ランドール・マンローのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「川を渡る」「穴を掘る」「ジャンプする」「溶岩の堀を作る」「スキーをする」といった物事の様々な突拍子もないやり方を通して科学の楽しさを伝える本。
例えばスキーでは人工雪の話から目の前に人工雪を降らし続ける装置にうつり、その装置をどんどん効率化していくと足を中心に縦に回転する雪の円ができる。結局これはローラーの再発明になる、などオチが素晴らしい。
前作ホワット・イフよりも面白さはだいぶ落ちている。あちらは問題設定自体に興味深いところがあったがこちらは問題を本人が考えていてそこから面白い解決策を出している仕組み上、解決策が無理やりな感がある。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
全然理系じゃないので、ふーんって読み飛ばしたり、理解するのに時間がかかったりしたけども、数式で求められちゃうんだなとか、よくこんなに調べたり検討したりするなとか、自分とは違う発想・興味の持ち方を見つけたり、当たり前だけど科学っていう方法だからこそわかる世界のことがたくさんあるなと思ったりした。
加えて、作者のユーモアのおかげで読み切れた感もある。面白いなとは思いつつ、なんだかそれが悔しいところ。本文だけじゃなくて注でも面白くて、こんなにふざけていいんだろうかと思うけど、それぐらい面白いべきだよなとも思う。詳しく調べて考えた上でのおふさげって感じはとても好き。
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Posted by ブクログ
学生の頃に、この本と出会いたかった!この本は未来の科学者を生み出してくれるだろう。
子供の頃、誰もが一度は、親が答えづらい質問をするだろう。私も小さい頃に、「地球上の生き物が一斉にジャンプしたらどうなるんだろう」と真剣に悩んだことがある。
子供の疑問には、夢と未来が詰まっていると思う。「なんで?なんで?」とキラキラした子供たちの未来を潰してしまっているのは、大人たちの心ない一言だろう。
<<それ、考える意味ある?>>
大人が発してしまうかもしれないこの言葉は、子供達の未来と夢、そして人類の科学の発展を潰してしまっているのかもしれないと思った。
この本には素晴らしい疑問が、夢いっぱいに詰 -
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Posted by ブクログ
現実にはあり得ない状況を仮定し極めて科学的に考察する。知的好奇心を刺激する科学読み物。
「光速の90%の早さでなげられた野球のボールを打とうとしたら、どんなことが起こりますか?」
「地球にいる人間全員が一斉にレーザーポインターを月に向けたら、月の色は変わるでしょうか?」
「ステーキを高いところから落として、ちじょうに到達したときにちょうど食べごろにやけているようにするには、どれぐらいの高さから落としたらいいですか?」
「地球で普通に飛んでいる飛行機を、太陽系の他の天体の上空で飛ばそうとしたらどうなりますか?」
これらのようなトンデモ質問に質問にたっぷりのユーモアと科学知識で回答する笑える科