谷川史子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人になっても様々な「はじめて」があって、嬉しい気持ち、哀しい気持ち、妬む気持ち...様々な気持ちが描かれているオムニバスでした。
おひとりさま物語と似ているのかな?と思うけれど、こちらの方がお話の幅が広く感じました。
谷川さんの作品に出てくる女性はみんな、かわいかったり綺麗なのに、どこか凛としていて、同性からみても素敵です。そして、谷川さんが描く男性は、どうしてこんなにもしっかりしているのに、どこか母性がくすぐられるかわいらしさを備えているんだろうと思ってしまいます。
今回も谷川さんの作品ならではの女性や男性ばかりで、また、どのお話も胸キュンだったり共感したりでした。
しばらくヘビロテで -
Posted by ブクログ
最近読んでる連載マンガはいくつかありますが、谷川史子のマンガはいいです。とても。
この「おひとり様物語」はとても素敵なタイトルなんだけど、名前で損しているような気もする。なんでかというと、一緒に本屋に行った友達に何買うの?って聞かれたので、この本の表紙見せたら、「ふ・ふぅん」っていう反応でした。まあたしかに、「オヒトリサマモノガタリ」というタイトルからは、独り者の女性が寂しく生きてる話のイメージするかも?
たしかに独り者の女性の短編なのですが、そのどれもが素敵なのです。切ない話はあるけれど、サミシイ話ではない。
ひとつひとつのストーリーがキラキラと素敵で、読み終わるとほわーっとした、な -
Posted by ブクログ
一人時間の愛しさや、恋人と別れた後の喪失感や、実家を出る時の寂しさ、同じ職場で働く元恋人との微妙な関係…等々どこかしら自分とかぶるエピソードが満載で、「なんだ、おひとり様って全然特別じゃない、普通なんだ」って教えてくれるんです。
誰だってみんな悩みがあって、孤独を抱える時もあって、生きているんだ。
「ちゃんとひとりになろう」
「このぬくもりも自分でひとつずつ選んできたものだから」
「いつかこれでよかったのだと思いたい その日のために今は声をあげて一晩中だって泣くんだ」
自分の行動に責任を持ち、最後はいつも現状を受け入れ、未来へむかって前向きに生きていこうとする。これが、谷川流「おひと