太田大八のレビュー一覧

  • 鬼の橋

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    ネタバレ

    ストーリーは全くのファンタジーで少年の成長物語だが、主人公は実在した小野篁。妹を死なせた罪悪感から立ち直り、鬼と少女に鍛えられ、死後も都の守護を仰せつかって「橋」を彷徨う坂上田村麻呂に何度も助けられながら、元服し父を助ける。
    敢えて小野篁を主人公にする必要はない気もしたが、元服した後、今度は篁が、田村麻呂を眠りにつかせてやる。このためだったんだね。児童書にしておくには勿体ないな。

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    2021年10月01日
  • 鬼の橋

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    地獄と現世を行き交いしながら大人になっていく小野篁とその周りの人々の成長を描く物語。最初は妹の死に囚われていた弱々しい篁が坂野上田村麻呂の導きや、浮浪児、元鬼などと触れ合うことで強さを身につけていく。個性のある登場人物が魅力的で割と厚めの本だけど一気に読ませる。

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    2017年08月16日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    62注文の多い料理店 宮沢賢治
    ・自分の都合の良いように情報を解釈して、災難な目に遭う話。
    →なんとも言えない感じがして好き。

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    2016年03月09日
  • 鬼の橋

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    舞台は平安時代、12歳の少年・小野篁のイニシエーションストーリー。若い人達には美しいお話が必要だから、こんなに美しくてもいいと思った。

    挿絵は「やまなしもぎ」の太田大八。これ以上はないくらいお話に合っている。

    ゲド戦記と比べるととても日本的で(題材ではなくて、””自分”と世界との関わり方が)、ちゃんと考えると面白いだろうな。ちゃんと考えられない自分が残念。

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    2022年11月19日
  • 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版)

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    純粋で、痛々しいケンジさんの世界。
    醜かったり、少し頭が足りなかったりする人は、どこまでも純粋。
    実際は、そうとも限らないのだけど。
    ある意味、理想郷と言えます。

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    2014年12月26日
  • 二年間の休暇(下)

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    当たり前のように黒人の子供に選挙権が無かったり、
    アメリカ人の開拓精神など、
    ベルヌから見た当時の世相が所々に出ているのが興味深い。

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    2014年04月11日
  • 鬼の橋

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    こういう児童書を最近は見かけないので、一文一文を噛みしめながら読ませていただきました。 こういう児童書が読みたいんだよ!
    文庫にするなら講談社文庫かしら?文春文庫かしら?
    ともかく、もっとたくさんの人に読んでもらいたいです。

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    2014年01月18日
  • 二年間の休暇(上)

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    ネタバレ

    完訳版は初めてでした。
    最初のとっつきが少し悪かったけど(訳が固い)、途中からあまり気にならなくなりました。
    少年たちが知恵と勇気を振り絞って自分たちで暮らしていく様子がたいへんおもしろかったです。
    ブリアンとドニファンのくすぶった対立がのちに決定的になるだろうなという描き方が(下)への興味をつなげます。

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    2013年06月27日
  • 二年間の休暇(下)

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    この子たちすごい!サバイバルのなか賢い行動ばかり。最後はハラハラ、終わり方は一安心。冒険っていいなぁ。

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    2012年05月28日
  • 二年間の休暇(上)

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    読みたい、というよりは読まなきゃな…という気持ちで読み始めたのだけれど、読み進めていくと面白い。冒険や探検って、やはりわくわくする。
    精神のありかた(フェアであるとか)、サバイバルの知識も織り込まれているので面白い。下巻も気になる。

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    2012年05月25日
  • セロひきのゴーシュ-宮沢賢治童話集4-(新装版)

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    この中には 詩・林と思想
    セロ弾きのゴーシュ 貝の火 グスコーブドリの伝記 どんぐりと山猫が収録されています。
    セロ弾きのゴーシュ 私が初めて好きになった宮沢賢治作品です。

