あらすじ
その日、母は帰ってこなかった。秘められたその過去を追いながら、自分自身の忘れられない恋と向き合う智花。そして出した結論は──? 愛しつづけることの意味をあたたかい視線で問う表題作ほか、胸にせまる読切り3編を収録。 【収録作品】忘れられない/つまさきで踊る/エンドレスマーチ/春の前日/告白物語
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Posted by ブクログ
何回も読み直しては何回も泣いてしまう漫画。
「忘れられない」では、自分の知らない母の側面を知ってしまった時の感情は気まずいなのか、なんで教えてくれなかったの?なのか。
「エンドレスマーチ」はいちばん好きな話。きっとこの主人公と私が似てるからだと思う。おじいちゃんって何言っても怒らないし好きでいてくれるのに、そのことに気づいた頃には随分と弱々しくなって、お返しをしようと思った時には居なくなっちゃって。
繰り返し読みたい
最後は、高校の同級生の結婚式に参加する女性についての数ページの短い話でした。切なさいっぱいで、すごく身にしみました。
Posted by ブクログ
表題作が良かった。不倫と死ネタ、どっちも普通だったら読後感がビミョウだと思うんだけど、見事に昇華されてる。
痛みを伴う思い出を抱えて、それでも笑顔で生きていく、ストーリー自体も大人向けの作品。
「つまさきで踊る」は谷川さんには珍しい?男性視点の作品でちょっと新鮮でした。
珠玉の短編
漫画を見て久しぶりにせつない気持ちになりました。
気持ちのすれ違いで結ばれないせつない恋やおじいちゃんが出てきてほっこりする話など珠玉の短編集だと思います。
谷川先生のファンになりました。
「忘れられない」のまさかのほろ苦い展開に動揺しまくっている。このやり場のない感情をどうしたらいいのか。そんな感情さえも包み込む谷川さんのマンガってすごい。
4話とも素敵です!
「忘れられない」
お母さんの人生と、主人公の人生がなんか重なりあってて、それぞれ切なくて幸せで…
「つま先で踊る」
谷川さんって、男性視点からの話も上手いと思います!あ、ただ、実際に男性がどう思ってるのかは分からないけど、女性が読みたい男性視点の漫画として良いと思います✨
「エンドレス・マーチ」
杏とおじいちゃんの愛が素敵…古澤さん、良いキャラです。
「春の前日」
切ない!きれい!梅の花がエピソードなのが、また清らかな感じで良いです🎶
Posted by ブクログ
5話の短編が収められた短編集。
感動的な話から、可愛らしい話まで多彩で読み応えがあります。
どの話が好きかは人によるけれど
私が好きなのは「忘れられない」ですね。
母と娘の恋。母にはかつて忘れられない人がいた。
その人との思い出を胸に生き続けている。
母の想いをしった娘は・・・。
心に響く大人のラブソング。
ドラマ化したらイイ話になりそう・・・。
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迷ったり空回ったり。わかんなかったり。わかったらそれに刺されたり。でもわかったとたんうわーって世界が、ひろがるかんじ。愛おしくて愛おしくて。泣く。
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谷川史子さんの漫画は、大人になってから読むようになった。
わかるなぁっていうところが所々にある。
大人が読むとちょっと切なくて、でも楽しい。読後感がすごくいい。
Posted by ブクログ
相変わらず素晴らしき谷川作品。ここ数年は特に、微妙なニュアンスのオトナっぽい作品が増えていますが、それがまた良い…!特に表題作、「忘れられない」は誰にも共感できる、涙必至の作品。切なすぎて、「うああ…」って呟いちゃいました。すべての女子にオススメ。谷川作品、やっぱり大好き!
Posted by ブクログ
なんでもないことをわかちあえる人が隣にいるってなんて素敵なんだろう
目のくらみそうなしあわせ
だって忘れたことなんてなかった きっと一生忘れられない それでいい
忘れられないままで生きてく
あなたはいつも胸にいて 私を支え続ける それに気付いたから
Posted by ブクログ
少女マンガから大人のマンガへ移動するのはなかなか難しいと思うけれど、谷川史子は大人になっても谷川史子だなあと冒頭の作品を読んで思った。そしてワタクシは何故にこれほど恋の始まりの話がスキかと(笑)久々にときめきました、やられた!
