山本淳子のレビュー一覧

  • 平安人の心で「源氏物語」を読む

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    平安人の視点で源氏物語を読めるように,その背景となる平安時代の貴族社会を紹介した本.
    源氏物語の五十四帖(長い部分は2節にわけてある)のそれぞれに対し,1ページの要約と3ページの解説というスタイルですすむ.要約は本文から読み取れるよりも,思い切って踏み込んだものになっている.解説の部分が秀逸.かならずしもその巻に密着したものではなくて,平安時代の政治や社会の常識から,紫式部が源氏物語を書いた背景,貴族の生活など,まさに平安人が源氏物語を読んだときに常識としてもっていたことがいろいろ紹介されている.源氏物語を読む上でよい伴侶だと思う.

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    2015年06月28日
  • 紫式部日記 現代語訳付き

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    紫式部というと高慢で嫌な女だという第一印象で、あまり読む気が起きなかったが授業で取り挙げられたので読みました。

    …結論。やっぱり紫式部は嫌な女でした←笑

    でも、紫式部の生い立ちとか出仕当初の宮中におけるハブられ具合とかはなかなかに面白かったし、後半での消息文というのも名前だけで読んだことなかったから勉強にはなりました。

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    2012年01月24日
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    平安時代の宮廷生活を活写する回想録。華麗な生活に溶け込めない紫式部の心境描写や、同僚女房やライバル清少納言への冷静な評価などから、当時の後宮が手に取るように読みとれる。道長一門の栄華と彰子のありさまが讃仰の念をもって描かれ、後宮改良策など、作者が明確に意見を述べる部分もある。話し言葉のような流麗な現代語訳、幅広い話題の寸評やコラムによる『源氏物語』成立の背景を知るためにも最適の入門書。


    卒論の参考にさっと。
    けっこうおもしろい。紫式部も人間だね。

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    2011年11月22日
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    女房の普段の生活、中宮彰子、道長、同僚の悪口・・・色んな話が盛りだくさんで、おもしろかったです。
    また、話の間に挟まれる解説も、女房事情や、平安の生活など詳しく書かれていて、とてもよかったです。

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    2011年09月10日