梶山直美のレビュー一覧
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“「ほほう。これはアンデルセンの『雪の女王』だな。まどか?」
ネロがこの日はじめて、電子捜査会議に参加してきた。
「ええ。わたしがいちばん好きな童話なの。ゲルダがカイを助けにいくシーンって、いつ読んでも涙がでてきちゃう。」
答えながら、まどかは思っていた。わたしもいつかゲルダみたいに、好きな男の子を救出にいく大冒険ができたらいいな。でも、むりよね、そんなのって……。”[P.121]
昔分からなかったコンピュータ関係の話が今はちゃんと分かる。
“「決めたっ!」
みずきはみんなに宣言した。
「あたし、パパにいって、ハチを買ってもらうんだ。ぜったいそうする!」
「あ、それ、名案じゃないか。」
男 -
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“「うーん、だったらスマートフォンか?」
「残念、ぼくはまだ子どもだからね。そんなツールは持ってないぞ。」
「そうかあ……だとしたら、それこそ超能力でもつかわないかぎり、アクセスできっこないと思うけどなあ。」
「マコト、もちろん本気でいっているのではあるまいな?」
ネロが加わってきて、ぴしゃりといった。
「超能力をトリックにつかうのは、ミステリーでは厳禁ではなかったかね。」
ミステリーのトリックには反則がいくつかあって、超能力やオカルト現象もその中にふくまれているのだ。
「わかってるよ、ネロ。けど、ほかにどんな方法があるのさ。ぜったいに不可能だよ。」
「ほんとうに、そうかね?いつかもいったが、 -
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“電子探偵団、というのがそのへんな「教室」の名前だった。
なんだ、これ?マコトは首をかしげた。つい数日まえまで、こんなのはなかったはずだ。電子探偵団か、なんだか知らないけど、おもしろそうじゃないか。五年の「教室」はぜんぶパスして、さっそくマコトはなかにはいってみた。
こんなメッセージが、いきなりマコトをでむかえてくれた。
『名探偵諸君、よくアクセスしてくれた。わたしこそ、電子探偵団団長のネロである。まずさいしょにいっておくが、当探偵団にはいるためには、入団資格テストに合格しなければならない。テストを受けるかね?』
マコトの目がかがやいた。これだ。こういうのを、ぼくは待っていたんだ。テストを受け -
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パスワードシリーズ第17作。
ビネガー6から、レイさんを誘拐したという挑戦状が届き、電子探偵団がビネガー6とパズルを解きながら対決する、いわばリアルRPGの話と、レイさんの学生時代の冒険&謎解きストーリーの2本柱。
レイさんが誘拐されたと言いつつ、ビネガー6との対決のパズルは、パズル自体が楽しくて、危機感はあまりなく、結末もにっこりほんわかな感じです。
レイさんの学生時代の話は、現代俳句が印象的でした。この辺は大人も楽しめるかも。レイさんの話の謎をマコトが解いてしまうのが、なかなか良かったです。先入観に縛られない立場のほうが、視野が広がるのかもしれませんが…(^^)。
細かい伏線が最後にまとま -
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“その瞬間。
クラリと。
めまいにも似た感覚がレイをおそった。あらっ、どうしたのかな、わたし?そのとき、伊藤晶子のアルト声のつぶやきが耳にとどいた。
「龍は怖いですわね、野沢レイさん」
えっ?なにをいわれたのか、レイはとっさに理解できなかった。
「あの……いま、なんと?」
「ほほほ、なんでもありませんわ。では、きょうはこれで」
伊藤晶子は教室の引き戸に向かっていく。あっと、そうだわ。ひとついいわすれたことがあったのを、レイは思いだした。
「山頭火ウォーズ!」
うしろから言葉をなげかける。伊藤晶子の足がとまった。ふり返ろうとはせず、背中ごしに問いかけてくる。
「山頭火ウォーズですって?なんですの