山本淳子のレビュー一覧

  • 紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』

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    本書の中の言葉で
    「彰子の出産レポと宮仕えライフハック」本。
    大河ドラマのための予習はバッチリ!
    わかりやすいし、チョイチョイ入る注釈もありがたい。

    引きこもり体質で、あまり他人に興味なさそうなのに
    ファッションチェックが厳しい。人間関係が大変な職場では観察力も必要なことを教えてくれる。でも目立たないように、自分をお馬鹿に見せて、ゆるふわに振る舞う必要あったのかなぁ。結局、そんな自分や世の中を憂いて出家を望むようになったのでは。
    現代でも通用する処世術だけど、シンドそう。

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    2024年01月07日
  • マンガでわかる愛と謀略の源氏物語:華麗なる平安恋物語の舞台裏

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    源氏物語のあらすじ、登場人物をある程度把握している人向け。

    多少わかっているつもりでしたが、途中でこんがらがる。最後のページに系図があるとは!これは序盤にほしかった。

    今の常識を平安時代の物語にあてはめるのは無粋だけど、源氏を始めとする貴族たちに、だんだん嫌悪感のようなものが…
    一度やっていることが気持ち悪くなるとダメだ。
    毎回源氏物語を読み出すと大体こうなるんだった。

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    2023年10月13日
  • 枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い

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    「源氏物語の時代」が面白かったので、枕草子版も読みました。
    中身は「源氏物語の時代」と結構被っているところがあったので、さらっと読み終わりました。枕草子がいかに良きことを描いているのか、一端をしれたような気がします。

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    2022年09月20日
  • 平安人の心で「源氏物語」を読む

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    源氏物語の根幹には定子(紫式部の上司のライバル)がいるのではないか? という説は、初めて読んだかもしれない。

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    2021年06月04日
  • 紫式部ひとり語り

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    紫式部研究者が病膏肓に入って遂に小説に手を染めたかと思いきや、著者によると、あくまで評伝であり、紫式部日記及び紫式部集という、式部が独白体で自らを語った資料に依拠するからには、「本書も、本人の独白の形をとらなくてはならないと考えた」とのこと(あとがき)。著者自ら「冒険的」な試みと述べているが、正直、フィクションでなく評伝なのであれば、1人称にしなかったほうがよいのではないかと思う箇所が結構あった。また、基本的に、結構年行ってから振り返る(後年にならないと得られない知見による記述があるため)という視点で叙述されているようだが(その時点は明示されていない)、若干揺らぎがあるように感じた。
    ・本書は、歌のやりとりが家集に残る「姉君」との交流で始まるが、この血のつながらない「姉君」が誰かは記されない。研究上、判明していないからだと思うが、1人称で語られる場合、なんとも不自然でもどかしい。また、「道長妾」の真相については口をつぐむのは、史料からは事実がわからないからだろうが、踏み込んだ内心を綴る独白体という形式からすると、白々しい印象を与える。
    ・漢学の才はろくでもない、それをひけらかす者には惨めな末路が待っているとして、高階成忠やその女婿一家である中関白家を謗っているが、1人称だと生々しすぎて、紫式部が悪口ばっか言うイヤな人間に感じられる(そう表現したくてそうしているのかもしれないが。プライド高いくせに(から?)うじうじ言っている、かなりメンドクサイ性格に描かれているので。中宮彰子に仕える者として、中関白家周辺への反感を隠さないのは、人口に膾炙するするとおりで、当然清少納言の悪口も言っているが、「清少納言と〔曾祖父は中納言であった〕私のことを、同じ受領階級に属するなどと、一緒にしないでほしいものだ。」(p.35)とか、また、漢学への屈折した思いを記しつつ、父為時に越前守をかっさらわれて失意の内に亡くなった源国盛について「だが父と違って漢文ができなかったのだもの、すまないが仕方がないと思うしかない。」(p.60)とか、相当感じ悪い)。
    ・基本的に紫式部視点で、式部が知りえなかったことは知らなかったこととして記述されるので、客観的にどうだったかが表現できない。例えば、長徳の変や寛弘の呪詛事件など、伊周の失脚に係る事件について、「道長殿にとっては、静観している間に敵が自滅してくれる(略)」(p.60)、「殿が指一つ動かさぬうちに」(p.198)というのは、3人称つまり通常の評伝だったら、別の観点での指摘も入れることができたであろう。一条帝が譲位に当たって長子の敦康の立坊を「意外なほどあっけなく折れてしまわれた。」(p.276)というのも(本書では、古日記・古記録(どころか栄花物語まで)の記述でも、内容が紫式部が属す世間が知りうるものであれば使っているが、天皇と藤原行成のさしの交渉のようなことは、紫式部は知らないこととして記述されていると思われる)。
    ・リアルにはライバルになりようもなかった清少納言を紫式部日記でああも口汚く罵ったのは、枕草子による定子後宮の残影が彰子後宮にとって不都合だったから、ということを論じており、あの悪口につながるように、枕草子記述についても、「空虚な嘘」「定子様をことさらに美化するための欺瞞」(p.213)と強い言葉で非難している。1人称小説だったら自然でも、評伝として考えるとドン引き。他の著書では、これゆえにこそ枕草子を評価しているわけで、あくまで紫式部として書いているわけだが、学術書です、と言われると、反発を感ぜずにいられない…。
    ・紫式部日記に記された左京の君事件(いじめ)に、「汚点」として1章を割いて、娘への告白と教訓としているが、同じ事件を紫式部集では取り繕って記し(正に欺瞞!)、しかも、「それを恥ずかしいと思うだけの分別が、今の私にはある。」(p.255)などと、悦に入るは、日記の後年の段で別の女房仲間への悪口に乗らなかった(といっても、こっちの悪口は衣裳の色合わせがダサい、程度のもの)ことを記し、「自律した自分の姿を記すことができた」(p.256)とこれまた悦に入るはで、いじめた側あるあるとは言え、胸糞悪い。これも、3人称で論述すれば、普通に興味深い分析だと思ったと思うのだが。
    ・一条帝の辞世の「君」については、紫式部であっても、(『源氏物語の時代』同様)両論併記している。本書でのキモは、源氏中の自歌が本歌になっているのかも!というところなので、それには、君=定子とした場合の歌の解釈が1クッション入るほうが、わかりやすいからかもしれない。ところで、現実問題、このとき一条にとって最も懸案だったのは敦康の処遇だったと思うので、この子を濁世において逝くのが心配だよ、というのが一番しっくりくると思うのだが、そういう解釈はないのは、「君」は女君しかありえないから、なんだろうか。
    それにしても、一条の急逝ぶりは、陰謀論者だったら、道長による謀殺を疑うところだよね。ただ、それだったら、三条もとっととヤられてないとおかしいから、そんなことないんでしょうけど。一体何の病だったのだろう。
    父の赴任先での弟の客死と、それを嘆く父への思いなどは、1人称ならではの魅力が出ていた。
    まあ、第三者的な記述はさんざんしてきた著者が、それでは飽き足らず、敢えてこの冒険に挑んだのだから、読者のモヤモヤは想定内で、それを超えた思いを受け取ってくれ! ってことなのかな。

