安達裕哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、頭のいい人が書いている本だと思える、わかりやすくスラスラと読める読みやすい本だった。
自分もよくざっくりとした質問をしがちだったので、内容を細分化して必要な項目を質問するなど、コミュニケーションコストを意識していきたい。
つい自分のことも知ってもらった方が親しみが湧きやすくなるかもと、自分のことも時折話題に絡めて話してしまうことがあるが、相手から聞かれない限りはぐっとこらえて聞き役に徹しようと思う。
ひとつ「本当にそうか?」と思ったのは、妻に青と白の服どっちがいいか聞かれた時の応え方について、「率直にどっちがいいと思ってるの?」の返答するのはそんなに上手く返事がくるかなーと思った。
我が家なら「それがわからないから聞いてるんでしょ!」と怒られそうだ笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ聞くということ、話すということのクオリティーを上げる要素について徹底的に考える本。
と、この本を早速再定義してみました。相手から学ぼうという意識は常に持っていたいな。
①とにかく反応するな(感情的になるな)
②頭の良さは他人が決める(頭のいい人と他人に認められればやりやすくなる)
③人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
④人と闘うな、課題と闘え(論破すな)
⑤伝わらないのは話し方ではなく、考えが足りないせい
⑥知識はだれかのために使って初めて知性となる
⑦承認欲求を満たす側に回れ(他人の承認欲求を満たせる人がコミュニケーション強者)
仕事ができない人が高い解像度で言語化されていて、妙に納得しました。 -
Posted by ブクログ
5つのパート、更に各項目ごとに分かれているため、途中から読んだり、興味のある部分から読むことができる。
仕事で結果を出したいなら、副業をしたほうがいいのくだりは大変納得。会社員だと一部の業務しか携わらないけど、副業ならお金を稼ぐ全行程を自分で行うため稼ぐ力が身につく。
とくに効率的にスキルアップするなら、アウトプットが先。ここは目から鱗でした。
仕事ができるようになりたいからと努力だけでは報われない。努力する才能なんてない。
努力する方法を見つけることで、つらい努力から報われる。
仕事の仕方や取り組み方などは、既に仕事ができてる人を模倣すると早いなと。当然のことながら改めて気付かされました。 -
Posted by ブクログ
20260902
本の内容からも、学びが多い。+引用文献から発展した思考の拡張が面白かったです。社会人1年目2年目に読むと良い社会人になれそうな
傾聴する際
①ゴールの確認
②考えていることを聞く。(思考過程を聞く)
※相手が考えている内容を全て聞いた後で、話をしないと、相手が「話を聞いてもらっていない」と不満になってしまうから注意が必要。
③話を整理して、相手の意思決定を助ける
面接時の質問、5種類
①過去に行った行動についての質問。そして、困った際の直面した状況にどのように対応したか
②仮に〇〇のような状況に置かれた場合、どのように対応しますか?
上2つの質問に合わせて使う3つの深掘り質問
①その時どのような状況でしたか?
②その時あなたは何をしましたか?
③行動の結果、どのような変化がありましたか?
経営者の条件 ピータードラッカー
「知識あるものは理解されるように努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきである。専門家は専門家と話が通じれば十分であるなどとすることは、野卑な傲慢である」
頭の良さは他人が決める。
無人の山で木が倒れる音はするか?しないか?
