太田大八のレビュー一覧

  • 二年間の休暇(下)

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    登場人物は多いが、影の薄い人物は把握していなくても支障ない点が良い。
    ジュール・ベルヌの唯一の児童書ということで、他の作品に比べ、少々物足りなさもあったものの、訳も問題なく、読みやすい。

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    2020年04月25日
  • 二年間の休暇(上)

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    小学生の時に何度も読み返した本。通称『十五少年漂流記』の完訳版。子供のために買ったが、久しぶりに読んでみた。もうかなり前のものなのに全く色あせない面白さがある。ぜひ子供にも読ませたい。

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    2015年12月09日
  • 二年間の休暇(下)

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    ネタバレ

    子どもの頃十五少年少年漂流記を読んではいましたが、完訳版は初めてでした。
    子どもたちだけで暮らすところは結構記憶に残っていたのですが、島を脱出するところは記憶にありませんでした。
    こんな悪い大人たちと死闘を繰り広げていたとは・・・
    文句なく面白かったです。
    やはり、少年(少女も)たちに読んでもらいたいなあ。

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    2013年06月27日
  • 銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集3-(新装版)

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     10年以上ぶりに今回読んだところ、以前と印象が変わったところと変わらなかったところがあり面白かったです。含まれた全短中編に共通して再確認したことはやはり詩人の文章だということです。物事を形容する漢語や擬音語の選び方が独特で美しく、そしてユーモラスでした。漢語については、たとえば鉱物に関わるような漢語など、与える印象に透明感や輝きがある語が選ばれていて、これは漢字が読めないと子供にはわからないのかもしれないなと思いながら読み聞かせしました。擬音語は「ぐらあがあ」とか「ぎっばっふぅ」など子供の印象にも強く残ったようで読み終わったあとも口ずさんでいました。一方で今回新たに発見したことは、決して荒削

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    2013年02月27日
  • 二年間の休暇(上)

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    所謂、「十五少年漂流記」です。
    たまたま、私がジュール・ベルヌにはまっていた時に読んだのが、こちらの題名の方でした。
    ジュール・ベルヌのお話はどれもお薦めですが、これは、やはり少年がメインのお話なので、少年独特の残酷さと潔癖さなど透明感があって、特にお薦めです。

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    2010年08月25日
  • 二年間の休暇(上)

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    無人島に漂着した15人の少年たち。
    最年長でも14歳。
    国籍の違いから起こる偏見・反目・葛藤を乗り越え、生存の危機に敢然と挑む・。
    何度も仲間割れの危機に遭いながら、決してあきらめない最年長のゴードンの思慮深さが好き。
    邦訳「15少年漂流記」として有名なジュールベルヌの傑作ですね。
    子供向きに書かれた本を読まれた方多いのではないでしょうか?
    原文に忠実に完訳された本が福音館書店から出ています。

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    2010年02月06日
  • 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版)

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    少年と村の子供たちとの心象風景を

    現実と幻想の交錯として描いた秀作の物語です。



    どっどど どどうど どどうど どどう

    青いくるみも吹きとばせ  すっぱいかりんも吹きとばせ


    ある風の強い日…

    谷川の岸の小さな小学校に、不思議な少年が転校して来ました。

    地元の子供たちに少年は、「風の神の子 ではないか?」

    という疑念とともに受け入れられたのでした。

    さまざまな刺激的行動の末に、学校を去っていきました。


    どっどど どどうど どどうど どどう

    風は まだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、
      
    また がたがた鳴りました。

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    2010年01月16日
  • 二年間の休暇(上)

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    十五少年漂流記の原作。
    実家には上下1冊の太い本があったのだけど廃盤みたい?
    実家から送ってもらおうかなあ。

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    2009年10月04日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    身勝手な都会のハンターに山猫が復讐する小説。
    食べるはずが食べられかけるユーモアと
    アイロニーが込められています。

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    2025年11月28日
  • 鬼の橋

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    鬼退治や彼岸と此岸の行き来、というファンタジー要素ばかりではない。思春期から大人へと変わっていくモヤモヤする心や、父親との軋轢、また、貧しくても力強い阿子那と出会い、自分の弱さに気づく主人公の小野篁が瑞々しく、現代の感覚としても共感できた。

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    2025年04月02日
  • ごんぎつね・夕鶴

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    ごんぎつねは大人になっても2回ほど読んでいましたが、手袋を買いには久しぶりでした。
    帽子屋さんはどんな人なのだろうときになります。

    木下順二さんの作品は初めて読みました。
    山の背比べも夢見小僧も不思議なお話だったけれど
    昔から耳に馴染んだお話という感じで
    楽しく読めた。

