木下順二のレビュー一覧

  • マクベス

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     ≪サイコパス・PSYCHO-PASS≫の引用から興味を持って。

     シェイクスピアの四大悲劇のひとつと言われるこの作品。
     なんか思ったほど悲劇でもなく、多分それはチャップリンが喜劇と悲劇は紙一重みたいなことを言っていたことを思い出したからかもしれません。
     魔女にそそのかされて自分の上司ぶっ殺してそれがバレて自分もぶっ殺されるというみもふたもないお話です。
     きちんと読んだのはこれが初めてでそもそもシェイクスピアの作品自体初めてで生欠伸を噛み殺すのに必死でした。いや、なんていうか、漫画ならさらさらっとはいってくるのにト書きだからなんですかね、なかなか頭にはいってこない。
     台詞回しがという

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    2013年10月18日
  • ジャックと豆のつる

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    小さいころ読んで衝撃を受けたので再度購入。

    「ジェイコブスの名著『イギリス民話集』から,表題作の他,「三びきのこぶたのはなし」「三びきのくまのはなし」「親指トムのはなし」「巨人たいじのジャック」など40余編を,独特の語り口をいかした翻訳で贈ります.」
    とのことで、この独特の語り口が衝撃を受けたのでした。

    フォクス氏の若干のグロ表現と、とうしん草のずきんの「肉料理に塩がたいせつ」は一生頭から離れないと思う。

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    2013年09月12日
  • マクベス

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    改めてシェイクスピア読むとすごい。セリフ回しがほんとに冴えてる。岩波の木下順二氏の訳も良いんだと思うけど、解説読んでたらこれはやっぱり一度英語でも読んでみるべきかなと思った。韻の踏み方なんかは原文じゃないと味わえないよね。英語の実際の舞台も観てみたい。

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    2013年03月28日
  • マクベス

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    正直唐突に王位を狙いすぎだと思います…。もっと計画的にやろうよ、と。
    あと個人的には婦人の強さが好きです。夫人強い。ていうか怖い。

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    2012年11月01日
  • マクベス

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    ネタバレ

    かの有名なシェイクスピアの四大悲劇のうちの一作品。

    魔女の予言に惑わされたマクベスが王になりたいという野心に火をつけられ、王を殺してしまう。そこから始まるマクベスの苦悩の物語。

    本編の名言の数々もさることながら、シェイクスピアをはじめて読む者としては木下順次さんの解説が素晴らしく感じました。

    そのおかげで一読しただけでは気付かないシェイクスピアの表現の意図や、その背後にはる翻訳の工夫も少し感じることができてとてもよかったです。

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    2012年09月26日
  • マクベス

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    おもしろかった。

    日本の現代の舞台向けの戯曲としては、小田島さんの翻訳の方がすぐれているとは思うが、やはり、大御所である木下さんの翻訳は美しい。

    マクベスは今のこどもたちには難解な芝居であるとは思う。
    そこをしゃちこばった脚注・巻末注ではなく、随所に散りばめられた象徴的亡霊・幻影たちに括弧つきで簡単な注を入れているのも理解の助けになる。

    著者が岩波ブックレットで著した「マクベスを読む」が巻末に収載されているのもうれしい。岩波文庫という一見お堅いメディアで、これだけていねいに初心者にマクベスを解説した本はないのではないか。廉価であることもお得感を増している。

    しかし、マクベスのような「こ

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    2012年04月19日
  • マクベス

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    伊坂幸太郎著書の『あるキング』からの流れで拝読。
    シェイクスピア作、四大悲劇のうちの一作。
    「Fare is foul、and foul is fare」
    この劇中のセリフからどのように繋がっていくのかを確かめたくて手を出してみましたが、まさに悲劇でした。
    他作品も機会を見つけて手を出してみます。

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    2023年04月24日
  • マクベス

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    ネタバレ

    オセロウのように感情移入したり、同情したりすることはなかったが、これはこれで凄まじい作品だった。
    ちゃんと良心を持っており、王に対する強い忠誠を持っているマクベスが地位名誉に目が眩んで堕落していく様はとても自然にそしてリアルに描かれていた。世の犯罪者の大半も彼のような道を歩んでいったのではないか。
    彼の運命は王を殺した時点から狂っていった。もとの原因を辿れば魔女に行き着くのだが、自分は、何も王を殺す必要はなかったように感じる。元が善良な人であっただけに、彼が堕落していく様は見ていて残念でならなかった。

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    2020年03月26日
  • マクベス

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     河合先生が訳したマクベスを読んでみたので、今度は岩波文庫のマクベスを読んでみた。河合先生の方が口に馴染みやすい気はするが、別にこっちのマクベスが特段読みにくいということもなく、やっぱり面白かった。あとがきとして「『マクベス』を読む」という、訳者が91年に公開講座でしゃべったもの、というのが収録されており、これも話し言葉で読みやすかった。(18/05/20)