しない→音を聞く人がいなければ、音は聞こえない
→コミニケーションにおいて同じ
言葉の定義
問題…煩わしい事象のこと
課題…解決するべき問題のこと
人間は出された質問が難しいと簡単な質問に置き換えてしまう。相手の質問の回答は自分の望んでいる言葉の定義と違う事はあるが、それはこちらの質問の難易度の問題である。
p138
タモリの
「人間の思考、思想は、要約すると、傾斜の思想と、平地の思考に大別することができる。平地の思考のそれはハイデッガーである。」
※傾斜の思考はキルケゴール だそうです。
↓
アナロジカル・リーズニング(類推的思考)+抽象化+概念結合(conceptual combination)
特に中心は類推的思考(analogical reasoning)だと思います。
1. 類推的思考
ある領域の構造を、別の領域へ写して考える方法です。
タモリの場合、
坂という物理的世界
* 高い/低い
* 傾斜
* 落下可能性
* 位置エネルギー
から、
人間・哲学の世界
* 可能性
* 自由
* 不安
* 生き方
へ構造を移している。
単なる「似ているもの探し」ではなく、領域をまたいで構造的な類似性を発見するところがポイントです。
2. 抽象化(abstraction)
坂そのものから具体性を剥いでいきます。
坂道
→ 高低差
→ 位置の差
→ 可能性の差
→ 選択
→ 自由
→ 不安
というように、どんどん上位概念へ移動する。
これが抽象化です。
そして抽象度を上げたから、「坂道」と「キルケゴール」という、一見関係のないものを接続できる。
3. 概念結合(conceptual combination)
本来別々だった概念を組み合わせて、新しい意味を作ることです。
坂 × キルケゴール
→「傾斜の思想」
さらに、
平地 × ハイデッガー
→「平地の思想」
という新しい概念を作っている。
既存知識を検索しているだけではなく、既存知識から新しい概念を生成しているところが重要です。
4. 対比思考(contrastive thinking)
さらにタモリは、
「坂がある」
↓
「じゃあ、その反対は?」
↓
「平地」
と対立概念を作っています。
傾斜 ↔ 平地
キルケゴール ↔ ハイデッガー
という対比を作ることで、最初の「傾斜」という概念そのものも鮮明になる。
これは弁証法そのものとは違いますが、対比によって概念の輪郭を出す思考です。
5. さらに広く言えば「発散的思考」
正解を一つに絞るのではなく、
「こういう見方もできるんじゃないか?」
と可能性を広げる。
これは発散的思考(divergent thinking)の性質も強いです。
だからタモリ自身が「むちゃくちゃ」と言える。
「これは真理である」と主張しているのではなく、仮説を生成して遊んでいるからです。
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まとめると、今回の思考は、
具体物を観察する
→ 抽象化
→ 異分野へ類推する
→ 概念を結合する
→ 反対概念を置く
→ 新しい仮説・世界観を生成する
という流れです。
専門用語で一つ選ぶなら「類推的思考(analogical reasoning)」。
ただ、タモリの面白さまで含めるなら、
「抽象化と類推による概念生成」
と表現するのが一番しっくりきます。
そして、これは以前話していた「深く考える」と少し違って、縦に掘る思考というより、“抽象度を上げて横に遠くつなぐ思考”です。ここがタモリ型の特徴だと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【要約】
単に「話し方」のテクニックを教えるのではなく、「話す前に何をどう考えるか」という思考の質に焦点を当て、周囲から「頭がいい」と信頼されるための実践的なアプローチを説く
①「頭の良さ」の決定権は他人が握っている
「東大卒」や「IQ(知能指数)が高いこと」を頭の良さと捉えがちだが、社会における頭の良さは他者との関わりにおいて発揮される「社会的知性(SQ)」で決まる
どんなに高い専門知識を持っていても、それが他人の役に立っていなければ、周囲からは「あの人は使えない(頭が良くない)」と判断されてしまう
