先崎学のレビュー一覧

  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    先崎九段には「3月のライオン」のコラムで文章はよく読んでいたものの、著作は初めて読んだ。うつ病の体験記という重い内容だが、文章は平易で読みやすい。一方で驚かされたのはうつ病やその症状に関する解像度で、著者の言語化の能力に舌を巻く。また対局私自身が最近将棋にハマっていることもあり、将棋の能力(対局や詰将棋)がうつ病からの回復度合いの指標になるのは何となくわかる気がした。
    回復の過程で多くの棋士に励まされ、そのちょっとした一言に勇気づけられ、対局を通じて社会復帰に近づいていく様子が印象的だった。そして何より、うつ病を乗り越えた著者が、自身の少年時代も振り返りながら、「将棋は、弱者、マイノリティーの

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    2025年11月18日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    うつ病の当事者が回復期に書いた闘病記。

    うつの最中は:
    ・決断ができない(そのこと自体にストレスを感じる)
    ・思考力がすごく落ちる
    ・アクシデントを認識しても反応できない
    ・喜びを感じることがない
    ・正常状態ではありえなくらい悪い方に考えてしまう
    ・表情が作れない
    ・症状に日内変動がある
    ・起きたり動いたりできない
    ・よくなったとおもったら悪くなることもある
    ・気を遣われていると思うとかえって落ち込む
    ・まわりから忘れられてしまったという気持ちになる(ので、人と会うと疲れるのだが、本当は会いたい)

    うつにとって大事なこと:
    ・医師の治療を受ける
    ・散歩
    ・気質うんぬんよりも環境と考える

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    2024年06月01日
  • 将棋指しの腹のうち

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    将棋棋士と食にまつわる7本のエッセイ集。タイトル戦で紹介される豪華な食事+お洒落スイーツとは全く違う話が盛りだくさん。

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    2024年02月17日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    うつ病が『脳の病気』ということを、この書籍から初めて知った。

    うつ病がどんなに苦しく、『死』が身近な病なのかを知ることができた。

    誰もがかかる可能性のある病気なのにもかかわらず、世間では鬱病に対する認識がまだまだ浅い。

    ぜひ、学校の保健体育で取り上げて欲しいくらいだと感じた!

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    2024年01月31日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    棋士のうつ病体験記。
    自分の周りにうつ病の人がいないから、というのは言い訳だけど、これまでうつとは「心の風邪」ぐらいにしか捉えられていなかった自分を恥じたい。
    うつっぽい、でもなく、軽いうつでもなく、脳を病気するとこんな生活や考えになるんだと、読書中の衝撃は凄まじかった。

    文章のなかで、先崎先生がだんだんと回復していく姿を追っているうちに、先生と自分の境目がわからなくなっていた。先生が周りの人にかけてもらった言葉に、なぜか自分の心がじんわりとあたたかくなる感覚を覚えた。

    先生が周りの方からかけてもらった言葉は、自分の大事な人や友人知人がうつになったとき、かけてあげたいな、と思えるヒントに溢

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    2023年11月20日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    本書はノンフィクションで、登場する棋士の先生方もすべて実名。
    先崎九段も含めて将棋ファンであれば誰でも知っている先生方が次々と登場します。
    将棋ファンとして、少しは将棋を指す身として、読みたかった本でした。

    内容としてはうつ病になった先崎九段が、発症から回復までの様子を綴っているのみ。
    かなり生々しい体験談です。
    そしてこの本を読んでうつ病についての認識が変わりました。
    「心の病気ではなく脳の病気」なんですね。
    プロ棋士の先生が7手詰めを解けなくなるとは...。

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    2023年10月24日
  • 将棋指しの腹のうち

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    棋士は盤を前にするとまるで本当に命のやり取りをしているかのように眼光鋭くなる。
    けど一度離れれば普通の人で、愉快な人たちなんだと言うのがこの本でもわかった。
    特に食べ物を絡めたエピソードなので、それが言ったことない店や見たことない料理でも、自分の経験と照らし合わせてある程度の想像ができる。
    すると、棋士と自分が烏滸がましくもなんだか繋がったような錯覚を覚え、親近感が増す。
    先崎先生の軽妙な語り口もあってだと思うが、棋士のリアルの一片に触れられる本だった。

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    2023年09月05日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    漫画から原作へ。
    漫画も読みやすく理解しやすかったが、こういった手記の性質からか、本人の文章だけで直接語られた方がよりクッキリと入ってくる気がする。
    「あるある」と思う感情の浮き沈みや思考パターンもあるので、共感しつつ自分も気をつけねばと感じる。
    読み終わって何より感じたのは、棋士としてのプロ意識、自負、拘り、情熱などは、発病してから鳴りを潜めこそすれども、消え去ってはいなかったのが、人の強さみたいなものを見せてくれたように思う。
    病気を患ったことは関係なく、強い人だなぁという興奮があった。

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    2023年09月03日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    ・文章がとても読みやすく、病み上がりで書いたとは思えない
    ・病状について生々しい描写が多いが、7割近く共感できる
    ・本書を読むことで、「うつ病」は「脳」の病気であるということがよく分かる
    ・超一級のプロ棋士である先崎九段が「詰将棋の7手詰めの問題」が解けなくなってしまったという。また、うつ病患者にとって『死』と『生』の境界線があいまいに、そして身近になり、ふとしたことから自殺を図ってしまうというのは怖い症状。「健康な人間は生きるために最善を選ぶが、うつ病の人間は時として、死ぬために瞬間的に最善を選ぶ。」というのは、身に染みる言葉
    ・ただ、先崎九段のお兄さんも言うように「うつ病」は必ず治る病気で

