高野雀のレビュー一覧

たあいないのうりょく (1)

高野雀

[くるくる]

淡々と沁みる。

『しょうもないのうりょく』の続編、というより同じ世界観で違う舞台設定のおはなし。
前作同様、波瀾万丈な何かが起こるわけではないんだけれど、仕事とか人間関係のモヤっとする部分と、それを上手く浄化させる展開が、とても上手に描かれている感じ。爆発的に面白い、というのとは違うけど、なんか続きが読みたくなります。

＃エモい ＃ほのぼの ＃深い

あたらしいひふ

高野雀

難しい

言語化は難しいけれど
誰もが持っている、持つかもしれない感情が詰まっていて
大変頭の膨れる物語。
良くも悪くも、考え過ぎてしまうから、
これだけクリアになる見えやすいなあ

あたらしいひふ

高野雀

[ひとりごと]

人は人

試し読み増量版だけ読みました。人は人、自分は自分って心の底から思えたら楽ですよね。隣の庭は青く見える、というようなお話でした。

しょうもないのうりょく (1)

高野雀

個人的にツボだったのは「相手に韻を踏ませる」異能。「しりとりがめちゃくちゃ苦手」だなんて、ニッチにもほどがある弱点……

しょうもなさにも二通りあって「すごいけど役に立たない」と「地味だけどすごく便利」、いずれにせよ争いには馴染まない。折り合いをつけて日常に溶け込んでいる様子がリアル。「不老不死」とか出てくるのに。
競争社会への皮肉が込められているのか、そうでもないか。「才能とは」「自分らしさとは」「長所を活かす仕事とは」について深読みを誘う。

あたらしいひふ

高野雀

服と女性

四人の女性と彼女たちの服やファッションに対する思いなど、日常や仕事に絡めた服の人生観を描いた短編集。

高崎は黒などのいわゆる地味で無難な服しか着ない女性だ。
それまではあまり考えていなかったが、女の子なんだから服には気を遣った方がいいと気になる先輩から的外れなアドバイスを受けてしまう。
自分に似合う服がなく悩んだ末に無難なものを着まわすという策に出ると上から目線でオッケーを出されるも告げない恋が終わりを迎えなんとなくその時のルールが続いてしまっているのだった。
ある朝、高崎は通勤中にしゃんとしたかっこいいファッションに身を包む女性を目にする。

渡辺はかっこいいファッションに身を包み颯爽と歩いて日々を過ごしているが、学生時代に制服に対する教師の口出しに辟易していた過去があった。
そんな中出会った高額なワンピースに一目ぼれし自分が素敵に見える服を身にまとうという選択を今後の人生でしていくのだった。

服というのはそれを身にまとう人物の外見が結構重要だという事を、これまでいいなぁと思ってもあきらめた数々の服を思い返しながらしみじみと読める作品だった。

13月のゆうれい（１）

高野雀

[カフェ]

男の子と女の子の境界線を改めて考えさせられた。制服や生理、骨格、固定観念。あらゆるところに気づかないほど境界線が存在しているんだなと思った。

あたらしいひふ

高野雀

[yuuna]

続きが読みたい

4人の話がそれぞれ綴られていく中で、少しずつ関わりが生まれて…というところで終わってしまった。
続きが読みたかったなぁ～。
お買い物の成果が見たかった。

低反発リビドー

高野雀

[yuuna]

地味に面白い

最初読み始めてしばらくは、んん？こういう話？？と思ったけどそのままテンポ良く、ところどころ吹き出したりしつつ読了。わりとけっこうな性癖だらけなのにちっとも深刻にならない感じが良き。

＃癒やされる ＃シュール ＃笑える

しょうもないのうりょく 【特典ペーパー付き／カラーページ増量版】(2)

高野雀

[og]

.

自分の異能がわかっても、それに絶望したり 驕ったりせずに努力できる物語の中の人々がすごく強い人に見えます。

13月のゆうれい（１）

高野雀

[黒猫]

題名に惹かれて読んだ

１３月と幽霊の題名の意味を知ろうとして、読み進め・・・。
とうとう最後の作者の解説までわからなかった。
幽霊が出てくるお話か？？？とおもっていたけど、ヒューマンストーリーでした。
でもおもしろい。

＃切ない ＃深い ＃癒やされる

漫画家さんのおいしいさしいれ

いくえみ綾 / 池辺葵 / 磯谷友紀 / 久世番子 / コナリミサト / 早良朋 / 志村貴子 / 高野雀 / 谷川史子 / 猫とろ / ねむようこ / 藤村真理 / 松田奈緒子 / ほか総勢42人の女子漫画家

