川口俊和のレビュー一覧
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『コーヒーが冷めないうちに』の第三弾。
不思議なカフェで、過去に戻るためのコーヒーが淹れられるのは時田家の女子のみ。
時田流が営む喫茶フニクリフニクラから、今回とある事情で舞台を函館の喫茶ドナドナに移し、4人の心を救うお話し。
どんなに頑張っても起きてしまった過去は変えられない。
過去に戻る意味をそっとナビゲートする、時田和が本当に好き。
過去に戻る不思議なコーヒーを淹れられる7歳の和の娘幸の魅力も満載!
そして、ドナドナのママ(時田流れの母ユカリ)も素敵すぎました。
ドナドナの常連さんたちの、大切な人を想う4つのお話し。
人の命が消えるのは悲しい事だけど、残された人がどう生きていくのか。
それを深く考えさせられるシリーズです。
第一話
「ばかやろう」が言えなかった娘の話
第二話
「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
第三話
「ごめん」が言えなかった妹の話
第四話
「好きだ」と言えなかった青年の話
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シリーズ3作目。今回も涙です。
特に第二話の「幸せか?」と聞けなかった芸人の話が心に来ました。
第四話の「好きだ」と言えなかった青年の話は、ラストが衝撃的で、悲しかったけれど、でもそれは不幸ではないと思いたいです。
以下ネタバレ注意です。
「夢に向かってがんばる人には、自分が一番大事にしているものを贈ってあげるといいんだって。夢に向かってがんばる人は、必ず、がんばれない時がくるから。つらくて、苦しくて、夢と現実を天秤にかけて、選択する時がくるから。その時にね、一番大事なものをもらった人は、もうすこしだけがんばれるんだって。結局、一人じゃないって気づくんだって。応援されてることに勇気をもらうんだって。だから、幸は、玲司お兄ちゃんにがんばってほしいから、この本をあげるの」(p379〜、時田幸)
「人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから…」(p382、作中登場本『もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問』著者) -
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ネタバレシリーズ第5弾。こちらも良かった〜。
①離婚した両親に会いに行く少年の話
②名前のない子供を抱いた女の話
③結婚を許してやれなかった父親の話
④バレンタインチョコを渡せなかった女の話
今回は家族に会う為に過去に戻りたいというお話が多かったですが、特に第二話の名前のない子供を抱いた女の話は泣けました。
丁度今放送されているドラマでも同じように子供を残して亡くなってしまった災害救助隊員の話を見ていたので少し重なってしまいました。
第四話のお話はちょっと切なかったです。美人で男子にモテモテでも好きな対象は女性。だいぶ偏見はなくなってきたとはいえ、親友に告白するのはやっぱり怖かったのよね…。
今回も色々なドラマが見れました。まだシリーズが続いているようなのでずっと追いかけて読みたいと思います。
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シリーズ三作目、不思議なコーヒーを飲むと過去や未来へと行ける不思議な喫茶店。今回は場所が変わり函館に、そこにもまた過去を、未来を覗きたいと願う来訪者が現れるのであった。
この作品のコンセプトともいえる過去も未来も変えられない、ただ自分の気持ちは変えられる、その外側の世界を変えるのではなく内側の世界を変える話が私はとても好きです。来訪者はみな家族を失っている心にどこか隙間がある。その隙間を自分が変わるという気持ちで埋め合わせ、自分の未来を切り開いていくきっかけにするのがとても良いです。
幸せになるために生まれてきた私たち、その私たちが自分を変えたいと願うその温かな気持ちこそ、生き続けていくために必要な心の温かさなのだと思う。 -
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シリーズ第3弾。順番通りに読んでないけれど、今回は東京にある喫茶店フニクリフニクラではなく、北海道函館にあるドナドナが舞台。ドナドナのオーナーである時田流の母時田ユカリが海外に行ってしまった事から流と数、そして数の娘である幸が期間限定でお手伝いに。
ドナドナも過去に戻ることが出来る喫茶店なのですが、未来に行く事も出来るなんてビックリ!
4篇のストーリーどれも泣けるけど、第3話の「ごめん」と言えなかった妹の話と第4話の「好きだ」と言えなかった青年の話が良かったです。
でも、病気で亡くなってしまう人の話が続くと結構読んでいるのが辛くなります。特に最後のお話はショックで…。しかし、ラストに記された時田ユカリの言葉にすごく救われました。 -
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心温まるストーリーではある 感動する物語、と言われて読む本こそ感動出来ないもので、、、これもその類ではあるけど、亡くなってしまった人が生きている時に戻って何かしら想いを伝えられると言う設定は、そのあと生きていくその人にとっては180度も違う感情を得られるきっかけになるんだな、と思ってびっくり。人が亡くなるのを防ぐことは出来ないにしても、残された者の感情がこんなんも変わることに驚いたとともに、その伝えた思いが本当に相手に伝わっているのか分からないのに、伝えた当人はだいぶスッキリした感情で、その死に対する向き合い方もだいぶ変わる、という。受け入れ難い現実は時間が解決するけれども、それはその人にとって、その現実に慣れた時期が訪れたタイミングなだけで。でも辛くも、その日々を送り、徐々に解消していく段階で感じる、考えるものも深く大事なのではないか、と思うので、、、そもそものこの本の設定に少し疑問を抱かなくもなかった。
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時間
限りある時間の中で全力で生きる。
今度こそ後悔しないように。
逃げたり,強がったりしないように。
恥ずかしがっている暇はない。
過去も現実も変えられないけれど,自分の心を変えるために。 -
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コーヒーが冷めないうちに?
タイトルに惹かれ読もうと思っていたが、読まずに数カ月。機上で喫茶フニクリフニクラなるタイトルの映画があった。
観るにつれて感動が比例していき、中年男性が一人泣き鼻をかんでしまい少し恥ずかしかった。海外に到着するなり、本書を購入し吸い込まれる様に読んだ。
映画と小説では設定は異なる場面があったが、アウトラインは一緒であり、帰国時の機上でも再度視聴してしまった。
本小説は、我々の願望であるタイムトラベルを感動を混ぜながら、人生を豊かにする物語である。
娯楽小説であり感動小説であり、最近感動した小説の一つである -
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川口パーフェクトワールド炸裂
2作目読了時に必ず3作目があると確信していたが、やはり来た。舞台を観に行った時に感じた川口俊和氏のパーフェクトワールドが3度小説に降臨した。しかも2作目までは正統派の豪速球、3作目はサイドスローのスーパー変化球で仕留められた感。想像していた3作目の遥か横からやって来た。素晴らしい裏切りに感激し、そして一話目から涙腺全開でした。