桝田省治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ近代の人間であれば誰もが「勧善懲悪」や「戦って勝った者が正義」で世は成立しないことは薄々理解していることだろう。利害関係、損得勘定、妥協、調停…あらゆる調整がされたパワーバランスで、人の世は出来上がっている。そのような観点を、かつてのゲームRPGのような「勧善懲悪」のファンタジー世界で、あえて勇者と魔王がコンビとなって説いていく新鮮な視点で描かれた作品。経済学や農学、戦争学、宗教の要素が要所に散りばめられ、説得力がある。
ほぼ登場人物の会話のみで物語が進められる戯曲小説で、正直言って読みにくい。ドラゴンクエストの世界のような前提知識や学問のある程度の知識がないととっつきにくい。
学問的な正 -
Posted by ブクログ
アカツキ視点のアキバの街。
「戦闘禁止区域システム」により、戦闘と見なされた場合は即刻、街の守護兵士が取り押さえる。ゆえにこの街にいれば死ぬようなことはない──はずが、殺人鬼により連夜のように起きる冒険者への無差別殺人。
冒険者にとって「死」は「終わり」ではないが、やはり「死ぬ」ということを受け入れられないのは理解できる。
殺人鬼にまつわる秘密。
それを知ってしまったアカツキの闘い。
ガールズの、ガールズによる、ガールズのための(?)大規模戦闘(レイド)編。
前巻で、シロエ対濡羽がはじまるとばかり思っていたのに、すっかり肩すかしでした。
アカツキにはまったく共感できなくて、だからぐるぐる -
Posted by ブクログ
閑話休題的な5巻。
ゲーム時代には数か月に一度の頻度で現れた(イベント的な)大規模戦闘シナリオ「ゴブリン王の帰還」による、チョウシの町へのゴブリン襲来を退けたアキバの人々が
大地人との交流をするため、秋祭り「天秤祭」を開催することに。
祭り前夜からファイナル、そして、転章へ。
その間にシロエをとりまく、アカツキ・ミノリ・ヘンリエッタのそれぞれの想い。
「楽しいお祭り~っ♪」
と、今回も無邪気には楽しめないトラブル発生。
結局、相手が相手だっただけに、ちょっと尻すぼみ的な感じもあったけれど、まぁとにかく、お祭りは大成功に終わってめでたしめでたし……な表向き(建前は大事)
そしてシロエの前に現れ -
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Posted by ブクログ
今回は色恋沙汰がメインで、著者の本領発揮とはいかない消化不良という感じがあります。しかしながら随所に伏線を張ってあり、間延びの期間、次作に繋がる助走が本作と位置付ければ、なかなかに面白いです。
ミノリの、シロエに対する恋の感情はちょっと違うな~って思いました。尊敬の念と恋の感情って、全く違うものなので、『混同させちゃダメでしょ~』と思いながら読んでいきましたが、じゃあアカツキはと言えば、やっぱりミノリと同じで、尊敬の念から恋に発展しているので、結局は『好きになったら理由はどうでも良く』なりますね。言葉では尽くせないのが恋愛ですから。
五十鈴が記録の地平線に所属するのは読めたのですが、セララは -
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Posted by ブクログ
アニメが面白くて購入しましたが、小説もやっぱり面白い。
アニメ放送の1~4話分(「大災害」から「脱出」まで)が書かれています。
アニメと小説では描写が若干変わっていたりしますが、大筋は殆ど同じで、引き込まれます。
ただ、小説よりもアニメの方が躍動感あって好きですね。
個人的にはメイン職業(戦闘)のバランスが絶妙だと感じました。
「戦士系」「武器攻撃系」「魔法攻撃系」「回復系」の4つで構成されていますが、どの職業も1つだけでは戦闘そのものが苦しい。複数の系統の職業が連携し合って戦闘しなければ勝利が難しいというのは、ゲームの設定ではあまりありません。(例えば「勇者」のような職業があったとしたら、 -
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