イアン・フレミングのレビュー一覧
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ネタバレなかなかイギリス秘密情報部の英雄ジェームズ・ボンド(ダブルオーのコードは殺人経験あり、任務遂行中に殺人の特権を付与されている)がでてこない。151頁/405頁にやっとボンドが登場する。闘う相手は殺害実行機関のSMERSHの首席死刑執行官グラント《政治的価値:ゼロー作戦遂行上の価値:最高度》しかも満月の夜のグラントは制御不能である。
愛らしい秘書に13日の金曜日にフライトを選ぶなんてと心配されながら送られるボンド…私もここから心臓がバクバクしてきた。飛行機は絶え間なく歌いながら、果てしなく広がるホイップクリームのような雲海の中でボンドの思考が止まらない…
ウィンザーノットのナッシュは、やはり…グラント。
そろそろ登場のはずだから違いないと思った。
そんなー
無敵だからと思ってたのに…涙 -
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007映画は全部観ているはずだし、サントラのCDも持っていました(見つからないので何度かの引っ越しで処分したのかもしれない(-_-;) 『死ぬのは奴らだ』映画音楽はポール・マッカートニー。
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ジェームズ・ボンドは007のコードネームを持つ英国の諜報員。00の番号持ちは任務のための殺人も許可されている。ジェームス・ボンドはアメリカとの合同作戦でNYに招待された。前作『カジノ・ロワイヤル』でも一緒に仕事をしたフェリックス・ライターが本作でもコンビ相手になります。
時代が第二次世界大戦終戦からまだ日が経っていないので、街には「爆撃があったらどこどこへ」という看板が残っているなどの戦争の名残もあるが、ボンドは「黒人女がタクシーの運転手になっているぞ!?」ということに驚いたりする。イギリス人ボンドにとってアメリカのNYは進んだ自由の国なのだ。
さて、今度のボンドの任務は、前作でボンドとの因縁が始まったソ連スパイ団スメルシュの一員である黒人”ミスター・ビッグ”の資金源を突き止め潰すこと。ミスター・ビッグはNYのハーレムからアメリカ中の黒人に君臨している。彼はブードゥー教の神の生霊だと思われ、畏れられている。
このミスター・ビッグの支配方法というのが、「自分は神の写し身だから、全部お見通しだし、裏切ると酷い死に方をするし、死ぬことはない(生霊ですでに死んでいる身だから死なない)」と信じさせていること。そして敵や裏切り者に対する現実的な暴力も行うので、精神的にも現実的にも誰も逆らえないというもの。ミスター・ビッグがオソロシイ奴なので暴力的な描写は読んでいても痛い(-_-;)
まあいろいろ痛いことや危ないことを切り抜けて突き止めたことによると、ミスター・ビッグは伝説の海賊“血まみれモーガン”(実在の海賊)が隠した金貨を持ち込み資金源としていたのだ。
そして「ボンドガール」といえば映画では一作限りのヒロインだが、今回その原点のような女性が出てきた!彼女はタヒチ出身のフランス系のソリテア。貧困からクラブで働き、霊感があるということでミスター・ビッグの目に止まり、妻にするという立場で閉じ込められた生活をしていた。
ソリテアはミスター・ビッグの元から逃れるためにボンドに協力する。ボンドは彼女を逃がすためにフロリダに向かうが、ソリテアはミスター・ビッグに連れ去られてしまう。
ボンドは血まみれモーガンの各資金貨があるといわれるカリブ海のジャマイカへ向かう。ブードゥー教の太鼓が響き渡り(この太鼓にも意味と仕掛けがあることがわかる)、侵入しようとした者たちは鮫に食い荒らされた遺体で見つかるこの島で、ボンドとミスター・ビッグの最後の対決が始まる。
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映画の印象で007は軽妙なものかと思っていたのですがピンチが本当にピンチだし、今回の相手は呪いとか海の獰猛な魚たちなので痛そう描写が本当に痛そう…(-_-;)
