あらすじ
「十五少年漂流記」として知られるベルヌの代表作。1860年3月9日の夜、海上は、雲に覆われ、視界は最悪でした。その荒れ狂った海上には、15人の少年たちを乗せ、帆がほとんどたたまれた一そうの船が漂っていました。難波して、孤島に打ち上げられた少年たちが、ときに反目しながらも、様々な困難を乗り越えていきます。無人島での生活を、力を合わせて着実に築き上げていく様子に勇気をもらえることでしょう。
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無人島に流れ着いた15人の少年たち。思慮深いゴードンの統率の下、力を合わせて生きていく。
人種も年齢も違う少年たちだから、その個性を発揮してうまく行く時もあれぱ仲違いしてしまう時もある。それを乗り越えられたのは苦境に陥った時の態度だ。おのずから気持ちは伝わるものなんですね。
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小学生の時に何度も読み返した本。通称『十五少年漂流記』の完訳版。子供のために買ったが、久しぶりに読んでみた。もうかなり前のものなのに全く色あせない面白さがある。ぜひ子供にも読ませたい。
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所謂、「十五少年漂流記」です。
たまたま、私がジュール・ベルヌにはまっていた時に読んだのが、こちらの題名の方でした。
ジュール・ベルヌのお話はどれもお薦めですが、これは、やはり少年がメインのお話なので、少年独特の残酷さと潔癖さなど透明感があって、特にお薦めです。
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無人島に漂着した15人の少年たち。
最年長でも14歳。
国籍の違いから起こる偏見・反目・葛藤を乗り越え、生存の危機に敢然と挑む・。
何度も仲間割れの危機に遭いながら、決してあきらめない最年長のゴードンの思慮深さが好き。
邦訳「15少年漂流記」として有名なジュールベルヌの傑作ですね。
子供向きに書かれた本を読まれた方多いのではないでしょうか?
原文に忠実に完訳された本が福音館書店から出ています。
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ヴェルヌが唯一少年向けに書いたという冒険小説、確かにとても楽しいものでした。
イギリスの植民地、ニュージーランドはオークランド市にある、裕福な家庭の子どもたちが通う、チェアマン寄宿学校の8歳から14歳の少年たち(イギリス人、フランス人、アメリカ人)。
夏休みにニュージーランドの海岸を1周する航海を予定していたのだけれど、
子どもたちだけが船内にいる間に、不幸にも漂流し、嵐の最中へ…
漂着した島での、2年間の生活ぶり。
よく訓練された機転の利く少年たちの、とってもワイルドで危険がいっぱいだけども、読者にとっては痛快なエピソードの連続!
少年時代に読んだなら、どんなにこの少年たちに憧れたか…(ドリトル先生が好きだったんだから読めたよなぁ)
たった1人見習い水夫のモコ(開拓者の家に仕える黒人の家族の子)が、船のことをよく知っているのだけど、彼を信頼し好感を持っているフランス人のブリアンと、黒人に好感を持つなど恥だと思っているイギリス人の少年たちとの違いなど、興味深い描写があちこちに…
ただ、ラストの教訓張り付けには辟易とさせられましたが、この時代の児童文学奈良ではなのかもしらません。
Posted by ブクログ
完訳版は初めてでした。
最初のとっつきが少し悪かったけど(訳が固い)、途中からあまり気にならなくなりました。
少年たちが知恵と勇気を振り絞って自分たちで暮らしていく様子がたいへんおもしろかったです。
ブリアンとドニファンのくすぶった対立がのちに決定的になるだろうなという描き方が(下)への興味をつなげます。