伊藤勢のレビュー一覧
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原作者夢枕獏のおどろおどろしい世界を、伊藤勢が細密 緻密な筆致で 妖気な世界を見事に描きあげている。NHK大河ドラマで雅な世界と渦巻く陰謀を放送しているが、底辺にはこのような世界が広がっていたということを感じさせられる。ストーリーも絵も見事である。
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私、夢枕さんの原作至上主義なんですが、ほんとに、この作品の博雅さまは博雅さまのこう、核というかこれがなくてはその人にならない、ところがかっちりと入っていて、魅力的なのです。
この作品での衣を着崩して、ちょっと無精ひげがあって、へらっとしてるのに品があって、音楽に真摯で音楽に愛されまくっている、柔い方...続きを読むPosted by ブクログ -
原作は読んで知っている筈なのに、果たしてその通りに決着するのか?とどう転がるかわからないドキドキ感があります。
独自の解釈や設定に妙に説得力があって、建築物の造形が特に素敵です。おまけのページも読み応え充分。 -
あーもー、格好良い
藤太さんムカデ退治の時も格好良かったけれど、人としても格好よすぎる…
そして、何でも笛にしちゃう博雅さま(きゅうり、ふき)、博雅さまが笛を吹いているとつい寄ってしまう晴明、二人も可愛い。
もうこの漫画が楽しみで仕方ないPosted by ブクログ -
少女漫画家の諏訪緑先生の「玄奘西域記」が好きで、なんとこの作品は、時代背景的に、「玄奘西域記」の直後位に位置するストーリーである。非常に興味深い。そして、漫画作者さんの伊藤勢先生の作品も大好きなので、とても楽しめた傑作です。
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藤太vs大百足かっこよかった…
全体的に外連味があるのだけどそれがよいアクセントになってこれも陰陽師!という説得力がある。
羅生門のおにでてくるのかな?
あ、蟬丸のまさかのデザインに大笑いしました。ファンキー!!Posted by ブクログ -
俵藤太vs三上山の大百足をはじめとして殺陣の描写がめちゃくちゃかっこいいし、益々冴え渡る道満の播州弁。
妖物、人を問わず絵もキャラ付けも絶品。飄々としつつも瞬間的に切れ味鋭い言を発して晴明をもハッとさせる博雅卿もこれはこれでなかなかいいぞ。。。
藤太が言う人類には二千年早すぎる全自動無限衣食住……...続きを読むPosted by ブクログ -
夢枕さんの陰陽師は、私のバイブルです。
ですので漫画家には期待と不安が半々でしたが…この一話を読んで間違いなくおもしろい作品になると確信しました!!
原作とはちょっと距離感の違う晴明と博雅の関係性もいいですが、柔らかい大和言葉の博雅さまにきゅんとします。
原作よりちょっと、ボンボンっぽところがとても...続きを読むPosted by ブクログ -
『陰陽師』系コミカライズは多々あり、幻想的絵柄な金字塔もあるけれど
この清明はにょろにょろしてて意地悪。全登場人物キャラが発ってる。これは良い! -
もはや固定化した安倍晴明周辺のイメージを覆した素晴らしいキャラ造形。口が悪く邪悪さすら感じる晴明、大和弁の賀茂保憲もさることながら、個人的にはバリバリきったない播磨弁の蘆屋道満がツボだった。兵庫住みなので!
だいたいお上品になるはずの平安物だけど、この辺のキャラの台詞がだいたいアレなので物凄く新鮮な...続きを読むPosted by ブクログ -
夢枕獏の原作も岡野玲子のコミカライズも好きですが「こういう切り口で来たか…!」と唸らされる作品でした。
「陰陽師」という作品の振り幅の大きさを感じます。
絵が綺麗で眺めているだけでも楽しめます。特にクリーチャーの造形が素敵。
是非作者の意気込みが感じられるあとがきまで読み飛ばさずに読んでほしい...続きを読む -
いや、『ちゃんと描くから遅い』のは判るんだけどね。
さておき。
モンコレは確か20年くらい前のTCG。安田均主宰のグループSNEが作ったゲーム。安田均が『六門世界』を舞台に小説も書いて、プレステでTVゲームにもなったな。
時代的にはMtGが日本に入ってきた頃で、カードゲームが日本でぼちぼち認識され...続きを読む -
おそらく、唯一マトモに完結することができた伊藤勢漫画(涙目)。
魔法が決して万能ではない、傷を負わない主人公はいない、というかぶっちゃけ戦闘なんて痛いねん。というある意味正しいファンタジーを描いてくれたことがとても嬉しいです。
碧鱗の民の皆さんのノリはもう伊藤勢のお約束だと思ってください。
……とい...続きを読むPosted by ブクログ