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    2024年08月23日
  • 二年間の休暇(下)

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    童話館ブッククラブの配本、上下巻。
    森田思軒が『十五少年漂流記』として紹介したジュール・ヴェルヌの冒険小説の完訳。原題『二年間の休暇』はちょっと皮肉っぽくて、現代映画のタイトルみたいな響き。

    『漂流教室』を愛読している私としては、高い自律性と社会性、健康的な精神をもつ15少年が眩し過ぎて、多少の違和感もあったりして、まあ児童が読むものとしてはこれぐらい明白、簡潔であるべきなのでしょう。食糧も武器もサバイバル生活に必要なツール類も船に積載したうえでの難破であるため、死を予感させる要素は薄い。気分的にはMinecraftのサバイバルモードのようなワクワク感だけがある。
    ああいったゲームでも深い森

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    2024年04月02日
  • 二年間の休暇(上)

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    ヴェルヌが唯一少年向けに書いたという冒険小説、確かにとても楽しいものでした。

    イギリスの植民地、ニュージーランドはオークランド市にある、裕福な家庭の子どもたちが通う、チェアマン寄宿学校の8歳から14歳の少年たち(イギリス人、フランス人、アメリカ人)。
    夏休みにニュージーランドの海岸を1周する航海を予定していたのだけれど、
    子どもたちだけが船内にいる間に、不幸にも漂流し、嵐の最中へ…
    漂着した島での、2年間の生活ぶり。
    よく訓練された機転の利く少年たちの、とってもワイルドで危険がいっぱいだけども、読者にとっては痛快なエピソードの連続!
    少年時代に読んだなら、どんなにこの少年たちに憧れたか…(ド

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    2023年01月27日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    私はこの本を人気があったので、読んでみました。
    猫山さんが紳士たちを食べようとしている時に、ドキ!っとしました。
    食べられそうになるときに、死んでしまったはずの犬が帰ってきて、びっくりりました。けど、ホッとしました W

    面白かったです!!

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    2022年12月21日
  • 鬼の橋

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    小学6年生でも、読書力がある子は読んでいました。中学生には、ぜひ読んで欲しい本に選びたいです。修学旅行で京都に行く前に読む…とかすると、旅路がふくよかになると思うんだけどな。

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    2022年05月26日
  • 鬼の橋

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    平安時代、少年小野篁を主人公とした物語。妹を亡くした古井戸から冥界の入口へと迷い込んだ篁は死んだはずの坂上田村麻呂と出会う。
    はじめ篁がいけ好かないというか感情移入しにくいなと思っていたら、彼の成長と共に心安くなる巧さ。
    歴史ファンタジーの魅力を堪能した。

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    2021年11月23日
  • えんの松原

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    平安時代の空気を、怨霊がウヨウヨいた時代を感じてもらいたいです。


    中川なをみさんの 龍の腹。 水底の棺。
    も読んで欲しいです。
    教科書で歴史を知る前に、是非。


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    2021年08月02日
  • 鬼の橋

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    小野篁は、遣隋使小野妹子の子孫であるとも絶世の美女、小野小町の祖先であるとも言われてます。少年の彼が冥界の入り口で鬼から都を守っている坂上田村麻呂と出会います。

    子供が高校生の時、日本の歴史上の人物レポートに坂上田村麻呂を選び、岩手まで行き、
    死んでまで都を守った。と書いたのは、
    小学生の時この本を読んだから?


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    2021年08月02日
  • 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版)

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    ヨルシカの曲が好きで手に取る。
    「風の又三郎」→「又三郎」
    「よだかの星」→「靴の花火」

    気象や星を用いた描写の難解さと美しさは
    教科書ではあんまり共感できなかったけれど
    改めて読んでみると
    その奥深さといくつもかけられる願いに気付かされる。

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    2021年06月20日
  • 鬼の橋

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    ネタバレ

    小野篁という人物に興味が沸いた一冊だった。

    今昔物語等でも篁についての逸話は、たくさん残っているらしく、本書もそれらの資料をもとに伊藤さんが物語に仕立てた作品だ。

    自分に自信のない、弱い、軟弱な男子「小野篁」が、義理の妹を自分の不注意で亡くしてしまう。
    その時よりあの世の入り口へ、何かと繋がるようになってしまった篁が、征夷大将軍であった坂上田村麻呂や半分鬼である非天丸、父を探して上京してきた阿子那らと関わり、彼らの生き方や考え方に触れる事で成長していく物語である。

    篁の成長が、焦ったくも丁寧に書かれていて、父と共に陸奥へ行こうとする場面を素直に受け入れることができた。

    六道の辻は、京都

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    2020年06月23日