逆に、学歴に関係なく、常にその場を前進させる的確な発言ができる人は「頭がいい」と信頼される
つまり、頭の良さとは「他者への貢献度」の別名であり、その評価のすべては他人が決めるという客観的な視点を持つことがスタートライン
②「とにかく反応するな」遅い思考(論理)を起動する6秒の科学
人間は感情的になった瞬間、脳の判断力が著しく低下し、誰であっても「おバカさん」になってしまう
カッとなって感情に任せて放った一言は、それまで築いた関係を一瞬で崩壊させるほどの損失をもたらす
行動経済学では、脳の動きには直感的・感情的な「早い思考」と、論理的・冷静な「遅い思考」があるとされている
・実践アクション:
怒りや理不尽さを感じたら、とにかく6秒間、無言で口を閉じる
感情が動くスピードに対して、冷静な「遅い思考」が追いつくまでに約6秒の時差があるため
・黙っている間に考えること:
ただ耐えるだけでなく「ここで怒鳴ったらどうなるか」「他に解決策はないか」「一時的にトイレに行ってこの場を離れるべきか」といった複数のシナリオ(代案)を頭の中で比較検討(並列評価)する
これらをシミュレーションしているうちに、怒りの嵐は自然と去っていく
③知識を「知性」に昇華する「知らないフリ」
相手から求められてもいないのに知識をベラベラと喋る行為は、単なる「賢いフリ(自己満足)」であり、相手に「うっとうしい」と感じさせてしまう
知識は誰かの役に立てるために使って初めて「知性」になる
・「賢いフリ」の例:
カフェで注文しようとする相手に、突然「カフェオレとカフェラテの違いって知ってる?割合がね……」と語りだす
・「知性(相手のため)」の例:
相手が「デカフェはあるかな、カフェインが苦手で……」と悩んでいる時に、「それならカフェラテの方がドリップコーヒーを使うカフェオレよりカフェインが少ないはずだよ」と優しく教える
・「あえて知らないフリをする」:
相談された時に「それは〇〇が原因だから、すぐやめなよ」と正論を突きつけても相手は動かない
あえて「知らないフリ」をして「具体的にはどんなことをしているの?」「自分では何が原因だと思う?」と問いかけ、相手と同じ立場に立って一緒に考えることで、相手自らに気づきを促すのが本当に頭のいい人のアプローチ
④信頼関係を築く「服の二択」の極意
「青の服と白の服、どっちが似合うと思う?」と聞かれたときの返し方に社会的知性のすべてが凝縮されている
(A)「白がいいんじゃない?」
→ 相手は「本当に私のことを考えて言ってる?」と不満を覚える(即答はNG)
(B)「どっちも似合っているよ」
→ 選択の放棄であり、「適当に答えている」と怒られる
(C)「最近のトレンドはミニマルだから青がいいよ」
→ 知識のひけらかし(賢いフリ)に過ぎない
正解は「白と青、それぞれどこが良いと思ったの?」と質問を返すこと
相手に「この人は私のことを真剣に考えて、悩みを理解しようとしてくれている」と思わせることが最も重要
相手が「青はデザインが好きだけど、白は旅行先に合いそうで……」と悩みの本質を語りだしたら、「じゃあ旅行先でも青は上品で使いやすいと思うよ」と最後に背中を押してあげることで、相談してよかったという絶大な信頼が生まれる
⑤「言語化コスト」をどちらが支払っているか
コミュニケーションにおいて、最も頭と時間を使うのが「考えていることを言葉として整理し、表現する(言語化)」という作業
「とりあえず電話する」「まとまっていない状態で『どうしたらいいですか』と相談する」のは、自分自身の言語化の負担(コスト)を相手に肩代わりさせている状態
電話を受けた側は自分の手を止め、話を引き出し、整理してあげなければならない
「メールで相談する」「自分の中で課題と解決策を整理してから相談する」のは、自分で言語化コストを負担してから相手に届けるため、相手の負担が激減する
常に「このやり取りの言語化コストはどちらが払っているか」を意識し、相手にコストを支払わせない配慮ができる人が、職場でも「仕事ができる人」として高く評価される
⑥論破しない「人と戦うな、課題と戦え」
「論理的に言い負かす(論破する)」ことが賢いことだと思われがちだが、実際には恨みを買うだけで、相手を納得させて動かすことは絶対にできない
