大山顕のレビュー一覧
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団地育ちで団地大好きな私は、大山顕さんの本が好き。今回は、「マンションポエム」(これは、太山さんの造語!)という、マンション売り出し時の広告の言葉、あたかもポエムの如き文言を観察したもの。マンションは、購入時にはまだ建っておらず、モデルルームと「マンションポエム」を元に、イメージして購入を決定する。そのため、そのマンションのイメージを、その土地や街等のイメージから、いや、その街のイメージすらも制作して購入者の気持ちをあげる役割を果たす。質や構造についてではなくイメージ。それが非常に面白い。特に土地に対するイメージ合戦、ステータスの高い地名をどう利用するか、ここで暮らす生活スタイルの、ここで暮ら
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大山さんの文章、好きだなあ。スマホで写真を見ることが普通の今、時代や文化、写真やカメラやSNSなどの特性や仕組み、様々な視点から分析されていて、「確かにそうだな」「その発想はなかった!」と考えさせられることが多く、全く飽きない。私は写真を見るのが好きだ。SNSの写真や、写真メインの本などで写真に触れて、楽しんでいる。写真を撮ることも人並みにある。でも、そういうとき、私は、写真そのものついて、あんまり、というかほとんど、というか全く、考えていない。だから、この本を読んで、写真の世界って…面白!!となった。国境を超え時代を超え、数えきれない人を巻き込んで、何度も形を変えながら、変えられながら、日常
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大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子
何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
面白かった。深かった。
日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
団地ができる。
そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。
夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
女を縛る団地。
団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。
そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、
大雑 -
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写真好きの友人はいつも高そうなカメラを持っていて、一緒に食事をする時には、本当に美味しそうな一枚を撮ってブログに上げています。同じ料理を自分がなんの工夫もせずにスマホで撮影しても同じには見えません。カメラの写真とスマホの写真って、そういうクオリティの違いだと思っていました。その友人から今年、食べ物の写真じゃないけどメチャすごい風景写真がSNSで送られてきて「これ、どんなカメラでどうやって撮影したの?」って返信したら、「今、スマホで設定いじれば撮れるんだよ!」と。そう言えば新しいiPhone出るたびにカメラの個数増えて行っています。今、写真がカメラからスマホに劇的にシフトしているのはわかります。
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前々から「工場萌え」という単語は耳にしていたものの、仕事上「工場鑑賞」を調べる機会があったので手に取ってみた。
前半工場グラビア半分、後半は工場鑑賞ガイド・基礎知識が半分の構成。
まずはグラビア。なんでしょう。このツルっとテラっとした金属建造物の中に宝石のようにちりばめた照明。大友克洋の「AKIRA」のように、この配管とかなんでこんなに入り組んでんのよ?などと思うほどに見事な造形美。CGじゃないってのが不思議に感じる。美しいですわ。
欲をいえば、ツルっとした光沢紙の印刷本で見たかったかも。
そして後半のガイド&基礎知識。大山氏の文章がウマ面白い。工場好きな印象がひしひしと伝わってくるし、ま -
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こないだ安中の東邦亜鉛安中製錬所の前を車で通ったんだが、この工場はマジでカッコいい。山の斜面にパイプや謎の構造物がビッシリとへばりついている。
オレはわき見運転しながら「スゲぇ!!」と大はしゃぎしていたが、同乗者たちはシーンという感じだ。意味わかんね。なんでこのカッコ良さがわからんかな…
ハァハァ、工場たん、萌え〜。
…って、えぇえ!!?
こんな本あったの!?やられたよ!
でもこの本は面白いよ。一家に一冊あってもいい。シーンってしてた家族にも薦められるね。工場マップやお勧めデートコース、工場関係資料集も素晴らしい。
あぁ、やっぱブレードランナーも入るのね。YMOも? このアルバムは知ら