しかしボンドもあっさり捕まったり痛い目に合わされたりして「自分からそれを言ってどうするんだ!」「逃げてるんだから顔くらい隠そうよ!」とは言いたい…(^_^;)
ボンドガールのソリティアは、自力で逃げようとするし、ボンドとも命がけの逃亡のあとの恋愛を楽しむ☆というのに良い相手でした。このあと独立しただろうから一作限りヒロインでも納得。 -
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映画の007シリーズは全部観ているはずなので、本も読んでみようかなあと思って。
ボンドにはやっぱりショーン・コネリーの印象が強い。『カジノ・ロワイヤル』映画のボンドは六代目のダニエル・クレイグなので、シリーズの数冊目かと思っていたのだが、小説では一作目がこれなのですね。
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ジェームズ・ボンドは007のコードネームを持つ英国の諜報員。今回の彼の任務は、カジノでロシアのスパイであるル・シッフルから資産を取り上げること。ル・シッフルはフランスでの活動組合の会計係だが、組合の金を使い込んだ。それを補填するためにカジノでバカラの大勝負を計画していた。そこで英国諜報部は、ル・シッフルを破産させロシアのスパイ組織を壊すために、ギャンブルの名人に挑戦させて彼を破産させるという大胆な計画をたてたのだ。挑戦相手に選ばれたのがジェームズ・ボンド、持たされたギャンブル資金はイギリスの国家予算。(後にアメリカの国家予算も追加)
ジェームズ・ボンドの上司は「M(エム)」、今回の計画の協力者は、フランス国家安全保障局のルネ・マティス、英国諜報情報局の一員であるヴェスパー・リンド、そしてアメリカからCIAのフェリックス・ライター。
私はギャンブルも、そもそもゲームも相当苦手。一つ一つにドキドキしちゃって先の見通しも、楽しむことも、駆け引きもできません(-_-;)
本書ではギャンブルについて、凄腕ギャンブラーについて書かれるけれど、まず席につく時点で「この客はこんな勝負をしそう、この客は…」と人物を読む。バカラは「配った2枚、または3枚のカードの合計点数が9に近いほうが勝つ」というシンプルなものらしい。これに数千万の金が動くヽ(゚Д゚)ノ
これってただの運!?凄腕ギャンブラーって何?…かと思ったら、参加者の性格を読み取り、このカードが配られたらこの人物はどの行動をするかを読み取って勝ち上がるんですね。でも最後は結局は運。三枚目になんのカードが来るかなんてどんな凄腕でも何にもできないじゃん。これを「楽しい」と言えるギャンブル好きの胆力は怖いと言うかやっぱり私はやらなくていいや(-_-;)
しかしこの「運」に関して言えば、ル・シッフルはイカサマはしなかった、己の胆力だけで勝ち残ったってことは少なくとも卑怯者ではないのね。…まあそのあと卑怯で卑劣な振る舞いに及ぶわけだけど。
そう、作戦は成功したんだけど、この大勝負の朝から翌日の早朝までの間に、ジェームス・ボンドは三回命を狙われている。ジェームズ・ボンドも引退を考える。
映画では数作目なのでボンドベテランのつもりで観ていたんだが、小説では一本目で「引退」の言葉が出てくるのね。
007といえば映画ではおしゃれさやアクションを楽しみストーリーはツッコミながら(敵のアジトへの出入り簡単すぎる!とか・笑)観ていたのだが、小説は思っていたよりも精密で、ボンドも酷い目にも合う。人物の冷静な描写でギャンブル場面の緊迫、ボンドの味方の性格や立場に夜協力の度合い、そしてボンドの心意気は読んだほうが感じる。
ジェームズ・ボンド像にはどうしてもショーン・コネリーが思い浮かぶけれど、拷問とか引退を考えるとか女性への想いだとかの深刻さで考えると合うのはやっぱりダニエル・クレイグかなあ。
ヒロインのヴェスパー・リンドは、まあこの時代(第二次世界大戦後)「女性は男性の補助として働く、女性の魅力た大事」なので仕方ないけど、影のあるミステリアスな美女なのか、ボンドの足を引っ張るドジっこなのかが判断つけづらい(-_-;) (映画を観ているので知っていますけど)