[くみちゅん]

身近じゃないけど

基本的に東京のお店が多く、地方民としては「ふーん」って思う程度なんですが、担当者さんが差し入れをしているとか、出版社の近くにこんな店があるなど、漫画家さんにしか知らない話が知れたのは面白かったです。あと、食べ物を美味しく描ける方って、やっぱり他の部分もお上手ですね。

低反発リビドー

高野雀

うん、恥ずかしい（笑）。でも面白い。
何が好きで何が気持ちよくてって、人それぞれなんだなぁw。
「ほほうなるほど！」から「いやいやそれは！」まで、
いろんなヒミツを垣間見られる一作でした。
一エピソードが長すぎないところや、
一つのアパートを舞台にしたことで、妙に身近感があるところが
さりげなくよかったと思います（＾＾）。

世界は寒い（１）

高野雀

フードコートでバイト仲間する学校も性格も個性も家庭環境もバラバラな女子高生が６人、忘れものの袋の中から本物の拳銃を見つける。一発は「本物かどうか」試し打ちして終わり、後の5発と、銃本体を6人が分けて所持し、その中で「本当に殺したいと思う相手」が出来たものの計画案を練る。すぐに「殺したい相手」が思いつく者もいれば、そもそもそんな相手は思いつかないので本体を所持する事にしたヲタク女子。このヲタク女子・細野（眼鏡・チビ・デブ・毒舌・頭のいいヲタク）が居なければ、恐らくもっと泥沼状態から彼女たちは動く事になると思われる。細野のある意味無責任な客観性で、彼女たちは「誰かの死を望む自分が居るのか」と言う事から、自分について考え始める。6人の誰に自分を投影するのも自在。

13月のゆうれい（１）

高野雀

三角関係。気になる相手ができたと思ったら、彼はなんと双子の弟（女装）と同居。

ジェンダーもの好きなので次巻楽しみ

低反発リビドー

高野雀

性癖？に関するショートショート。
サクサク読めておもしろい。
本編の後の４コマで、世界観が広がるのもよい。

13月のゆうれい（１）

高野雀

高野雀さん「13月のゆうれい」読んだ！ゴツい系姉とカワイイ女装男子弟の双生児……イイ……どっちも好きだ……そしてそのゴツい系姉が事ある毎に（やっぱ好きな顔だな〜）って言っちゃう周防。……わかる〜。わかりすぎる。そしてこの周防がまた面倒臭い系の……イイ！3人とも幸せになってくれ〜。

自分の好きな服（自分のセクシャリティにぴったり合った服、自分を完璧に表現できる服）を自由に着るのが難しいという事と、だからこそ自分で似合う・好きだと思える服に出会えた時に感じる喜びとが描かれている。「味方」になってくれているのが、嬉しい。

しょうもないのうりょく (1)

高野雀

[０３カット]

はい

作品は個性的で良いのですが、一部のスクリーントーンがキレイに出力されてないです。なにが原因なんでしょう。直近で読んでたウルトラジャンプ作品はキレイに出力されてました。どうしても気になってしまいます。。２５・１１．０３記

＃ほのぼの ＃シュール ＃タメになる

低反発リビドー

高野雀

[000]

バカばっか

性癖の話ですが、一言で説明すると、バカばっか。
いろいろ言いたくなる以前の話で、ごちそうさまです。
お好みで。

しょうもないのうりょく (1)

高野雀

ああ〜、しょうもないのに、おもしろい〜。

全人類には検定でわかる「異能」があって
その異能が就職の資格にもなる世界のおはなし。
でも「しょうもない能力」だから（笑）
世界征服できるとか、そういうのじゃないの。

例えば主人公・星野は「書類を崩さず置ける能力」
（と実は「他人の異能がわかる異能」も）
同僚の方々の「誤字脱字がわかる能力」とか
「カロリーがわかる異能」は実生活の役に立ちそうですが。
一番すごいのは「不老不死」の藤原さんだけど
検定嫌いなので自分の異能を知らない。

まさか、こんな設定でオフィスものが楽しめるとは！

13月のゆうれい（２）

高野雀

服から派生するジェンダー・自意識と恋の話。

ネリは嫌いじゃないんだけど、ネリと周防のカップルが何一つ面白くなくてびっくり・・・
（復縁しないほうがいいよ！笑）

オチの象徴となるライダース×プリーツスカートの融和策が、
とってつけたようであまり腹落ちしなかったなあ。
服にまつわるモヤモヤを読みたいなら、同著者の「あたらしいひふ」のほうがわかりやすくて読後感も良いかと。

表紙と扉絵はおしゃれで素敵です。