    どんぐりと山猫 どんぐりたちの言い争う様子がすごく可愛かったです。

    グスコーブドリの伝記
    それが良いか悪いかは分からないけど人のために自分の身を犠牲にできる人ってすごいと思います。
    ブドリをとても尊敬します。

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    2012年02月18日
  • セロひきのゴーシュ-宮沢賢治童話集4-(新装版)

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     町の活動写真館の仲間の中でも、一番演奏が下手くそなセロ(チェロ)ひきのゴーシュがどのように努力し、成長していくかを描いた作品。6段落構成で描かれている。
     数多くある宮沢賢治の短編作品の中でもこの話は特に話の構成がしっかりしていてとてもおもしろかった。
     僕が、この話で一番印象的だったのが第1段落の『ゴーシュは虎みたいな勢いでひるの譜をひきはじめる』という文章だ。人をあえて動物でたとえるという所が、宮沢賢治らしい表現だと思いとても素晴らしいと思った。他の様々な場面にも宮沢賢治独特のおもしろい表現がいっぱい組み込まれており、見ていて全然あきなくてすごく見やすかった。宮沢賢治の本の中でもオススメ

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    2009年11月12日
  • 鬼の橋

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    なかなか面白くは読んだのだけれど、あんまり気楽にあの世の世界と行ったり来たりみたいなところに、入りづらさを感じた。

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    2025年09月16日
  • 二年間の休暇(下)

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    自分がこの子供たちの歳に、こんな絶体絶命な状況に陥ってしまったら、どうなるのだろう。こんなにも前向きに健気に生きることができるのか。どんな苦境に陥っても、秩序と熱意、そして何よりもともに生きている仲間たちのために勇気を出して行動することの大切さを感じた。

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    2023年08月28日
  • えんの松原

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    児童文学!というお話しの形がそこにありました。
    だけども時代は平安、ほんとにおもろしろい。

    太田大八さんのめくるめく素晴らしい挿絵が、福音館のハードカバーとなんともしっくりくるんです。
    しかしこの堅気な児童文学を今の子どもが、いやどんな子どもが手にするというのか。。

    おはなしは、
    怨霊に取り憑かれた東宮 憲平と、怨霊によって両親を亡くし、叔母の主から追い出され、内裏に女の童としてはたらく少年 音羽との友情物語。

    東宮のなんだかジェンダーレスな雰囲気と、男の子ということを隠して女としてはたらくしかない音羽、という対比にワクワク。病気がちでおとなしい少年とやんちゃ坊主、彼らを見守り手を差し伸

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    2023年08月23日
  • 鬼の橋

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    「暗夜鬼譚」に「宴の松原」が出てきたのを切っ掛けに、以前「えんの松原」を読んで面白かったのを思い出した。
    同作家の本が読みたくなり購入。
    児童文学としては良書。ただ、話が中途半端な気がする。

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    2023年01月16日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    ネタバレ

    こどものときに読んだものを再読。
    相変わらず思うのはこれ童話?ってぐらいユーモラスでツッコミどころがあるところ。いい意味で。
    宮沢賢治氏の作品は大人が読んでも楽しく読めるところがすごい。

    主人公2人に言いたくなったこと。
    いや食べ放題ってそんな都合の良い解釈すんなよ、お客様面しすぎだろ、と。

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    2021年01月24日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    注文の多い料理店を含んだ短編集は
    たくさんあると思うけど
    その中の1作品

    有生物、無生物関わりなく
    それぞれの気持ちを表現、というより、
    それぞれになりきる天才

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    2020年11月28日
  • セロひきのゴーシュ-宮沢賢治童話集4-(新装版)

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    子供の頃に読んだはずだったけど、ほとんどの部分が抜けていて、新しい気持ちで読めて面白かった。もっと読みにくいイメージを持っていたけれど楽しかった。
    セロひきのゴーシュですっかり暖かくなった。

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    2010年09月15日