そしてラストでジェームス・ボンドは英国諜報機関の仕事に新たに向き合う決意をします。この一冊かけて「凄腕諜報員ができるまで」という感じ。
ソ連の活動組織は「スパイに死を」を意味する「スメルシュ」。ボンドは、会議室での頭脳戦や他の国との取引は他の人達に任せて自分は泥臭い現場でスメルシュのような相手と戦い続けようと決意を新たにした。 -
Posted by ブクログ
実は007の小説を読んだのは初めて。映画の「カジノ・ロワイヤル」(2006年)はお気に入りの作品であり、その原作を読んでみた。シリーズ最初の著作であり、ジェームズ・ボンドのキャラ付けが強烈である。そして、やはり007はカッコいい。今となっては女性差別と言われかねない女性の扱い、拷問に屈しない強靭な肉体と精神力、豪奢なホテルに高級車、当時の男の欲望を単純に満たすかのような内容はスカッとする。本作品では、ソ連のスパイであるシッフルが007のターゲットとなる。シッフルは大金を使い込み、それがばれる前にカジノで一儲けして穴埋めしようとするが、007は逆にシッフルをカジノで負けさせることで事を表沙汰にしてソ連のスパイ組織の弱体化を狙う。ボンドガールのヴェスパーの行動も怪しく、ボンドが結婚を決意したものの悲しい結果となる。想像通りのストーリー展開なのだが、それが作品の安心感となっている。
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007の初仕事が画かれたこの作品。
英国諜報部、MI6の00のナンバーを持つ7番目の男
仕事の鬼
酒と煙草と女好きの紳士
スリルを楽しむ狂人
女王陛下の狗
我等がジェームス・ボンド
劇場版しか知らない方は
別物としてお読み下さい。
派手なアクションシーンはありません
奇妙な兵器もありませんし
毎回車が壊れる事もありません(大抵壊れますが)
カジノロワイヤルではありませんが
平穏無事にしっかりと諜報部員として活躍する事もあります。
そして、そうですね
彼のオリジナルカクテル「ヴェスパー」が生まれたのも
この作品です。
ただまぁ、ヴェルパーって適当なバーだと呑めないんで
呑んだ事無いんですよね。
何せレシピが
「ドライマティーニを一つ。一つだよ。
深めのしゃん便グラスに入れた奴だ。
ちょっと待った。ゴードンのジンを3に、ウォッカを1、
キナ・リレのベルモットを二分の一の割合で。
氷みたいに冷たくなるまでよくシェイクして、
それからレモンの皮を薄く大きく切った奴を入れる。
わかったね?」
と事細かく注文しているので
それなりの良いバーでないといけません。
なので私は
「ウォッカマティーニをシェイクで。掻き混ぜずに。
それからオリーブを一つ」
くらいしかやった事がありません。
正直007シリーズは大好きなので
登録し出すとキリがないのでやってなかったんですが
ぼちぼちやっていこうかと思ったりしております。 -
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イギリスの作家「イアン・フレミング」の冒険スパイ小説集『007/薔薇と拳銃(原題:For Your Eyes Only)』を読みました。
「イアン・フレミング」作品は昨年の4月に読んだ『007/カジノ・ロワイヤル』依頼ですね、、、
「ディック・フランシス」、「コリン・デクスター」、「ボブ・ラングレー」、「ジャック・ヒギンズ」に続き、イギリス作家の作品です。
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【007映画最新作『007/クォンタム・オブ・ソラス』原作『ナッソーの夜』収録】
英国秘密情報部の腕利きエージェント、「007」こと「ジェームズ・ボンド」。
祖国の平和と安寧のため、世界を股にかけ危険な任務を遂行する。
