川口俊和のレビュー一覧
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シリーズ三作目、不思議なコーヒーを飲むと過去や未来へと行ける不思議な喫茶店。今回は場所が変わり函館に、そこにもまた過去を、未来を覗きたいと願う来訪者が現れるのであった。
この作品のコンセプトともいえる過去も未来も変えられない、ただ自分の気持ちは変えられる、その外側の世界を変えるのではなく内側の世界を変える話が私はとても好きです。来訪者はみな家族を失っている心にどこか隙間がある。その隙間を自分が変わるという気持ちで埋め合わせ、自分の未来を切り開いていくきっかけにするのがとても良いです。
幸せになるために生まれてきた私たち、その私たちが自分を変えたいと願うその温かな気持ちこそ、生き続けていくために -
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シリーズ第3弾。順番通りに読んでないけれど、今回は東京にある喫茶店フニクリフニクラではなく、北海道函館にあるドナドナが舞台。ドナドナのオーナーである時田流の母時田ユカリが海外に行ってしまった事から流と数、そして数の娘である幸が期間限定でお手伝いに。
ドナドナも過去に戻ることが出来る喫茶店なのですが、未来に行く事も出来るなんてビックリ!
4篇のストーリーどれも泣けるけど、第3話の「ごめん」と言えなかった妹の話と第4話の「好きだ」と言えなかった青年の話が良かったです。
でも、病気で亡くなってしまう人の話が続くと結構読んでいるのが辛くなります。特に最後のお話はショックで…。しかし、ラストに記さ -
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このシリーズを読むたびに、「いつか」ではなく、思ったときにきちんと感謝や想いを伝えないといけないのだと改めて思う。後悔しながら生きていくのってツライから。
第一話。アザミの連絡を待ち続けた義母の気持ちを思うと、とても切なかった。
数と刻にどんな展開があったのか、数にどんな心境の変化があったのか、次作ではそのへんのところを知りたいなー。
第三話。5年後生存していなかったら、結婚を断る。でも死ぬことになっても、それまで懸命に生き、幸せだったなら、2人とも幸せだったなら、その選択は間違いではない。
最後の、未来にいる夫からのメッセージに泣いてしまった。 -
Posted by ブクログ
コーヒーが冷めるまでの短い時間の時渡り、そこにある渡り人の思いがコーヒーの香りのように、湯気のように漂いながらこれで良いという納得を見つけるお話。
続編の今回は嘘や罪の意識から時を渡りたい人、時を渡りたくない人、幸せになれないと思っている人などより深みを増して物語が進む。読みやすい文体、多すぎない分量は読む人によってひとときの安らぎや浸りを感じさせ、小説の中のように喫茶店で過ごす時間のように思える。
時を渡ることで、渡った先の出来事により自分の人生のあり方を別の視点から見てみる、もう一度見返してみるそうすると自分が思っているほどに自分の世界は鈍色ではないことに気づく。他者との関わり、時を渡る行 -
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Posted by ブクログ
あの日が最後だと分かっていたら…と思うことって誰にでもあると思うし、明日が来ることって当たり前なんかじゃないんだと改めて気づいた。私も犬を飼っているから、犬と人間は心が通じ合えるってわかる。だからこそ、アポロを亡くした女性の気持ちもわかって寂しい気持ちになった。でも、最後まで女性の寝顔をちゃんとみられてアポロは安心したと思うし、優しい絆で結ばれていたんだなと思った。
東日本大震災は本当にたくさんの犠牲者が出た大きな災害。私も反抗期が長いから、父の気持ちもわかるのに反抗しまう気持ちが分かる。そんな父と突然2度と会えなくなる文章を読んでいて涙が溢れてきた。過去に戻っても現実は変えられないなら戻って