木下順二のレビュー一覧

  • マクベス

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    190P

    初版発行: 1623年

    ウィリアム・シェイクスピア
    イングランドの劇作家・詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れているとされる英文学の作家。また彼の残した膨大な著作は、初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料ともなっている。

    マクベス
    by シェイクスピア、大山俊一
    【マクベス】 お前の顔は引っ込めろ。〔下僕退場〕 シートン! わしは気分が悪い。 あいつを見ていると……シートンはおらぬか? この一戦こそ 俺を永久に元気づけるか、それとも一挙に蹴落とすかだ。 俺はじゅうぶんに長生きをした。

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    2024年10月24日
  • マクベス

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    四大悲劇-
    舞台は11世紀スコットランドだけれど、この話は今を生きる私たちにも通じるものがあるだろう。

    勇敢だったマクベスは魔女の暗示にかかり、王ダンカンを殺してしまう。そこから、王の子供を恐れ、親友を恐れ、手を血で染めていく。あの勇敢な武将マクベスの姿はどこにもない。あるのは魔女の暗示のみを信じる哀れな権力者の姿だけだ。

    マクベスを変えてしまった魔女の暗示は、現在にも蔓延っているのだろう。何を信じ、大切なものは何なのか、自分が惑わされないよう、強い心を持たなければと思った。

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    2021年04月17日
  • マクベス

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    1606年にシェイクスピアによって書かれた「マクベス」。
    四大悲劇のうちのひとつ。
    狂気を感じる作品。凄まじい負の連鎖。
    名作。

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    2018年10月09日
  • マクベス

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    如何に人間が欲に翻弄されやすく、それによって性格がネジ曲がってしまうかを(極端ではあるものの)うまく描いている。


    あの臆病なマクベスが、権威欲しさや維持のために殺しもなんとも思わなくなるほどに...

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    2016年02月15日
  • リチャード三世

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    ネタバレ

    薔薇戦争末期。エドワード4世の統治下のイングランド。自らの容貌にコンプレックスを持ち野心を膨らませるエドワード4世の弟グロスター公リチャード。兄であるクラレンス公ジョージを罠にはめ殺害し周囲の人間たちを徐々に殺害していく。ヘンリー6世の息子の妻であったアンへの求婚。ジョージの遺児たちの殺害。王位に上り詰めたグロスター公リチャード。リチャード3世となったグロスター公に反旗を翻す諸侯たち。薔薇戦争の終結。

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    2012年08月24日
  • わらしべ長者 日本民話選

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    昨日、エントリーを書いた「かもとりごんべい」と比較すると、方言度(と言う言葉があるかどうかわからないけれど、日本全国あちこちの方言が使われている度合い)は低いものの、以前TVでやっていた「まんが日本昔ばなし」の市川悦子さん & 常田富士男さんの語り口を彷彿とさせる文調の昔話語りがとっても心地よい作品ばかりでした。  まあ、それもこれも劇作家として有名な木下順二氏の手による再話・・・・ということがあるのかもしれません。  惜しむらくはこの中に「夕鶴」が入っていなかったこと(笑)  あのお話、好きだったんですよね~。

    この作品群の中で秀逸だと感じたのは、いわゆる「擬態語・擬音語」の豊かさ

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    2011年11月25日
  • マクベス

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    カニグズバーグの『魔女ジェニファとわたし』をいっそう楽しく読むための古典。謎賭けが楽しい。なお、この版では定番「きれいはきたない きたないはきれい」に一家言持った訳者が粋な翻訳をされている。

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    2013年05月25日
  • マクベス

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    ヴェニスの商人より面白かった。魔女とか出てくるファンタジックな内容の話が好きだからか。魔女たちの予言に翻弄されて滅ぶ者、戦う者、巻き込まれるもの。魔女を色んなものに置き換えれば、どこにでもありそうな話になるんじゃなかろうか。
    それよりも、マクベスが、「何者だ貴様は」と訊かれて「聞けば身の毛がよだつ名前だ」って応える場面で一つ思った。「マクベスを演劇でやる際、役者は公演中「マクベス」という単語を口にしてはならない。口にしちゃったら公園会場を悪態をつきながら何周かしなきゃいけない」というジンクスがあるらしいのだけど、もしかしてこのセリフが起源なんだろうか。

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    2010年10月04日
  • わらしべ長者 日本民話選

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    [ 内容 ]
    昔から人びとの間に語りつがれてきた民話を、その語り口をいかして再話。
    おなじみの「かにむかし」「こぶとり」「彦市ばなし」をはじめ、味わいぶかい「天人女房」「あとかくしの雪」など22編を収める。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年07月30日
  • わらしべ長者 日本民話選