パリ郊外の静かな森に隠れ潜むソ連の情報機関を破壊する『薔薇と拳銃』、ジャマイカで荘園主夫妻を殺害した、凶悪なナチの残党の男を暗殺する『読後焼却すべし』、ローマからベニスに通じる麻薬密輸ルートを追跡する『危険』、セーシェル諸島のサンゴ礁を舞台に、アメリカ人の富豪の死を描いた『珍魚ヒルデブランド』、植民地総督が「ボンド」に語る、一組のカップルの数奇な運命『ナッソーの夜』の全5編を収録。
解説=「石上三登志」
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1960年(昭和35年)発表の冒険スパイ小説「007」シリーズの第1短編集で、以下の5篇が収録されています、、、
ちなみに、本作品は1964年(昭39年)に翻訳された際のタイトルは『007号の冒険―秘密情報部007号』だったそうです。
■薇と拳銃(原題:From a View To A KIll)
■読後焼却すべし(原題:For Your Eyes Only)
■危険(原題:Risico)
■珍魚ヒルデブランド(原題:The Hildebrand Rarity)
■ナッソーの夜(原題:Quantum of Solace)
■解説 マゾヒストに愛をこめて―私のフレミング伝 石上三登志
フランス、サンジェルマンの森を舞台に、「ボンド」が殺し屋(ソ連の情報機関)とバイクで対決する『薔薇と拳銃』、
ジャマイカで荘園主で「M」の知人でもあった「ハヴロック夫妻」が殺害される… カナダの森を舞台に、凶悪なナチの残党「ハマーシュタイン」等を「ボンド」が暗殺する『読後焼却すべし』、
「クリスタトス」と「コロンボ」という対立する密輸業者が絡むローマからベニスに通じる麻薬密輸ルート… ヴェネチアなどイタリア沿岸部を舞台に「ボンド」が密輸ルートを追跡する『危険』、
セーシェル諸島で休暇を過ごしていた「ボンド」は、鼻持ちならないアメリカの富豪「ミルトン・クレスト」の豪華ヨットで珍魚ヒルデブランドの捕獲に向かう… 無事にヒルデブランドを捕獲した帰りの航路で「クレスト」が死体となって発見されるというミステリ調の『珍魚ヒルデブランド』、
バハマの首都ナッソーでの調査を終えた「ボンド」がマイアミへ発つ前の前日に出席したディナー・パーティー… そこに同席した植民地総督が、ある一組のカップルの数奇な運命について語るヒューマンドラマっぽい『ナッソーの夜』、
という5篇でしたが、イチバン面白くて、印象に残ったのは『読後焼却すべし』でしたね… 『007 ユア・アイズ・オンリー』のタイトルで映画化された作品の原作で、「ボンド」が、復讐を果たすために弓を武器に「ハマーシュタイン」等に近付いていた「ハヴロック夫妻」の娘「ジュディ・ハヴロック」と協力して暗殺を果たす展開が「007」シリーズらしくて良かったですね。 -
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イギリスの作家「イアン・フレミング」の冒険スパイ小説『007/カジノ・ロワイヤル(原題:Casino Royale/You Asked for It)』を読みました。
「チャールズ・カミング」作品に続きイギリス作家によるスパイ小説です。
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英国が誇る秘密情報部。
なかでもダブル零のコードをもつのはどんな状況でも冷静に切り抜ける腕利きばかり。
ソ連の工作員でフランス共産系労組の大物「ル・シッフル」が、党の資金を使い込み、カジノの勝負で一挙に挽回をはかるつもりらしい。
それを阻止すべくカジノ・ロワイヤルに送り込まれた「ジェームズ・ボンド」。
華麗なカジノを舞台に、巨額の賭金をめぐる息詰まる勝負の裏で、密かにめぐらされる陰謀。
「007ジェームズ・ボンド」登場。
解説=「杉江松恋」
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1953年(昭和28年)発表の冒険スパイ小説「007」シリーズの記念すべき長篇第1作です、、、
「ジェームズ・ボンド」初の長篇だからかな… 拷問シーンは過激なものの、アクションシーンやベッドシーンは限定的だし、「ボンド」の超人的な活躍はなく、スパイの仕事に悩むシーンもあり、一介の工作員という印象が強くて、ちょっと新鮮でしたね。
