木村敏のレビュー一覧

  • からだ・こころ・生命

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    #講談社学術文庫
    #木村敏 「からだ・こころ・生命 」

    ヴァイツゼッカー 「 ゲシュタルトクライス 」の主体概念から生命論に展開した講義録

    とても難解。相即を含めた主体概念と アクチュアルな「生と死」が つながるまで時間がかかった


    著者が論じる主体概念に基づく生命論は〜生きものは 世界との関係 や 境界を生き、関係や境界は いつも「相手」をもち、死ぬということは 関係や境界が消滅する、といっているのだと思う


    著者が最後に伝えたのは「医学に主体概念を導入し、医者が患者と二人称的な関係に立つことにより、生きている現実として生命を捉えた 人間学的な医学が実践される」というもの


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    2024年11月23日
  • 異常の構造

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    難しくて序文はまったく理解できなかったけど、実際の症例をもとに展開していく本章は読み応えがあった。「異常」を定義するうえでそもそも「正常」とはなにかというところからスタートするが、そもそも私たちが「正常」と認識している現実自体が虚像に過ぎず、「異常」を理解し論じるには値しないのではという考え方には共感できた。でも1970年代に書かれた本ということもあり、男女二元論やミソジニー、恋愛至上主義な話の展開があって、そういう思い込みや社会規範が精神疾患をつくりだす可能性を孕んでいるのでは。

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    2024年08月18日
  • 時間と自己

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    ネタバレ

    難しくて半分もわかっていないが。
    時と感情の関係とでもいうのか。
    それを言語化した本。自分はあまりそういうの読んだことがなかったので新鮮。30年以上も前に書かれたもの。

    あとがきに。
    私たちが普段確かな現実だと思い込んでいるこの人生を一つの夢として夢見ているような、もうひとつ高次の現実が私たちのすぐ傍らに存在しているらしいということだけは、心理に対して謙虚であるためにも、ぜひとも知っておかなくてはならないように思う。

    時間は、物理的にデジタルにはかれるものではない。
    多分、同じ事象に対しても、時間の流れや感じ方が違うんだろうな。ふと、何事も怖くないような気持にもなる。

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    2018年09月13日
  • 自分ということ

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     いわゆる統合失調症、離人症などの精神疾患について人文科学的アプローチをしている著作。近年の脳科学の発達による自然科学的側面とは違い、いかに他者と接していくか「間」とは何かを探っていく。
     前半が一般向けの内容となっており理解しやすい。患者に限らず、われわれの毎日の生活に避けては通れぬ他者との接触。幾つかの精神衛生上のポイントが見つかるはずだ。
     

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    2010年08月04日
  • 時間と自己

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    大学の先生がテキストに選んだ本です。初めて、哲学的な視点でものを見ることを教わりました。目には見えない時間を、頭の中でイメージすることは難しい…

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    2009年10月04日