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    2020年10月17日
  • 紫式部日記 現代語訳付き

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    この本の編集の仕方がいい。 まず現代語訳文があり、その後に古文の原文が嫋々と並べてあり、山本さんの解説がおもしろく述べられてある。

    わたしが源氏のいろいろ読んだばかりだからか、古文の原文もいいものだなーと思って読んだ。

    だが、TV大河ドラマの「平清盛」にも時子が、源氏物語に陶酔しているように描かれているのを見た。 この時にも、その後の戦乱にも営々と『源氏物語』が受け継がれて失くさずに千年来たのがすごい!

    だって印刷技術は無く、手書きで写してきたのだから、 いまさらながら偉大なことだ!と感心してしまうことしきりの古文読書であった。

    ますます紫式部は偉大な女性だと思う。

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    2020年07月15日
  • 平安人の心で「源氏物語」を読む

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    元々は週間分冊百科のコラム欄に掲載されていた文章だということで、源氏物語の各帖を肴に、平安時代の生活のあれこれを説明していく、というものでした。
    一通り源氏物語は読んできたつもりですが、平安時代の貴族の生活について、知らないことが多かったもんだなぁと自己反省です。

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    2019年05月02日
  • 紫式部日記 現代語訳付き

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    こういう心があったからこその源氏物語か、源氏物語があったからの自信かプライドか。プライドが高い。自信がある。卑屈。頑固。偏屈。彰子の出産の記録が続くと思いきや、女房批判も噴出して訳がわからなくなる。それが紫式部日記か。よほど清少納言が嫌いと思えるが、それは定子側と彰子側のためか。

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    2015年06月29日
  • 平安人の心で「源氏物語」を読む

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    平安人の視点で源氏物語を読めるように,その背景となる平安時代の貴族社会を紹介した本.
    源氏物語の五十四帖(長い部分は2節にわけてある)のそれぞれに対し,1ページの要約と3ページの解説というスタイルですすむ.要約は本文から読み取れるよりも,思い切って踏み込んだものになっている.解説の部分が秀逸.かならずしもその巻に密着したものではなくて,平安時代の政治や社会の常識から,紫式部が源氏物語を書いた背景,貴族の生活など,まさに平安人が源氏物語を読んだときに常識としてもっていたことがいろいろ紹介されている.源氏物語を読む上でよい伴侶だと思う.

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    2015年06月28日
  • 紫式部日記 現代語訳付き

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    紫式部というと高慢で嫌な女だという第一印象で、あまり読む気が起きなかったが授業で取り挙げられたので読みました。

    …結論。やっぱり紫式部は嫌な女でした←笑

    でも、紫式部の生い立ちとか出仕当初の宮中におけるハブられ具合とかはなかなかに面白かったし、後半での消息文というのも名前だけで読んだことなかったから勉強にはなりました。

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    2012年01月24日
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    平安時代の宮廷生活を活写する回想録。華麗な生活に溶け込めない紫式部の心境描写や、同僚女房やライバル清少納言への冷静な評価などから、当時の後宮が手に取るように読みとれる。道長一門の栄華と彰子のありさまが讃仰の念をもって描かれ、後宮改良策など、作者が明確に意見を述べる部分もある。話し言葉のような流麗な現代語訳、幅広い話題の寸評やコラムによる『源氏物語』成立の背景を知るためにも最適の入門書。


    卒論の参考にさっと。
    けっこうおもしろい。紫式部も人間だね。

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    2011年11月22日
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    女房の普段の生活、中宮彰子、道長、同僚の悪口・・・色んな話が盛りだくさんで、おもしろかったです。
    また、話の間に挟まれる解説も、女房事情や、平安の生活など詳しく書かれていて、とてもよかったです。

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    2011年09月10日