿で、ああまたか、地震あったものな、くらいにしか思っていなかったが、「国民の苦しみに寄り添う」というそのスタイルは、象徴天皇としてのあり方について考えに考え、模索し続けてきたおふたりの答

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    2019年09月25日
  • 天皇メッセージ

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    写真が美しかった。天皇皇后両陛下が現憲法の象徴としてのあり方を模索し築き上げた歴史と功績が書かれている。自分を直接的に表現できないのは難しいのか。

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    2019年06月09日
  • 知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた

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    力作である。著者は現在日本が軍事主権を放棄した状態にあることを証拠立てて説明している。この事実を理解した上で、「右派も左派も、それぞれの楽園から出なければならない」(290頁)と説くが、その通りである。厳しい現実から目をそらしてはならない。多くの人に読んでもらいたい。
    ただし、272頁で韓国の文大統領の外交を賞賛しているのは見当外れであり、星ひとつ減じて星4つとする。

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    2019年02月05日
  • 知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた

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    日米密約に関して、日本側の問題点を解説。
    記録を体系的に残さず、継承しないことによる悪影響は、非常に大きい。

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    2019年01月04日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

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    薄々は感じていたさ。日本はアメリカの属国じゃないのかって。
    属国どころじゃなかったよ。敗戦後のGHQによる占領期と
    なんら変わってないんだよな。

    今はGHQじゃなくて、「在日米軍」って呼び方が変わっているだけ。

    本書は「高校生でも分かる」をコンセプトに企画されたシリーズ
    もの第2弾。テーマは「日米地位協定」である。

    先日、姪に「なんでアメリカの軍隊が日本にいるのか」と聞かれて
    日米安保条約と日米地位協定を説明しようとした。ところが、自分
    の頭の中でこのふたつがごっちゃになっていることに気付いて
    勉強し直した。

    Q&A方式で一見分かりにくい日米地位協定について実例を引き
    ながら詳

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    2017年08月20日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

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    いつまでもアメリカの意向を気にして、いつも何かを押し切られ続けているのを、どうしてなのかと素朴に感じ続けていました。
    原因が、敗戦にあるのはわかっているものの、それでもなぜ?と思っていた謎が、一冊で全部解けます。

    団塊世代は豊かな日本を作ってきた、ということになっていますが、大事なことを棚上げしたまま30年ほどたってしまったように感じます。

    「失われた10年」とばかり目を向けられてきましたが、実際は、「取り戻せない70年」が続いていることがよくわかります。

    東アジアの国が攻めてくることより、何か動きがあって、日本の主要都市のインフラをアメリカが封鎖することの方が、現実におきる可能性が高い

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    2016年08月24日