本当のプロフェッショナルは、人と戦うのではなく、目の前にある「課題」と戦う
・クレーム対応の例:
客から「今日届いた食器棚の引き出しに小さな傷がある!今すぐ交換に来い!」と怒りの電話が入るが、あいにく在庫はなく、取り寄せに4日かかる
・凡百の対応:
「在庫がないので、4日間お待ちいただくしかありません」と事実を論理的に説明し、相手を説得(対立)しようとしてこじらせる
・頭のいい人の対応:
話を丁寧に聞く中で、お客さんが「明日から3連休で家族旅行に行く。古い食器棚を処分して全ての食器を出して待っていた。新しい棚に綺麗に片付けて、すっきりした気持ちで旅行に行きたかったのだ」という怒りの本質(課題)に気づく
・解決アクション:
担当者は他店舗から展示品の綺麗な引き出しを緊急確保して届け、さらに「旅行の道中、車の中でお子様と召し上がってください」と、子供向けのキャラクターお菓子を添えて手渡したことで客は大感激し、展示品のままで納得してくれた
「今日棚を届けること」ではなく「すっきりした気持ちで旅行に行ってもらうこと」という本質的な課題を解決したから
⑦結論から話すとは「相手の聞くスイッチ」を入れること
「結論から話す」ことができない人は、重要な情報と雑多な情報を脳内で「分ける(整理する)」ことができていない
結論から話す真の目的は、相手の脳に「今からどういう姿勢でこの話を聞くべきか」というスイッチを入れることにある
ゴール(結論)が見えない話は、行き先のわからない飛行機に乗せられているようなもので、聞き手に強い不安とストレスを与える
・言い訳プロセスの例:
「昨日から熱っぽくて、今朝も頭痛がして、これから病院に行こうと思うのですが、本日はお休みを……」と話すと、上司は「結論はなんだ?」とイライラする
・スイッチを入れる例:
「本日、体調不良のためお休みさせてください。これから病院に行ってまいります」と最初に告げれば、上司の脳に「勤怠・業務調整のスイッチ」が入り、その後の話をスムーズに受け入れられる
⑧コミュ力強者になるための3ステップ
承認欲求が渦巻く現代社会において、他人に「認められたい、褒められたい」と自分のことばかり考えているうちは、余計な自慢話やアドバイスが増えて「コミュ力弱者」から抜け出せない
コミュ力強者になるためには、以下の3つのステップを踏む必要がある
(1)自信はあるが、謙虚であること
自分を過信して傲慢にならず、過小評価して卑屈にもならず、「私は何でもない人間です」という静かで知的な態度を崩さない
(2)口ではなく、結果のみで有能さを示す
「私は有能です」と口でアピールするのではなく、黙々と成果を出して結果だけで実力を証明する
(3)成功した上で他人に「親切」にし、他者を「承認」する
人は「成功している人」が「自分に親切にしてくれた時」に心から信頼を寄せる
成功を収めた後、自分の承認欲求は自分で満たし、他者の承認欲求を満たしてあげる「与える側(承認する側)」に回ることこそが、本当のカリスマでありコミュ力強者の条件 -
Posted by ブクログ
EX.相談を受けたとき
①ゴールの確認
相手の言葉を使ってオウム返ししながら
②考えていることを聞く
悩んできた過程を聞く
③話を整理して相手の意思決定を助ける
何が決定を妨げる要因なのか
こうしたい、という相手の意志を尊重して推す
つじつまが合わない部分は、「これって〜だよね」と確認だけする
→相手が言いたいことはなんなのかを考えながら聞く
言語化を手伝う
EX.この青と白の服、どっちがいいと思う?
→白と青、それぞれどこがいいと思ったの?
率直にいってどっちがいいと思ってるの?
と整理してあげる
EX .映画のアウトレイジ
感情的になった人間から死ぬ
怒っているときは頭が悪くなる
→頭のいい人は、キレること、感情的になることでどれだけ大きな損失を被るか知っている
EX.食器棚の傷に怒る客の根底にある、スッキリした気持ちで旅行に行きたいという気持ち
→相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話す
具体例が多く、頭に残りやすいのが有り難い!