■1 秘密情報部員
■2 M宛の書類
■3 007号
■4 敵の耳
■5 本部からきた女
■6 麦わら帽子の男ふたり
■7 赤と黒
■8 ピンクの光とシャンペン
■9 ゲームはバカラ
■10 特別テーブル
■11 真実の瞬間
■12 死の筒
■13 「愛のささやき、憎しみのささやき」
■14 「バラ色の人生?」
■15 黒うさぎとグレイハウンド
■16 肌のむずつき
■17 ねえ、きみ
■18 岩のような顔
■19 白いテント
■20 悪の本質
■21 ヴェスパー
■22 急ぐ大型車
■23 情熱の潮
■24 禁断の果実
■25 黒い眼帯
■26 ぐっすりおやすみ
■27 血まみれの心
■解説 杉江松恋
ソ連・スメルシュのフランスにおける工作員である「ル・シッフル」は、使い込んだ組織の資金を穴埋めするため、ロワイヤル・レゾーのカジノでバカラによる一攫千金を狙っていた… イギリス秘密情報部員「007」こと「ジェームズ・ボンド」は、上司「M」からバカラで「ル・シッフル」を負かして破滅させるよう命令される、、、
「ボンド」は、同僚の女性「ヴェスパー・リンド」、フランス参謀本部2課の「ルネ・マティス」、CIAの「フェリックス・ライター」と連携し、カジノで一度は窮地に陥りながらも三千二百万フランの巨額にまで達したバカラの勝負に勝ち任務に成功するが、その直後に「ヴェスパー」が「ル・シッフル」に拉致され、後を追った「ボンド」も捕まり、金を返すよう拷問にかけられる… しかし、「ル・シッフル」はスメルシュの刺客に粛清され、「ボンド」は命拾いをする。
「ボンド」は自分の仕事に疑問を抱いて辞職を決意… 「ヴェスパー」との結婚を考えるが、その結末は、、、
実は彼女はソ連の二重スパイだったんですよね… 「ボンド」のことを愛した「ヴェスパー」でしたが、ソ連を裏切れば自らがスメルシュに殺さるだけでなく、「ボンド」も狙われてしまうことから、自ら命を絶ちます。悲劇でしたね。
「ボンド」の超人的活躍はなく、一介の工作員として、スパイの仕事に悩む姿に人間らしさを感じました… 共感できて感情移入しながら読めましたね、、、
ちなみに、本作品は1963年(昭和38年)に翻訳された際のタイトルは『カジノ・ロワイヤル 秘密情報部〇〇七号』だったそうです。
それにしても、本作品のそもそもの設定… 工作員として与えられた資金を使い込んでしまい、バカラで取り戻そうするソ連のスパイ「ル・シッフル」の行動もどうかと思いますが、、、
それに対し、工作員をカジノに送り込み、バカラで勝負させて破滅させようとするMI6の作戦って、現実味がなくて、何だそりゃ… って、感じですよね。
まっ、これくらいの荒唐無稽な設定の方がエンタテイメント性があるからイイのかなぁ。
以下、主な登場人物です。
「ジェームズ・ボンド」
英国秘密情報部員
「M」
ボンドの上官
「ル・シッフル」
ソ連工作員、「アルザス労働者連合組合」地下会計責任者
「ヴェスパー・リンド」
美貌の英国秘密情報部員
「マチス」
フランス参謀本部第二課員
「フェリックス・レイター」
米国中央情報局員 -
Posted by ブクログ
2009年の読み初めは、ボンドの原作!しかも大好きなボンドガールソリテアの登場するこの作品。
007の小説、初めて読みました。
映画とは違って、ボンドは意外と人間くさく、ストーリーは意外とハードボイルド。
そして、文章が美しい。さすがシェークスピアのお国、イギリス。
「まばらな木立ちの間で立ち止まると、ボンドは涼しい朝の空気を味わった。木立ちの間をすかして東の方を見ると、星影は色あせてゆき、地平線が夜明けの輝きを見せはじめている。こおろぎの鳴き声はほとんどやんでしまって、島のどこかで物真似鳥が夜明けの歌を歌いはじめた。」(ぱらっとめくってP273)
「ハイビスカスのまわりを飛びまわっていたエメラルドの首飾りのような二羽のハチドリが、最後のひとまわりをすまし、物真似鳥が夜の芳香をただよわすジャスミンの茂みの上で、夜鶯よりも甘い声で夕べの歌を歌いはじめた」(P289)