那須田淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ息子が図書室の先生からすすめられた本で、一緒に読みました。
世界史専攻ではない私が読んでも、当時のドイツの様子が少し理解できました。いのちの列車の存在も初めて知りました。ユダヤ人への差別ほどではないですが、日本でも多かれ少なかれ同じようなものは残されているんではないかと感じさせられました。
当時、自分が同じ立場に置かれたとして、私が親として、息子の命を救うために外国に避難させ離れ離れになるという選択肢を選べることができるだろうか、息子も私と離れて生活できるかどうか…と思うと、身が引き裂かれる思いです。それほどまでに父親の愛情は深いのだと思いました。
息子がイギリスの生活に順応するに従い、コミュニケーションがとれなくなるなんて…涙が出てしまいます。
死の列車についても息子と一緒に調べたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレトムと親友のハックは、夜の墓地で、ある男が恐ろしい事をしているのを目撃してしまう。男から狙われる二人。家出、葬式騒ぎ、洞窟で迷子など、はらはらドキドキが止まらない冒険物語。
トムと仲間達の冒険物語は読んでいて面白かったです。まるで、こっちまで冒険を楽しむような気分になりました。さすがに家出はよくないですが、島での暮らしはなんだか楽しそうだと思いました。でも、島で暮らしているうちに、急に家に帰りたいと思うようになって…。日曜日の葬式で、トム達が無事戻ってこられてよかったです。
それに、洞窟での冒険もワクワク感がありましたが、歩いているうちに迷子になってしまい…。こちらはとんでもなく危険な目に遭いそうな状態でしたが、これがきっかけで宝物が見つかって…。トムとベッキーが無事生還しただけでなく、宝物まで見つかってよかったです。
一番印象に残ったのは、トムがベッキーの代わりにムチでお仕置きを受けた事です。本当はベッキーが先生の本を破ってしまったのに、トムが自分がやったとウソをついてベッキーをかばったのはすごいと思いました。私だったら、正直に自分がやったと白状し、先生にお仕置きされていたかもしれません。ただ、私は教師に忌み嫌われていましたが…。お仕置きされて当然の女なのかもしれません。
実はアニメより原作の方が好きです。アニメの方は、キャラデザがお世辞にもかわいいとはいえないし、脚色しすぎだし…。原作の挿絵の方がかわいげがあるため、とても読みやすいと思いました。 -
Posted by ブクログ
願かけに行った帰りに事故で死んだコースケは、その願いをかなえるために現世に戻ってくる。残された時間は127時間44分!?
死から戻ってきた主人公の物語というとアレコレ思い出しますが、これはそこにテニスを絡めて青春ものとしての色合いを強めています。
那須田作品の中学生は飄々として大人びているイメージがありますが、この主人公コースケは少し違いました。
何事にも適当に済ませていたコースケが真剣に取り組もうとした時に、周りの人たちの関係が変わっていく。周りの人とも真正面に向き合うことで変わっていく。
真剣になるきっかけは何であれ、部活も人間関係もきちんと取り組んだ方が楽しい。勝つためだけじゃない、認められるためだけじゃない、そんな行為の楽しさをコースケを通して感じられます。
軽やかでユーモアに溢れながら、切り込んでくる人間関係の難しさと怖さ。それは現実にごろごろあるものでしょう。
でもそこから適当に逃げずごまかさずにいれば、きっと楽しく思えることもある。そんな中学生へのエールを感じる作品でした。