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島が無人島だと知った少年たち。どんな陸地にも隣接しておらず、大陸や群島は数千マイルもかなたであるということが、島の探検でわかりました。少年たちが、自分たちの力で島から脱出することは不可能に近かったのです。やがて上陸した悪漢たちとの壮絶な戦いも繰り広げ、そしてついに帰国の途に……。友情と協調の精神で、少年たちは果敢に運命に立ち向かっていく姿を鮮明に描いた、胸おどる痛快な冒険物語です。
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Posted by ブクログ
登場人物は多いが、影の薄い人物は把握していなくても支障ない点が良い。 ジュール・ベルヌの唯一の児童書ということで、他の作品に比べ、少々物足りなさもあったものの、訳も問題なく、読みやすい。
童話館ブッククラブの配本、上下巻。 森田思軒が『十五少年漂流記』として紹介したジュール・ヴェルヌの冒険小説の完訳。原題『二年間の休暇』はちょっと皮肉っぽくて、現代映画のタイトルみたいな響き。 『漂流教室』を愛読している私としては、高い自律性と社会性、健康的な精神をもつ15少年が眩し過ぎて、多少の違...続きを読む和感もあったりして、まあ児童が読むものとしてはこれぐらい明白、簡潔であるべきなのでしょう。食糧も武器もサバイバル生活に必要なツール類も船に積載したうえでの難破であるため、死を予感させる要素は薄い。気分的にはMinecraftのサバイバルモードのようなワクワク感だけがある。 ああいったゲームでも深い森や砂漠の中に人が暮らしていた痕跡を発見すると異様にテンションが上がるものだが、作中で通称「フレンチ・デン」、フランス人遭難者の遺体が残された洞窟を発見する場面の盛り上がりっぷりといったらない。漂着した無人島の解像度が上がっていく段階も読者と完全にシンクロする。余談だが終盤、無人島の位置が完全に解明され、Google mapを起動して眺め「おお、この大陸のこの緯度付近には(作中に登場する無数の)こういう野鳥が生息してるのか……」となったりする感慨があり、そういう構成もなかなか上手い。 機会があればこの作品と表裏をなすとされるゴールディング『蝿の王』も読んでみたい。
当たり前のように黒人の子供に選挙権が無かったり、 アメリカ人の開拓精神など、 ベルヌから見た当時の世相が所々に出ているのが興味深い。
この子たちすごい!サバイバルのなか賢い行動ばかり。最後はハラハラ、終わり方は一安心。冒険っていいなぁ。
自分がこの子供たちの歳に、こんな絶体絶命な状況に陥ってしまったら、どうなるのだろう。こんなにも前向きに健気に生きることができるのか。どんな苦境に陥っても、秩序と熱意、そして何よりもともに生きている仲間たちのために勇気を出して行動することの大切さを感じた。
子どもの頃十五少年少年漂流記を読んではいましたが、完訳版は初めてでした。 子どもたちだけで暮らすところは結構記憶に残っていたのですが、島を脱出するところは記憶にありませんでした。 こんな悪い大人たちと死闘を繰り広げていたとは・・・ 文句なく面白かったです。 やはり、少年(少女も)たちに読んでもらいた...続きを読むいなあ。
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