川口俊和のレビュー一覧
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ネタバレこのシリーズにちょっと飽きてきてたけど、少し持ち直した。
ラストの話がよかった。必死に涙をこらえました。
津波は…ほんとにあの映像の衝撃を忘れることはありません。
その場にいなかった、家族も親戚もいなかった私でさえそうなので、当事者の方の気持ちは計り知れません。
自分の反抗期を思い出すと、親の気持ちを思ってとても胸が痛い…。
でも私はその後の時間がたくさんあるので、それを謝ることも出来なかったとしたら……本当に辛いだろうなと思います。
そういう人の後悔がこういう本で薄れるかは分かりませんが、救いになるといいなとは思います。
愛犬の話は………過去に戻る前に、思いつめる前に、旦那がちゃんとそれを伝えてやれよ…と思ってしまいました笑
まぁそこは小説なので…ってことで。 -
Posted by ブクログ
「コーヒーが冷めないうちに」シリーズの六作目、毎回のように温かみがある作品に仕上がっている中で、今回も「過去」や「未来」に行きたいという思いを持つ人たちとの不思議な交流が描かれている。
話の中にもあるように人が「過去」や「未来」に行きたいと思うほどの「思い」をもつほどの人生の分かれ道というものは「大切な人との別れ」が大きく占められている。後悔した選択をとってしまったからこそ、次は後悔しない選択をとりたい。よくあるタイムリープものにはそのような世界線移動があり、そこでの葛藤などが描かれる。
一方でこの作品は「過去」や「未来」にいっても確定された「事実」を変えることはできないというもの。その「事実」を知った当事者たちの「それでも行きたい」という「思い」のは「世界を変えるのではなく、自分を変えたい」という強さを感じる。
今回のお話の中では特に二つ目の高校生のお話が好き。「過去」に戻る動機も、「過去」でのやり取りも、そして「過去」から戻ってきた後の顛末も高校生らしさと「思い」をもって覚悟を持って行動したかっこよさと一貫性がとても好き。 -
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「コーヒーが冷めないうちに」のシリーズも五作目、毎回「過去」や「未来」に時渡りができるが「過去」や「未来」を変えることができないという枠組みに対して、心温まるやりとりが描かれている。
今回は特に「時渡り」をする人たちの思いが今までの中でも強かったと同時にその「時渡り」を受け止める相手の描写も描かれていた話が多くみられ、そうだな「時を渡る思い」もあれば、「時渡りを受け止める思い」もあるのだなと感じた。改めてこの小説が大事にしているのはそういった「思い」を、事実としては無かったことになってしまうかもしれないが、その「思い」を届ける行動、一歩踏み出す勇気、変わらない現実を受け止める心の強さなのだなと思った。
「客観的な事実」は変えることができないが「主観的な認識」は変えることができる。物事は変わらなくても行動した自分はまた新たな自分になっている。話の中にもあった「これがたとえ夢だとしても、それをみたあなたの一部にすでになっている」と言った考え方が自分の生き方に自信をつける、そんな清々しい新たなはじめの一歩になるのだと感じた。 -
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「コーヒーが冷めないうちに」シリーズの四作目、過去に戻れると噂される不思議な喫茶店に訪れるのは「過去」に家族や恋人といった「他人」とのやりとりで心の中に後悔が残っている人たち。だがこの喫茶店は「過去に戻る」ことはできても「過去を変える」ことはできない。その中で訪れた人たちは何を思って「過去」に旅立ち、そして何を感じて「今」に戻ってくるのかが毎回丁寧に描写されている。
今回のテーマは「相手の記憶」。過去に戻った人がその人とやり取りをする中で相手にはどのような影響が与えられるのか、ただ「現実を変える」ことはできない。ただ、その中でも過去に戻った人がどんな思いを相手に伝えたいか、そのカタチにならない、「現実」には残らない記憶がまるで挽きたてのコーヒーから出る湯気のように確かにそこに存在する。
そのやりとりによって過去に戻った人は「過去」を自分なりに見つめ直し、「未来」を生きていく「自分」の人となりを、生きていく思いを変えていく。
自分を見つめ直す「時渡り」はコーヒーが冷めた心を解きほぐすように暖かく「今」を感じさせてくれるだろう。 -
Posted by ブクログ
コーヒーが冷めないうちに、のシリーズ第4段。
時を戻して、これはコーヒーが冷めないうちにの翌年のお話し。
もうすっかり自分も、過去に戻れる喫茶店フニクリフニクラの一員になった気持ちで読んでいます。
妻、愛犬、恋人、父。。
命は有限ではないのは分かっていても、そこにいるのが当たり前になってしまったり、傷付けるのをしりつつ不平や不満をぶつけてしまったり。
でも、お別れは突如としてやってくるのです。
あれが最後になるのなら、ありがとうや、愛してるを伝えたかった、なぜ伝えなかったんだろう、とずっと悔やむのだろうな。。
1話目の、大事なことを伝えていなかった夫の話、泣けました。
2話目、愛犬にさよならがいえなかった女の話、泣きました。
3話目、プロポーズの返事ができなかった女の話、キュンとなりました。
4話目、父を追い返してしまった娘の話、父の想いも娘の気持ちも理解できるから、本当に切なかった。
家族と何気ないひと時も大切にしなくては。。
毎日後悔のないように生きたい、そう思わせてくれるシリーズです。。。