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    2023年08月27日
  • うつ病九段 無料試し読み版

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    原作を読むのも良いですし

    このマンガ版から読んでみるのも良いと思います。
    先崎学九段は文章力も非常に高いので、自分の症状等の描写が非常に的確ですね。最初は小さな異変から始まり、きっかけとなる事象等もあり、やがて症状が悪化して……かなり十度のうつ病の典型的な症状が出てきますね。
    実は私も家庭の問題などがあって同様に苦しんだ経験があり、未だに睡眠導入剤は服用しているので全く他人事ではなく……自死を選択する者の多くもうつ状態で放置された結果とも言われていますので、こういう作品はホント広く読まれて欲しいですね。
    先崎氏の本を公共の図書館で借りるのでも良いと思います。

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    2022年10月20日
  • うつ病九段 無料試し読み版

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    うつ病の話とイラストの感じが

    うつ病の話とイラストの感じが合っていないと読み始めたときは、思っていたのですが、うつ病の症状が描かれている場面の怖さはこの感じだから表すことが出来てるように思えました。

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    2022年06月20日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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     精神科医を兄にもつ、九段の棋士がうつ病を発症。1年後に復帰するまでを描いた画期的な書。
     長い間、「精神的な病である」とされていたうつ病は、近年、ようやく巷にも「脳の病である」ことが流布されるようになってきた。
     しかし、これほどまでに鮮やかに、うつの極悪期から回復期を描いた書を、私は読んだことがない。自分自身は関心があって読んだだけであるが、「なるほど。なかなか理解しにくいことである」と感じる部分も多くあった。それ故に、また、見た目は(さほど)変わらない故に、差別があるのであろう。
     さて、九段の棋士である著者が、練習用の詰将棋が解けなくなってしまう。また、日内変動(朝~昼は辛く身体が重い

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    2021年08月12日
  • うつ病九段 無料試し読み版

    購入済み

    うつ病の日常性

    作者さんがうつ病を発症してからの経緯を読んで、「こんなに突然なんだ」と改めて驚きました。「予兆はあった」とは言っているけど、日常生活の中では気に留めないくらいのことだと思います。うつ病は風邪のようなもので、誰でもかかるものだなと思いました。

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    2021年07月07日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    今も偏見が残る脳の病気であるうつ病の、
    患者本人から見た世界が描かれています。 

    ドラマティックな出来事ではなく、
    親しい人にかけられた何気ない言葉の積み重ねが
    寛解に繋がっていくのがリアルでした。

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    2021年05月22日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    うつの症状の善し悪しというのはなかなかアナログなものでしか表現しにくいのだが、先崎先生の場合は寛解していく様子が詰将棋の手数で数値化されて目に見える、というのが新しいと思った。
    現在もご活躍されているようでなによりです。

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    2021年05月12日
  • うつ病九段

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    本編もおもしろかった(この言い方は違う気がするが)が、コミカライズによってさらに読みやすい。
    よく練られた構成だと思う。
    特に終盤、羽生さんとのやり取りから、千崎さんがうつ病になった顛末をかくくだりまでは素晴らしいと思う。
    千崎さんの文は、いつも明るくておもしろかったので、中卒ならぬ自称「小卒」の理由は切ない。
    これもご本人ではなく、コミカライズという他の著者だから描けた気がする。

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    2021年03月14日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    コロナ禍を機に将棋観戦にはまり関連本を読み始める。これはドラマ化されると聞いて読み始めたが、とても読み応えがありあっという間に読めた。
    登場する棋士がわかる!というのは内容に入り込めるポイントだが、何よりうつ病の症状や本人の思考や感情の揺れ動く様がとても分かりやすく書かれていて、うつ病について理解する糸口になると思った。

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    2020年12月16日
  • うつ病九段

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    マンガですらすら読みやすい。実際にうつ病になった人がうつ病と闘ってる自分について書いた本を読んだことがない上に、それがプロ棋士なのだから興味をそそられあっという間に読み終わった。面白かったし、自分がもしうつ病になったらどうなるんだろうかとか、周りにうつ病の人がいたらどう接すべきなのかとかのヒントが満載だった。

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    2020年12月04日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    やっと読み終えました。

    鬱になった体験談は
    本の中に書いてたけれど
    確かに生々しい体験談ってないなと。

    鬱になる前から回復のリハビリを兼ねて
    描き始めた鬱の体験談の回復期にかけての
    歴史は、私達が想像を絶する想いが文書に
    滲み出ていた。

    鬱病と言われて、よく聞くようになってきたけれど
    鬱=精神病の偏見は、決して消えないのは確か。

    心の病気ではあるかなと思うが
    確かに、脳の病気なのである。

    偏見がまたその人を追い込み悩ませる。

    沢山の回復する為の時間と、周りの支えに助けられ
    本の中に出てきた、本の主人公の兄(精神科医)が
    言ったように『必ず治ります』の言葉を信じて
    必ず鬱は治るのであ

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    2020年11月16日
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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    鬱の体験記

    ご本人の鬱発症から解放に向かう迄の貴重な話しは、
    もしかしたら、私達が鬱を発症した時にこれのことだなぁと思える程深く感心しました。

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    2020年09月19日