木下順二のレビュー一覧
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四大悲劇-
舞台は11世紀スコットランドだけれど、この話は今を生きる私たちにも通じるものがあるだろう。
勇敢だったマクベスは魔女の暗示にかかり、王ダンカンを殺してしまう。そこから、王の子供を恐れ、親友を恐れ、手を血で染めていく。あの勇敢な武将マクベスの姿はどこにもない。あるのは魔女の暗示のみを信じ...続きを読むPosted by ブクログ -
1606年にシェイクスピアによって書かれた「マクベス」。
四大悲劇のうちのひとつ。
狂気を感じる作品。凄まじい負の連鎖。
名作。Posted by ブクログ -
如何に人間が欲に翻弄されやすく、それによって性格がネジ曲がってしまうかを(極端ではあるものの)うまく描いている。
あの臆病なマクベスが、権威欲しさや維持のために殺しもなんとも思わなくなるほどに...Posted by ブクログ -
昨日、エントリーを書いた「かもとりごんべい」と比較すると、方言度(と言う言葉があるかどうかわからないけれど、日本全国あちこちの方言が使われている度合い)は低いものの、以前TVでやっていた「まんが日本昔ばなし」の市川悦子さん & 常田富士男さんの語り口を彷彿とさせる文調の昔話語りがとっても心地よい作品...続きを読むPosted by ブクログ
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カニグズバーグの『魔女ジェニファとわたし』をいっそう楽しく読むための古典。謎賭けが楽しい。なお、この版では定番「きれいはきたない きたないはきれい」に一家言持った訳者が粋な翻訳をされている。Posted by ブクログ
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ヴェニスの商人より面白かった。魔女とか出てくるファンタジックな内容の話が好きだからか。魔女たちの予言に翻弄されて滅ぶ者、戦う者、巻き込まれるもの。魔女を色んなものに置き換えれば、どこにでもありそうな話になるんじゃなかろうか。
それよりも、マクベスが、「何者だ貴様は」と訊かれて「聞けば身の毛がよだつ名...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
昔から人びとの間に語りつがれてきた民話を、その語り口をいかして再話。
おなじみの「かにむかし」「こぶとり」「彦市ばなし」をはじめ、味わいぶかい「天人女房」「あとかくしの雪」など22編を収める。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆...続きを読むPosted by ブクログ -
小学校の図書室で冬季のおすすめに挙げた本。子どもの頃好きだった本が今でも版を重ねているのはうれしいことだなあ、と思っていたが、ハードカバー版は表紙ビューがなかった。やはり絶版なのか。とほほ。
話はどれもおもしろいし、声に出して読みやすいところはさすがに劇作家の文章。が、これは昔話の文法とは違うな、と...続きを読むPosted by ブクログ -
危険へと続く道は平坦である。『ヴィーナスとアドニス』1594
招かれないのに来た客は、帰るときにいちばん歓迎される。『ヘンリ―6世』1594
悲しみは1時間を10時間にする。『リチャード2世』1595
ほどほどに恋をしなさい。長続きする恋はそういう恋。『ロミオとジュリエットの悲劇』1597
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初シェークスピア。野心で身を滅ぼしたマクベス。霊感商法に弱そう……。マクダフに関しては、あなたがなんの策も立てず置き去りにした結果ではないかと思えてしまい、彼の言動にちょっと納得できず……。妻に相談しすぎのマクベスはどうかと思うが、ひと言の相談もしないマクダフもいかがなものか。活字では物足りないので...続きを読むPosted by ブクログ
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推しの朗読劇がマクベスだったので予習用に。きちんとシェークスピアを読むのは初めてだったけど、解説まで読むと色々な仕掛けがしてえることが分かってとても面白かった。舞台が目の前に浮かんでくるようで、その後に実際の朗読劇を観られたのはとても良かったと思う。Posted by ブクログ
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シェークスピアは初めて読んだけど、意外と短編でさらっと読めて面白かった。
元々は真面目で高潔な人間でも、一度罪を犯して堕ちてしまう姿はどの時代においても普遍的。だからこそ時代が経っても読み継がれていくのかな。ウイットに富んだ展開も面白かった。Posted by ブクログ -
初めて読んだシェイクスピア。
シェイクスピアの戯曲のあらすじは知っていても、読んだことがないので、読んでみようと思って、手にしたのが『マクベス』。
マクベスがダンカン王を手に掛けたのは、その野心からなのだろう。
その野心が引き起こした惨劇を隠すために、また次なる惨劇を引き起こす。その間に、後悔の念...続きを読むPosted by ブクログ -
シェークスピアの四台悲劇の一つ、マクベスを読み終わった。この古典を読み始めたきっかけは、『未必のマクベス』を読んだから。普通逆なのだろうなぁ。マクベスを読んでいる人が、『未必のマクベス』を読む場合が多いのだと思う。どちらが先でも、どちらも楽しめる。
ハムレット、リア王、オセロ、マクベスPosted by ブクログ -
人間社会に潜む闇の部分を描いた。
本書では、権力欲や保身のために人の命が奪われるということが極めて簡単に描かれます。主人公までもが最後に殺害されるという結末。3人の魔女も謎めいていて、どこか不気味な作品です。Posted by ブクログ -
そこまで盛り上がりがあるような話ではないが、巻末の解説でシェイクスピアの技巧が解説されており興味深かったため、読書 ⇒ 巻末の解説を読む ⇒ 読書 の流れで読むくらいのつもりで考えたほうがよいかと思った。Posted by ブクログ
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≪サイコパス・PSYCHO-PASS≫の引用から興味を持って。
シェイクスピアの四大悲劇のひとつと言われるこの作品。
なんか思ったほど悲劇でもなく、多分それはチャップリンが喜劇と悲劇は紙一重みたいなことを言っていたことを思い出したからかもしれません。
魔女にそそのかされて自分の上司ぶっ殺し...続きを読むPosted by ブクログ -
改めてシェイクスピア読むとすごい。セリフ回しがほんとに冴えてる。岩波の木下順二氏の訳も良いんだと思うけど、解説読んでたらこれはやっぱり一度英語でも読んでみるべきかなと思った。韻の踏み方なんかは原文じゃないと味わえないよね。英語の実際の舞台も観てみたい。Posted by ブクログ