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    2018年05月20日
  • マクベス

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    2005年版の映画マクベスが面白かったので岩波版にチャレンジ。
    映画のビジュアル体験の助けもあって楽しく読めた。
    音読しながら読み進めるとシェークスピアの世界に没入できます。
    関係ないですが、シェークスピアと徳川家康の没年が同じく1616年というのは面白いですね。そんな大昔の書いた戯曲が今でも繰り返し読まれ上演されている、というのはすごい。

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    2018年01月04日
  • マクベス

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    ネタバレ

    解説にもあるが、実際のマクベスは10年以上スコットランド王位にあったわけで、時間や距離をぐっと圧縮している。

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    2016年04月16日
  • マクベス

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    マクベス読破。決して面白いストーリーではなく、段々陰鬱になっていく展開である。名作として知られているだけあり、舞台で見てみたいと思った。また、マクベスには元となる歴史書のようなものがあり、年代記というらしい。こちらも是非読みたいと思った。

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    2015年08月14日
  • マクベス

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    これは読むより劇を観るべきなんだと思った
    正直全然おもしろくもないし盛り上がりも無ければ悲劇としても弱い

    解説がなければ読むに耐えない

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    2014年05月22日
  • マクベス

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    ネタバレ

    一人の人間に潜む矛盾した心理。その一方に引っ張られるあまり、主人公は破滅した。人は矛盾しているからこそ、ブレーキをかけて自身を救っているのかもしれない。

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    2013年10月23日
  • マクベス

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    ネタバレ

     初シェイクスピア。齋藤孝さんの「古典力」で推薦されていた一冊。ト書きの台本形式の本も今回初めて読んだ。状況説明は必要最低限でほとんどが台詞で構成されている。話の流れは明快で一分でストーリーの説明はできてしまう。
     まずは本編を読んでこんなものか、と思ったが後ろに続く解説で複雑な仕掛けを知りシェイクスピアの凄さが少しわかった。まず話が始まる前に潜在的で矛盾した欲求があるとか、同じ単語を暗示的に使っていたり、皮肉な予言、表現豊かな比喩、クラスタとしての言葉の効果など様々な技巧が隠されていた。一方で時間、距離の整合性はアバウトなところもある。マクベスが自身を主観と客観の両面から代わる代わる意識する

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    2013年04月10日
  • マクベス

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    ″みなぎりわたる大海原の海の水ならこの血をきれいに洗ってくれるか?いいや、この手の方が逆に、うねりにうねる大海の水を朱に染めて、あの青さを赤一色に変えてしまうだろう。″

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    2012年09月25日
  • ジャックと豆のつる

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    イギリス(アイルランドを含まない)の昔話、木下順二訳。
    話自体は全部知っているものだったが、それだけに 翻訳が違うとここまで違うということに驚かされた。個人的な好みからすると、本書は訳者の色が出過ぎであると思う。昔話は本来おもしろいものなので、そのままさしだしてくれるだけでいいのだが。
    また、声に出して読むための文章でないのも意外だった。劇作家なのに。『かにむかし』のリズミカルな響きとはずいぶん違う。このままでは、素話のテキストとしては使えないだろう。
    さらに、「訳者の流儀」ではすまされない重大な違いがいくつかあってすごく気になった…。(だが原典に当たるほどの気はしない。)
    知らない話だったら

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    2012年04月10日
  • リチャード三世

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    人物名が覚えられなくて、あれ、これ誰だっけとなるし、歴史を知らないから背景もわからない。シェイクスピアの作品に中でも、格調高さなら「ハムレット」があるし、話の筋の面白さなら「リア王」がある。だから単に戯曲を読むだけならそんなに飛び抜けて面白いわけじゃないと思う。

    でも、上演されたものを観るのなら、あるいは自分で演じたり自分で演出するのなら、間違いなくこれが一番面白そう。役者や演出家しだいで全く違う作品がいくつもできあがりそう。それは主人公グロスタ公の人物造型ひとつで作品の雰囲気が決まるようの思うから。天才的な策略家か、絶対的な悪か、たまたま頭一つ抜けてしまった小悪党なのか、屈折した想いを権力

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    2010年09月10日
  • マクベス

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    細々とオペラの原作を読む計画進行中です
    マクベスのお芝居
    高校の芸術鑑賞会の校外学習日に
    埼玉会館で観たことを思い出します
    そのときの魔女のセリフは
    「きれいは汚い、汚いはきれい」でしたが
    木下順二訳では
    「輝く光は深い闇よ、深い闇は輝く光よ」
    でありました
    解説を読むと
    Fair is foul,foul is fair:
    人間と魔女とでは価値観が逆だ
    ということを魔女が呪文のようにいうシーンなのでした
    ハムレット、オセロー、リア王、マクベスで
    四大悲劇
    血なまぐさい話です
    一度上司殺しをしたら敵討ちにあう前に
    関係する人々をどんどん始末せずにはいられない
    気違いになって殺されるまで…
    とい

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    2010年08月31日
  • マクベス

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    マクベスの栄光、反逆、転落の人生。
    つまらない野心を焚き付けられて分を超えた悪事をしでかして、それを恐れてビクビク生きる人生にどんな意味があろうか。実際英語で読んでみたらまた違うんだろうなとも思う。

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    2010年04月28日