クローディアス。男。デンマーク王である兄を毒殺して王位を奪う。前デンマーク王は亡霊となって、その息子ハムレットの前に現れ、「自分は弟に殺された」と伝える。ハムレットは父の仇を取ることに。しかし、ハムレットは、物陰の背後にいた叔父の側近の男を叔父だと勘違いして、刺し殺してしまう。ハムレットに殺された側近の男の娘オフィーリアは、ハムレットと恋仲。恋人ハムレットが父親を殺したことを知って発狂、川に落ちて溺死してしまう。さらにオフィーリアの兄は、父と妹の仇を討つため、ハムレットと決闘、負傷して死んでしまう。ハムレットも毒の剣で負傷するが、なんとか叔父を刺し、毒を無理やり飲ませて殺し、父の仇を討つ。剣の毒によりハムレットは死ぬ。『ハムレットHamlet』1599
※劇「ゴンザーゴ殺し」。王を毒殺した男が王妃と結ばれる話。ハムレットが叔父の前で演じさせる。叔父は狼狽。
※To be, or not to be, that is the question (ハムレット)。
●クローディアス。ハムレットの叔父。ハムレットが側近ポローニアスを殺害した後、ハムレットをデンマークからイギリスに追放。イギリス王にハムレット暗殺を依頼。
●ガートルード。ハムレットの母。前デンマーク王の夫が死亡し、その夫の弟が王として即位すると、その弟とすぐに再婚(息子ハムレットは母親の変わり身の早さ・貞操観念の無さが許せない「弱きもの、汝の名は女」)。クローディアス王がハムレットを殺そうとして用意していた毒の酒を間違って飲んでしまい死亡。
●ポローニアス。クローディアス王(ハムレットの叔父)の側近(内大臣)。ハムレットに刺し殺される。
●レアティーズ。ポローニアスの息子。ハムレットに父を殺され、妹オフィーリアも溺死。ハムレットを憎む。ハムレットと決闘。両者ともに負傷し、死亡。
〇オフィーリア。ポローニアスの娘。ハムレットに父を殺され、発狂、川に落ちて溺死。※ジョン・エヴァレット・ミレーMillais(1829-1896)の絵、「落穂拾い」のジャン=フランソワ・ミレーMillet(1814-1875)とは別人
〇ホレイショ。ハムレットの親友。
※金を友に貸せば、金と友、両方を失う。
イアーゴ。ヴェニスの軍人。同僚のオセローに嫉妬している。オセローはムーア人(北アフリカのイスラム教徒)で、軍人として出世が早く、美人妻と良い仲にある。イアーゴはオセローに「お前の奥さんは浮気している」と嘘をつく。オセローは怒り狂い、妻の首を絞めて殺害。その後、誤解だったことが分かり、オセローは絶望、自らの命を絶ってしまう。『オセローOthello』1604
〇デズデモーナ。オセローの妻。美人。
〇キャシオー。イアーゴがデズデモーナの不倫相手に仕立て上げた男。
〇ロダリゴー。イアーゴからオセロー暗殺を依頼されるが失敗。イアーゴに殺される。
※I am not what I am. (イアーゴ)