景のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ4巻も安定して面白い。ダリヤが「自分の好きなものを作る職人」から、少しずつ「人の暮らしや仲間の未来まで考える職人」へと成長していく姿が印象的だった。
魔導具をただ便利なアイテムとして登場させるのではなく、「誰が、どんな場面で使うのか」まで丁寧に描いているので、ものづくりの過程そのものが楽しい。特に魔物討伐部隊との関わりが深まり、ダリヤの作った魔導具が実際に誰かの役に立っていく展開には、読んでいて嬉しくなるものがある。
そして何より、ダリヤとヴォルフの距離感が絶妙。お互いを大切に思っているのに、本人たちはなかなかそれを恋愛として認識しない。この「もうそれ、ほとんど恋人では?」と言いたくなるじれったさも含めて微笑ましい。
周囲の人物たちにもそれぞれの友情や事情があり、巻を重ねるほど世界が広がっていくのも魅力。派手さだけに頼らず、人と人とのつながりと「ものを作る喜び」をじっくり味わえる、シリーズの良さが詰まった一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻まででダリヤが新たな人生を歩み始めたことに安心していたが、本巻では職人としてさらに前へ進む姿を存分に楽しめた。魔導具の開発や改良の過程が丁寧に描かれており、「ものづくり」の面白さが詰まった一冊だったと思う。
特に印象的だったのは、ダリヤが周囲の人々との縁を広げながら、自分の技術と発想で道を切り開いていく姿だ。ただ便利な道具を作るだけではなく、それが誰かの生活や仕事を変えていく様子が描かれていて読んでいてわくわくした。
また、ヴォルフとの関係も相変わらず心地よい。恋愛一辺倒ではなく、お互いを尊重し合う距離感が魅力的で、二人のやり取りには自然と頬が緩んでしまう。
大きな事件が起きるわけではないが、だからこそダリヤの日々の積み重ねや成長がしっかり感じられる。自由な職人ライフを満喫しながら未来を切り開いていくダリヤを、これからも応援したくなる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ優れた魔道具師カルロを父にもつダリヤは、幼少期から才能を発揮し、自らも魔道具師として才覚を現す。父はダリヤの将来を思い兄弟子トビアスと彼女を婚約させ、ダリヤも又トビアスに従順に尽くそうとするも、結婚式直前にトビアスは「運命の恋に落ちた」とダリヤに婚約破棄を申し出る!
最近本作をしみじみと読んでいる。物語もさることながら、作中に出てくるグルメが何とも美味しそう。あさりのワイン蒸しにニンニクを塗ったバゲットを浸して、凍る寸前まで冷やした「氷温白ワイン」をキュッと。美味しそう~! 心許せる友と傾けるお酒と料理は、人生の喜びの一つだね。