【感想・ネタバレ】撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論のレビュー

あらすじ

気づけは猫の写真ばかり撮ってしまうのは、なぜ?

高性能化するスマホのカメラ、SNS、生成AIの登場。
まったく新しい視点を私たちに授け、
存在そのものも変化し続ける
「写真」とはそもそも何なのだろうか。

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Posted by ブクログ

大山さんの文章、好きだなあ。スマホで写真を見ることが普通の今、時代や文化、写真やカメラやSNSなどの特性や仕組み、様々な視点から分析されていて、「確かにそうだな」「その発想はなかった!」と考えさせられることが多く、全く飽きない。私は写真を見るのが好きだ。SNSの写真や、写真メインの本などで写真に触れて、楽しんでいる。写真を撮ることも人並みにある。でも、そういうとき、私は、写真そのものついて、あんまり、というかほとんど、というか全く、考えていない。だから、この本を読んで、写真の世界って…面白!!となった。国境を超え時代を超え、数えきれない人を巻き込んで、何度も形を変えながら、変えられながら、日常に繋がっているんだ。自分が知っている写真が、いかに狭い範囲のものだったか気づかされた。この一冊で、かなり写真の奥深さを感じたから、きっともっともっと写真の世界は広いんだろうな。大山さんの観察力や文章力の巧みさに、ため息が出る。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

写真好きの友人はいつも高そうなカメラを持っていて、一緒に食事をする時には、本当に美味しそうな一枚を撮ってブログに上げています。同じ料理を自分がなんの工夫もせずにスマホで撮影しても同じには見えません。カメラの写真とスマホの写真って、そういうクオリティの違いだと思っていました。その友人から今年、食べ物の写真じゃないけどメチャすごい風景写真がSNSで送られてきて「これ、どんなカメラでどうやって撮影したの?」って返信したら、「今、スマホで設定いじれば撮れるんだよ!」と。そう言えば新しいiPhone出るたびにカメラの個数増えて行っています。今、写真がカメラからスマホに劇的にシフトしているのはわかります。その変化は何を変えているのか?を考察する本です。副題になっていますが、自撮りとスクショはそう言えばスマホ以前にはなかった撮影行為…このすごく刺激的な論考です。旧来のカメラへのメッセージのプーチンと自撮りのゼレンスキーの対比とか、なるほどなるほど。ちょっと揺さぶられます。デリケートな差異にナイーブなところ、なんか知っている感じがしましたが、一年前に読んだ「モールの想像力 ショッピングモールはユートピアか」の作者でした。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

初出は雑誌ということで、途中少し抑揚が無く感じられたが、「おわりに」で綺麗にまとめられていたので読後感は良かった。
写真やカメラはつくづく西欧近代の産物だなぁと思う。

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2025年09月13日

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