あらすじ
男爵内定のお披露目を乗り越え、年末を忙しく過ごす女性魔導具師のダリヤ。
ロセッティ商会は仕事納めを前に慌ただしくも、どこか浮き足立った雰囲気。それはダリヤも例外ではなく、ヴォルフとの『冬祭』の約束を心待ちにするとともに、冬祭のプレゼントを贈れる相手が増えたことに喜びを感じていた。
今年一年で広がったダリヤの縁――彼女もまた、周囲からたくさんの“贈り物”を受け取ることになる。
「冬祭のプレゼントが増えたね、ダリヤ」
そして迎えた冬祭、ダリヤとヴォルフは二人で屋台を巡り、一年を締めくくる。迎える新年にダリヤが祈るのは――。
「共に、笑って過ごせますように――」
それぞれが過ごす年末年始は……? 魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、気持ち新たな第十一弾、開幕!
「甘岸久弥先生書き下ろし短編」「公式4コマ『まどダリ』」「キャラクターデザイン」を収録した豪華特装版!
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Posted by ブクログ
婚約破棄されたことを機に、自分の好きなように生きると決めた、転生者である女性魔導具師ダリヤ。
今回は、冬祭りとイシュラナから商会長がやってくる。書き下ろし要素が今回もあかん。番外編の、父の思い残しも切ないが、こたつで男子会の場面も個人的にはニヤニヤした。本編の裏話的な要素が多くて嬉しかった。周囲の外堀埋め隊の皆様の努力は今回も実らないけれど、みんなかわいい。
ダリヤの友人イルマも無事出産。色々な繋がりがあってこの日を迎えられたこと、物語を追っていると感無量だな。