著者のインパクトの残る言語化の賜物だと思った。
私自身、本を読んだあとや映画をみたあとは感想を言語化したり、育児日記を毎日書いているが、
夫婦喧嘩はしょっちゅうだし、人とのコミュニケーションもまだまだだと感じる。
この本を何度も読み返したり、
ノウハウメモをアップデートして、頭のいい人になりたいと思う。
1.すぐに反応しないこと(感情的にならない)、
2.整理しながら聞くこと、
3.言葉の真意を考えること、
これはしっかり胸に留めておきたい。 -
Posted by ブクログ
話が上手い人、場を盛り上げるのが上手い人がコミュニケーション能力の高い人ではない。
仕事や人間関係で、成果を出せる人がコミュニケーション能力の高い人だと学んだ。
ハイコンテクスト文化のある日本で、察するに甘えないことの重要性を感じました。
仮説を立てる→しつこく質問する事を意識したい。
また、上手に聞ける人がコミュニケーション強者である。コミュニケーション能力の高い人は、その場の目的に応じて、議論モード、共感モード、提供モードの三つを使っている。
知識労働の現代で、知識を活かすために、コミュニケーション能力が必須であると実感した。
早速明日から、察するに甘えず、認識のずれをなくすべく、確認を怠らない仕事をしようと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ筆者の考える“コミュニケーション能力の本質”にハッとさせられた。
自分自身を俯瞰する能力。
これができなかったから痛い目に遭ったんだな、と猛省したくなった。
約200頁を読み終えるまでに「うわ、これやってるかも!」と冷や汗が出そうになる瞬間が何度もあった。
建前と本音の使い分けや知らず知らずの上から目線とか、挙げればキリが無いけど「大丈夫だろうか?」と心配になる項目が多かった印象。
ただ、具体的なアドバイスも載っているので、ちゃんと実行すれば改善できる気がする。
個人的に第4章と第5章がめちゃくちゃ勉強になったので、何回も読み直した方が良いなと思った。
『品質管理を相手に委ねる依頼の仕方は最悪』
これを全員が理解できたら、職場での面倒事の半分は解決しそう。 -
Posted by ブクログ
気づきが多かった。この手の本を何冊か読んでいるが、その中でも、特に参考になった。印象的だった点を記す。
まず、人は同じものを見ているとは限らない。相手の前提や関心を確認せずに話せば、当然噛み合わない。しかも「自分が正しい」と思うほど、そのズレに気づきにくくなる。
だからこそ、できる人ほどしつこく質問する。質問を重ねることで分析力が上がり、結果として成果につながる。
つまり、「人の気持ちがわかる人」とは
観察 → 仮説(察する) → 質問
このサイクルを高速で回しているだけであり、特別な才能ではない。要するに、「察するために、面倒がらずに質問すること」。
人当たりが良いだけの人と、コミュニケーション能力が高い人は全く別物である。
評価の本質も重要だった。
学生までは「成績」だが、社会人では「貢献度」に変わる。成績は一人で上げられるが、貢献は周囲に認められて初めて成立する。
そのため、貢献度が低い人は「発言するな」と言われるわけではないが、実質的に聞いてもらえない。
「発言力は貢献度に比例する」。結局、「何を言うか」だけでなく「誰が言うか」も同じくらい重要になる。
さらに現実的な話として、評価は完全に公平ではない。
人は「自分にメリットがあるか」で他人を判断する。
役に立つ人は育てられ、そうでない人は放置される。
厳しいが、ほとんどの人は自分にしか興味がない。
コミュニケーション能力は、以下の4点に集約される。
・自分の貢献を周囲に理解させる
・上司にとってメリットのある存在になる
・評価軸の曖昧さを理解する
・全員が納得するルールを作る
これを継続できる人が評価される。
現代は専門性だけでは足りない。
知識は、誰かに使われて初めて価値になる。
「専門性 × コミュニケーション能力」これが必須である。
また、リーダーシップの定義も印象的だった。
リーダーとは役職ではなく、「成果に対してどこまで責任を引き受けるか」という態度である。
どれだけ役職が高くても、責任を取らない人はリーダーではない。
良い人間関係の定義も明確だった。
「生産的であること」。つまり、お互いにプラスになる関係であること。逆に、どれだけ優しくても成果が出ない関係は価値がない。
最後に、質問の質について。
できる人は必ず「自分の意見を持って質問する」。
「どうすればいいですか?」ではなく、「私はこう思うがどうか?」と聞く。
さらに、目的を添えることで質問の精度は一気に上がる。
そして最も重要なのは「聞く力」。
話す:2割
聞く:8割
人は自分の話が大好きなので、聞くだけで価値が生まれる。ただし本当の聞き上手は、単に聞くのではなく「学ぼうとして聞いている」。この姿勢があるかどうかが決定的な差になる。
全体として、コミュニケーション能力は特別な才能ではなく、「地道な思考と行動の積み重ね」であると理解できた。