三谷幸喜のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
『三谷幸喜、興る』後編だねw。
2025年3月読了。
前の対談本を読んだので、直ぐに此方も…と購読。
個人的に『鎌倉殿…』は、大河史上一,二を争う程の出来だったと思う。鎌倉時代は余り題材に上がらないのが不満だったので、血腥くも真っ直ぐな生き方をしていた鎌倉武士の物語が見られたのは、本当に嬉しかった。そして撮影技術の向上はその当時から感じてはいたが、そこまで進化していたとは思ってなかったので、良い話が聞けた。
その前の『真田丸』も面白かったが、最後の《大坂夏の陣》でガッカリした。ただ、三谷さんがそれ程までに「合戦を描いてもしょうがない」と考えていたとは思わなかったので、当時「どうせNHKの予算が尽きたんだろ…」ぐらいに思って -
ネタバレ 購入済み
『三谷幸喜、興る』前編みたい。
2025年3月読了。
気には成っていたのだが、ずっと積ん読状態だったものを、ようやく読んだ。
「創作を語る」と云うタイトルより『三谷幸喜、興る』の前編を読んだような気がした。
作品の一つ一つを語っているが、やはり三谷幸喜と云う才人の《生き様》が語られていたように思う。
ファンとしてはこの上ない喜びだった。そして、意外と見落としている作品が有るのにも気付いたので、これを機会に過去の作品を見てみたいと心から感じた。
三谷さん、あなたは日本の演劇〜映画…全ての芸能の世界の希望です。これからもまだまだ残りの年数等考えず、ドンドン新しい作品を創ってください。ずっと追いかけていきます! -
Posted by ブクログ
本書は、歴史の中ではほんの一瞬の出来事かもしれないが、その後の秀吉の躍進のきっかけになった清須会議を、三谷幸喜が(喜)戯曲風にアレンジしたものと解釈しました。本能寺の変で織田信長を倒した明智光秀が、山崎の戦いで秀吉に破れ、その後に織田家の跡継ぎをどうするか、というのを織田家宿老たちが議論する訳ですが、実際は宿老達の権力争いでもあり、羽柴秀吉と柴田勝家陣営の戦いを、あえて現代語訳にすることでコミカルにしています。清須会議の前後5日間を対象としていますが、正直前半は退屈に感じました。しかし清須会議直前から会議(四日目)にかけては、黒田官兵衛の策略などもストーリーに面白みを加えていまして、後半にクラ
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Posted by ブクログ
三谷幸喜さんの作品はまったくの初めて。
古本のセットに混ざっていたのだが、いい買い物をした。
私は歴史に詳しくないので、結末はどうなるのかと歴史ものとして楽しめた。
そして、登場人物たちの利害関係が入り組んだ心理戦がすごかった。
全編にわたって登場人物たちの独白で語られるが、現代語訳でくだけた表現になっているので読みやすい。
その上、話が進むテンポがいい。
だから、人物の焦りなどがよく伝わる。
人物たちのキャラクターも描き分けられていたと思う。
あらすじが決まっている歴史ものとなると、表現や演出しかやりようがないと思うのだが、それがすばらしかった。