矢部宏治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第二次大戦のあと、日本と同じくアメリカとの軍事同盟のもとで主権を失っていたドイツやイタリア、台湾、フィリピン、タイ、パキスタン、多くの中南米諸国、そしていま、ついに韓国までもがそのくびきから脱し、正常な主権国家への道を歩み始めているにもかかわらず、日本の「戦後」だけがいつまでも続く理由とは?
前作が読みやすくて興味深い内容だったので購入。平然と嘘を並べる政治家は問題だが、薄々嘘だと分かっていてもそれを追及しない国民、野党も問題あるよなあと思ってしまう。そして今の日本にはもうすでに政治家や官僚を信用していない空気で満ちているよね。過去を変えることはできない。これから、私たちはどうすべきなんだろう -
Posted by ブクログ
ネタバレ日米地位協定の問題点について、(たぶん)網羅的に説明した本
知っていたことも多かったが、知らなかったことも多かった。
米軍に賠償義務があっても実際には支払わず日本政府が支出している例がかなりあること、米軍基地は出入国管理制度の対象外なので、日本国内にいる米軍人(たぶん、スパイも)の数も把握できていないこと、等
砂川事件の際の最高裁長官の行動には天を仰ぐしかない。
行政官なら驚かないが、司法が・・・、と。
地位協定以外の話だが、フィリピンが米軍基地をなくしたせいで南沙諸島を中国に奪われたというのがウソ(もしくは不正確)だというのが、一番「目からウロコ」であった。
要するに、今でも各国入り乱