川口俊和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ4弾。
今作では舞台をいつもの東京の「フニクリフニクラ」ではなく函館の「ドナドナ」に移した。
早死にした両親に会いに行く女性、亡くなった妻に会いに行くお笑い芸人の話、死んだ最愛の妹か残した姉に会いにくる話、遠くへ行く幼馴染の女性に会いに行くバイトの男の子の話など。
このシリーズではコーヒーを注ぐのは数の7歳の娘の幸になっている。
まだ幼い彼女の入れるコーヒーが時間移動に導いてくれる。
切ない話が多いけど、心地よく読めた。
どの話にも出てくる「もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問」という本が狂言回しの役割をしていて、その答えがそれぞれの心を表している。
本当にそんな本があったらやってみたいな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ第一話「妻の写真を撮りに行く男の話」
・写真家の妻は盲目で二年前に横断歩道上で若者チャリ信号無視にはねられて死んだ。妻の写真を撮ったこともないし、会社辞めて意味じゃ写真家になったとも伝えてなかった。
・中学生の時に目が見えないことを揶揄われていた時に超イケメンの通りすがり写真家が恋人のふりをして助けた。高校生になり、新入生のお世話係として知り合った。大学で喫茶店で再会した。
・過去に戻り写真家になったことを夫婦しかわからない短く伝えて、写真を撮り、戻って仏壇に供える。
第二話「母親の介護に疲れた女の話」
・認知症介護。母娘二人で生きてきた。娘もわからなくなり、いつまで続くの…とひとりごちたら母親が無言で足を叩く。戒めか。
・30年近く前に戻ると自分と同い年ぐらいの母に会う。暫く呼ばれなかった名前を呼ばれて、自分の娘だからわかる。大きくなったねと声をかけられる。
・叩くのはそのリズムで赤ちゃんだった娘が泣き止むから。認知症になってもそれは覚えていて慰めていた事を知る。
第三話「元気だった頃の母に会いに行く男の話」
・77歳の母。子供三人を育てるも危篤。49歳の末っ子は驚いてどうしていいかわからない。今まで全てテキトーに生きてきたら、母親がカバーしてくれてた。介護か施設かも面倒だから施設に預けたが姉や兄は介護を勧めた。兄や姉になんか言われそうで危篤連絡どうしようか、そうだ過去に戻って母に会おう。
・49歳男性、こどおじと思いきや息子と娘がいる。息子は就職済みで娘も20歳の大学生。昔は子供に好かれ色々教えていたのに今は話しかけるだけで迷惑がられる。大事に育てたのにウザがられる。親とは何なのか。
・過去に戻り願いを聞くが、子供達の幸せしか願ってない。明日死ぬとしても、願うのは子供の安全や健康や幸せ。泣いた。
第四話「父にウエディングドレス姿を見せたかった娘の話」
・とても仲良かった父娘。いっぱい写真を撮って一言コメント付きのアルバムを作ってた。結婚式の直前に突然死した父。
・店でウェディングドレスに着替えて会いに行き、新谷刻に写真を撮ってもらう。その写真が結婚式に届き、アルバムが完成する。 -
Posted by ブクログ
川口俊和さんの『コーヒーシリーズ』
今回は『さよならも言えないうちに』
プロローグ
第一話 大事なことを伝えていなかった夫の話
第二話 愛犬にさよならが言えなかった女の話
第三話 プロポーズの返事ができなかった女の話
第四話 父を追い返してしまった娘の話
タイトルから生死に関わる内容だとは想像していが、ずっと涙腺が緩みっぱなしだった。
毎度出てくる「めんどくさいルールの説明」だけは、
ちょっとうんざりしてしまうんだけど、逆に毎度律儀だなぁとも思う。
過去の戻っても、現実は変わらない。
ただ、記憶には残るという。
なかでも私が一番印象的だったのは、第四話。
年頃の娘と不器用な父親の話は、現実味があり過ぎて私も若かりし頃の自分を思い出した。
第三話は、一見思いやりがあるようで残酷に感じた。ここで待ってるなら、生きてる内に素直になろうよ!
別れの理由を偽るなんて自己満足だと思う。
第ニ話の愛犬の話は、過去に戻らなくても解決出来たのでは?とラストにモヤモヤ。
短編なので仕方ないが、生死を扱った重いテーマだけに、全般的にもう一段深く、丁寧な心理描写が欲しかった。どのお話も、とても素敵だったが、気持ちがグッと入りかけた時に、あっさり終わる感じで、温度差を感じた。
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Posted by ブクログ
不思議でちょっと人物関係が複雑。ルールもまどろっこしい。
しかし、そんな制約がある中であなたは誰に会いたいですか?
亡くなった方?両親、恋人、友人、自分の過去の捉え方をちょっとポジティブにしてくれる本に感じました。
タイトルも気になる。
確かに相手を思い遣って、咄嗟に出る言葉…相手を前に信じてもらえないだろうけど本当のことを話す人…生きている人を肯定してくれるメッセージが本から届きます。
根本は相手を思い遣る気持ちだから心が癒やされるのかも。
4話だけにギュッと詰まった、さまざまな人のバックグラウンドを理解するにはもう少し時間が必要かも。
面白かったです。