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    小学校の図書室で冬季のおすすめに挙げた本。子どもの頃好きだった本が今でも版を重ねているのはうれしいことだなあ、と思っていたが、ハードカバー版は表紙ビューがなかった。やはり絶版なのか。とほほ。
    話はどれもおもしろいし、声に出して読みやすいところはさすがに劇作家の文章。が、これは昔話の文法とは違うな、と思うものもいくつかあって、著者がどの程度手を入れたのか知りたいところである。

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    2009年11月29日
  • リチャード三世

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    ネタバレ

    『ヘンリー6世』から続けて読むとやはり展開が面白いな~(笑)グロスター公の悪人ぶりが良いな~(笑)部下も兄弟も親族も皆自分の野心のために殺していくのが凄いな~。一度舞台でも映画でもいいから見てみたいな~(笑)

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    2025年10月09日
  • リチャード三世

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    世界史の知識皆無なので、読み始めは登場人物や背景が全く分からず苦しかった。ちょろっとネットで登場人物について調べるだけですぐに面白い作品と感じられるようになった。薔薇戦争について詳しい人だとどうなのと思うところもありそうに感じたが、自分みたいに知識ない人はエンタメとして楽しめると思う。

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    2025年10月03日
  • ごんぎつね・夕鶴

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    ごんぎつねは大人になっても2回ほど読んでいましたが、手袋を買いには久しぶりでした。
    帽子屋さんはどんな人なのだろうときになります。

    木下順二さんの作品は初めて読みました。
    山の背比べも夢見小僧も不思議なお話だったけれど
    昔から耳に馴染んだお話という感じで
    楽しく読めた。

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    2024年08月23日
  • マクベス

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    危険へと続く道は平坦である。『ヴィーナスとアドニス』1594

    招かれないのに来た客は、帰るときにいちばん歓迎される。『ヘンリー6世』1594

    悲しみは1時間を10時間にする。『リチャード2世』1595

    ロミオ。青年。仮面舞踏会でジュリエット(14歳)に一目惚れ、結婚。しかし、ロミオはジュリエットの従兄を決闘の末、斬り殺してしまい、町から追放されてしまう。ジュリエットに別の男との結婚話が持ち上がる。好きなのはロミオだけ。ジュリエットは2日間だけ仮死状態になる薬を飲み、墓場に埋葬してもらい、ジュリエットが墓場で目覚めたときにロミオに迎えにきてもらう計画を立てる。しかし、ロミオに計画は伝わって

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    2025年07月02日
  • マクベス

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    初シェークスピア。野心で身を滅ぼしたマクベス。霊感商法に弱そう……。マクダフに関しては、あなたがなんの策も立てず置き去りにした結果ではないかと思えてしまい、彼の言動にちょっと納得できず……。妻に相談しすぎのマクベスはどうかと思うが、ひと言の相談もしないマクダフもいかがなものか。活字では物足りないので、いちど観劇したいです。

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    2020年12月19日
  • マクベス

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    推しの朗読劇がマクベスだったので予習用に。きちんとシェークスピアを読むのは初めてだったけど、解説まで読むと色々な仕掛けがしてえることが分かってとても面白かった。舞台が目の前に浮かんでくるようで、その後に実際の朗読劇を観られたのはとても良かったと思う。

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    2020年12月08日
  • マクベス

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    ネタバレ

    シェークスピアは初めて読んだけど、意外と短編でさらっと読めて面白かった。
    元々は真面目で高潔な人間でも、一度罪を犯して堕ちてしまう姿はどの時代においても普遍的。だからこそ時代が経っても読み継がれていくのかな。ウイットに富んだ展開も面白かった。

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    2020年07月11日
  • マクベス

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    初めて読んだシェイクスピア。
    シェイクスピアの戯曲のあらすじは知っていても、読んだことがないので、読んでみようと思って、手にしたのが『マクベス』。

    マクベスがダンカン王を手に掛けたのは、その野心からなのだろう。
    その野心が引き起こした惨劇を隠すために、また次なる惨劇を引き起こす。その間に、後悔の念や良心なるものは消え去っていく。そして、その後に待っているのは、自らの滅亡。

    心のゆるみに陥った者の結末。それは変わらないもの。

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    2020年03月28日
  • マクベス

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    シェークスピアの四台悲劇の一つ、マクベスを読み終わった。この古典を読み始めたきっかけは、『未必のマクベス』を読んだから。普通逆なのだろうなぁ。マクベスを読んでいる人が、『未必のマクベス』を読む場合が多いのだと思う。どちらが先でも、どちらも楽しめる。
    ハムレット、リア王、オセロ、マクベス

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    2019年05月31日
  • マクベス

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    そこまで盛り上がりがあるような話ではないが、巻末の解説でシェイクスピアの技巧が解説されており興味深かったため、読書 ⇒ 巻末の解説を読む ⇒ 読書 の流れで読むくらいのつもりで考えたほうがよいかと思った。

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    2016年02月27日