昔、学芸員の資格を取るために、某民俗博物館で実習し、ほんのちょっぴりですが、発掘のお手伝いをしたことあります。
で、全然向いてないと実感した。根気と情熱がないと無理だと思った。その両方とも全く持ち合わせていなかった。
この本を読むと、著者3人ともから、考古学への愛と情熱と無償の思い、学問への敬意、
...続きを読む先人への深い感謝などがびんびん伝わってきた。それらすべて、なんだか尊いと思った。
そしておもしろかった。実に良書です。
でも、全然怖くなかった。
もっとオカルトめいたものを期待していたので、そこは残念だった。しかし、超がつく怖がりで、怖い話を読むといつも涙目になって読んだことを後悔するくせに、あんまり怖くない時はガッカリするってのはどういうことなんだろう。自分でも不思議。
ペルーが一番おもしろかった。
ペルーには女性考古学者が多いとは、意外な事実。
そして、ペルーの考古学界の裏事情、政治についての話は大変に興味深かった。貴重な読み物ではないでしょうか。なかなか簡単には出てこない話だと思う。