青山和夫のレビュー一覧
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近年、都市伝説としてよく語られるマヤ文明やナスカの地上絵について、実際の歴史をほとんど知らないのではないかと思い、この本を読んでみました。
その結果、自分がいかに多くのことを誤解していたかを痛感させられました。
マヤ文明は高度な天文学の知識を持ち、星座にも精通していたこと。ナスカの地上絵も、宇宙人ではなく目印や儀礼と関係していた可能性があることなど、どれも興味深い内容でした。
また、子供を生贄として捧げる文化や山の神を信仰する考え方には、日本の民間信仰と通じるものも感じました。
マヤ文明やナスカの地上絵を、宇宙人や予言といった都市伝説だけで片付けてしまうのは非常にもったいないと感じます。人 -
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マヤ考古学者によるマヤ文明の解説書。主に古典期(前250年~1000年)のマヤ文明を中心に、都市王朝の歴史や文化、社会構成などを概説している。
本書は初学者にも理解できるように非常に分かり易く説明が行われている。各都市の歴史やその社会構造、農民や貴族階級の暮らしを考古資料に基づいて説明しており、マヤ文明の最新の学術的研究成果を知る事が出来る。著者自身の体験談も交えて語られるマヤ文明の姿は、所謂「マヤの終末預言ブーム」において世間一般に広く流布された「謎と神秘」に毒されていないもので、彼が語るように「世界六大文明」の一つにして「究極の石器文明」たる高度な文明の姿である。私自身、マヤ文明についての -
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古代エジプト、古代中国、そしてマヤと、時代も地域も異なる3人の考古学者が、自分たちの来し方を赤裸々に語った痛快な一冊。
もう四半世紀も前のこと、私は大学院まで考古学を専攻していた。専門は本書の中ではエジプトが一番近い。本書の先生方より下の世代だし、ほんのちょっと齧った程度でしかないが、それでも当時を懐かしく思い出しつつ読み進めた。
そう、確かに考古学はイメージ先行で、実はどういう学問なのかあまり知られていない。本書にもあるように、年中発掘ばかりをしているわけではない。というか、できない。考古学を専攻していた者なら一度は「あーインディ・ジョーンズね」と言われたことがあると思うが、彼はどちらか -
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面白かった。
この本を足掛かりにもっと詳しい本を読もうと思う。
マヤ文明は他にも著者の本を読んでたので予備知識はあったんだけど、他の3文明は場所も良く知らなかったので興味深かった。
アステカ文明は意外と植民地時代の話が多かった。
絵文書が元々の姿から変わって行くのは仕方ないのかなぁ。
ちゃんと文字として残ってる方が、絵文書の内容を知ってる人がいなくなった場合、後世に研究する人は助かるだろうし…。
スペイン人のあれやこれやにどうしても読む度眉間に皺が寄っちゃうのが、古代アメリカ文明関係を読む時の難点だな。しんどい。
ナスカの地上絵が思ってた以上に多くて吃驚した(そんなにあったんだ!)のと、 -
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3人の考古学者が語る、忙し過ぎる日々のエッセイ。
大学での教員としての多忙さ。
その合間を縫って現地へ訪れてからの多忙さ。
でも研究は過酷でも、楽しさと喜びに満ちていた。
・はじめに
・エジプト考古学者の多忙すぎる日常 大城道則
・中国考古学者の多忙すぎる日常 角道亮介
・メキシコ・中米マヤ文明考古学者の多忙すぎる日常 青山和夫
・おわりに――三大陸周掘り記
「考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった」の続刊?
前作では、調査と冒険、面白いと怖いは表裏の関係だったが、
こちらでは“多忙”がテーマで語られている。
大城氏は、大学教員という生業での多忙さを嘆く。
会議に次ぐ会議の多さやイベ -
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マヤ文明の概略、特に最も興味のある文明の盛衰がコンパクトに整理されている。
マヤ地域では古期の紀元前1800年まで狩猟採集が主で、雨季と乾季に移住する生活を続けていた。先古典期中期の前1000年頃に大きな穂軸と穀粒のトウモロコシが生産され始め、トウモロコシ農耕を基盤とした定住生活が各地で定着した。
マヤ文明は石器を使い続け、鉄器は用いなかった。車輪の原理は知られていたが、大型の家畜がいなかったために荷車や犂は発達しなかった。「ピラミッド」はウィツと呼ばれる山信仰と関連する宗教施設だった。後世の王は、神殿ピラミッドをより大きく更新することによって王権を強化した。支配層に仕えた書記兼工芸家は、 -
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ネタバレ第一線の考古学者がマヤ文明の概観を自分の研究をベースに記述。著者の専門の石器の話や考古学的な詳細が新書の割に多く、わかりにくいもののそれが逆に本気度を伝えている。正しいマヤ文明の理解を伝えることが、著者のライフワークの一部とのこと。
マヤ文明は、ユーラシア諸文明のように大河のほとりで大灌漑事業をベースに絶対王権が栄え牧畜、鉄器などの文明を発展させたものではない。分散された都市国家が、牧畜はせず、ユーラシアの米や小麦よりも高効率なトウモロコシなどを栽培し、天文学文字を含む石器文明、交易を発展させていった。そう聞くとギリシアやキリスト教以前のヨーロッパ北部に近いものかと思うが、海上交易は少ないよう -
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マヤ文明と言えば2012年に流行った終末予言とか、インディジョーンズで有名なクリスタルスカルなど、謎めいたことばかり語られることが多く、かつて栄え、今は滅んだ謎の文明のように思われている。
終末予言に関して言えば、マヤの暦は西洋的な直線的時間観ではなく、循環暦なので、様々な周期が複雑に組み合わさっているため、ある周期ではひとつの区切りになっていても、別の周期では区切りでもなんでもないということがある。そもそも2012年に世界が終るなんてマヤの暦のどこにもないらしい。ただのガセネタというの去年証明済だ。
クリスタルスカルについても、スミソニアン博物館での電子顕微鏡での検査で、ダイヤモ -
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考古学にかける先生たちの情熱がハンパない
厳しい自然環境、毒蛇に蚊の大群、命がけともいえる生活さえもやり切ってみせる先生たち、ほんとうにすごいです。
過酷なことに違いないが、伝わってくるのはなんか楽しそう、という感じ。働き方改革とは無縁の先生たちを応援したくなる。
写真にあった、マヤ文字がなんかかわいい
でもさっぱりわからん
文化は共有あってこそ、のものだなと思う
何千年も昔にどんなコミュニケーションがあったのかは興味深い。どんな人が誰に何を伝えたくて書かれたものなのかな。
さて、自分は働き方改革からゆとりを得たとして、どのように過ごすのか、どんな生き方をするのかが問題。有意義な生き方とは