川口俊和のレビュー一覧
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コーヒーが冷めないうちに、のシリーズ第4段。
時を戻して、これはコーヒーが冷めないうちにの翌年のお話し。
もうすっかり自分も、過去に戻れる喫茶店フニクリフニクラの一員になった気持ちで読んでいます。
妻、愛犬、恋人、父。。
命は有限ではないのは分かっていても、そこにいるのが当たり前になってしまったり、傷付けるのをしりつつ不平や不満をぶつけてしまったり。
でも、お別れは突如としてやってくるのです。
あれが最後になるのなら、ありがとうや、愛してるを伝えたかった、なぜ伝えなかったんだろう、とずっと悔やむのだろうな。。
1話目の、大事なことを伝えていなかった夫の話、泣けました。
2話目 -
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『コーヒーが冷めないうちに』の第三弾。
不思議なカフェで、過去に戻るためのコーヒーが淹れられるのは時田家の女子のみ。
時田流が営む喫茶フニクリフニクラから、今回とある事情で舞台を函館の喫茶ドナドナに移し、4人の心を救うお話し。
どんなに頑張っても起きてしまった過去は変えられない。
過去に戻る意味をそっとナビゲートする、時田和が本当に好き。
過去に戻る不思議なコーヒーを淹れられる7歳の和の娘幸の魅力も満載!
そして、ドナドナのママ(時田流れの母ユカリ)も素敵すぎました。
ドナドナの常連さんたちの、大切な人を想う4つのお話し。
人の命が消えるのは悲しい事だけど、残された人がどう生 -
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シリーズ3作目。今回も涙です。
特に第二話の「幸せか?」と聞けなかった芸人の話が心に来ました。
第四話の「好きだ」と言えなかった青年の話は、ラストが衝撃的で、悲しかったけれど、でもそれは不幸ではないと思いたいです。
以下ネタバレ注意です。
「夢に向かってがんばる人には、自分が一番大事にしているものを贈ってあげるといいんだって。夢に向かってがんばる人は、必ず、がんばれない時がくるから。つらくて、苦しくて、夢と現実を天秤にかけて、選択する時がくるから。その時にね、一番大事なものをもらった人は、もうすこしだけがんばれるんだって。結局、一人じゃないって気づくんだって。応援されてることに勇気をもら -
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ネタバレシリーズ第5弾。こちらも良かった〜。
①離婚した両親に会いに行く少年の話
②名前のない子供を抱いた女の話
③結婚を許してやれなかった父親の話
④バレンタインチョコを渡せなかった女の話
今回は家族に会う為に過去に戻りたいというお話が多かったですが、特に第二話の名前のない子供を抱いた女の話は泣けました。
丁度今放送されているドラマでも同じように子供を残して亡くなってしまった災害救助隊員の話を見ていたので少し重なってしまいました。
第四話のお話はちょっと切なかったです。美人で男子にモテモテでも好きな対象は女性。だいぶ偏見はなくなってきたとはいえ、親友に告白するのはやっぱり怖かったのよね…。
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シリーズ三作目、不思議なコーヒーを飲むと過去や未来へと行ける不思議な喫茶店。今回は場所が変わり函館に、そこにもまた過去を、未来を覗きたいと願う来訪者が現れるのであった。
この作品のコンセプトともいえる過去も未来も変えられない、ただ自分の気持ちは変えられる、その外側の世界を変えるのではなく内側の世界を変える話が私はとても好きです。来訪者はみな家族を失っている心にどこか隙間がある。その隙間を自分が変わるという気持ちで埋め合わせ、自分の未来を切り開いていくきっかけにするのがとても良いです。
幸せになるために生まれてきた私たち、その私たちが自分を変えたいと願うその温かな気持ちこそ、生き続けていくために -
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シリーズ第3弾。順番通りに読んでないけれど、今回は東京にある喫茶店フニクリフニクラではなく、北海道函館にあるドナドナが舞台。ドナドナのオーナーである時田流の母時田ユカリが海外に行ってしまった事から流と数、そして数の娘である幸が期間限定でお手伝いに。
ドナドナも過去に戻ることが出来る喫茶店なのですが、未来に行く事も出来るなんてビックリ!
4篇のストーリーどれも泣けるけど、第3話の「ごめん」と言えなかった妹の話と第4話の「好きだ」と言えなかった青年の話が良かったです。
でも、病気で亡くなってしまう人の話が続くと結構読んでいるのが辛くなります。特に最後のお話はショックで…。しかし、ラストに記さ -
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このシリーズを読むたびに、「いつか」ではなく、思ったときにきちんと感謝や想いを伝えないといけないのだと改めて思う。後悔しながら生きていくのってツライから。
第一話。アザミの連絡を待ち続けた義母の気持ちを思うと、とても切なかった。
数と刻にどんな展開があったのか、数にどんな心境の変化があったのか、次作ではそのへんのところを知りたいなー。
第三話。5年後生存していなかったら、結婚を断る。でも死ぬことになっても、それまで懸命に生き、幸せだったなら、2人とも幸せだったなら、その選択は間違いではない。
最後の、未来にいる夫からのメッセージに泣いてしまった。 -
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コーヒーが冷めるまでの短い時間の時渡り、そこにある渡り人の思いがコーヒーの香りのように、湯気のように漂いながらこれで良いという納得を見つけるお話。
続編の今回は嘘や罪の意識から時を渡りたい人、時を渡りたくない人、幸せになれないと思っている人などより深みを増して物語が進む。読みやすい文体、多すぎない分量は読む人によってひとときの安らぎや浸りを感じさせ、小説の中のように喫茶店で過ごす時間のように思える。
時を渡ることで、渡った先の出来事により自分の人生のあり方を別の視点から見てみる、もう一度見返してみるそうすると自分が思っているほどに自分の世界は鈍色ではないことに気づく。他者との関わり、時を渡る行 -
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