Posted by ブクログ
さすが谷川作品。はずれなしです。
「昔のことは忘れなさい」なんて言葉をよく聞くけれど、忘れられないものや思いがあったっていいじゃないと思わせてくれる表題作。忘れられないものや思いと上手に一緒に生きていけたら素敵だなと思いました。
個人的にすきな収録作品は「つまさきで踊る」。主人公の森の宮も白井さんもほんわか可愛らしい。
忘れられない1
う~ん。主人公さんのご両親のことと、主人公さん自身のことが、並行していて、う~ん。せつない展開でしたね~。主人公さんのお母さんのこと、それを黙って見守るお父さんのこと、そして主人公さんのこと。いろいろと、せつないな~。
Posted by ブクログ
●収録作品●忘れられない/つまさきで踊る/エンドレスマーチ/春の前日/告白物語
表紙が少し大人っぽくて、どきりとしました。
谷川作品が大人になってしまったー!なんて。
『りぼん』スタート読者だもの。
『忘れられない』はタイトル通り、切なめの作品。
毎年母が“1日いなくなる日”がある。
今年はそのまま帰ってはこないので智花は慌てるのだが、父は理由を知っているのか待ちの姿勢。
母は一体何のために出かけ、そして帰ってこないのだろうか?
そして、揺らぎだす“元カレ”との関係は?
お母さんの話は切なくて、それを受け止めるお父さんが頼もしい。
智花の恋愛はちょっと…うーん…。
主人公が女性になってしまうことの方が圧倒的に多いから仕方ないだろうけれど、女の方がキッパリ!できるお話が多いので、たまには男性からキッパリ!も読んでみたいかも??
『つまさき~』は恋愛ものだけれど、ほっこりめ。
オンナノコらしい女の子キャラにきゅんとしたぞ。
『エンドレスマーチ』はさすが谷川さんというか、おじいちゃんのキャラが素敵過ぎる…。
家族での集まって話をしている光景の描き方も場面的にしんみりしてしまうのではなくほのぼのにぎやかに描くところもほっとする。
アンティーク雑貨屋さん、あんなお店、行ってみたいなぁ。
『春の~』は短い短いお話。
山田くん…罪な男…。
あんなこと言われたら…!
そして、毎回本当に楽しみな、ある意味メイン?くらいの安定ある『告白物語』…。
そして、巻末のカバーにある一言コメント…。
いつかエッセイで1冊描いて欲しい…!
作品の幅が拡がっているので可能性があるかも?
Posted by ブクログ
『ドラマチック』で『アンハッピー』で『ヒロインの胸が大きく』なったらしい(巻末編集談)な作品集。
ヒロインが『親友』というきれいごとを吐いて、不倫に踏み込んじゃう昔の谷川読者がぎゃあぎゃあクレームつけそうな表題作。
あくまでフィクションとしてとらえると、やりきれないもどかしさが何とも切ない。
やさしくできなかった主人公の自業自得と切って捨ててしまったら物語は成り立たない。
振り向いてはいけないと思いつつ振り向いてしまう弱さや、なのに、母の昔の恋に複雑な気持ちを持つ狭量さ、誰でも持ってそうな幼稚さだと思う。
むしろ、主人公の父上の大人ぶりが凄い。
難を言えばラストシーンのペンタッチはいつもの細い線のほうが淡い感じでよかったんじゃないかと思う。
幼い恋といえば、ラストの短編。これも遅い自覚で谷川さんのお得意パターンだが、花の名前を男の子って知らないんだ、というエピソードが無性にきゅんきゅんする。さすがりぼん出身。
コミュニケーション能力が残念なイケメン編集と本屋のバイト少女の恋。
主人公の生きにくさはわかるわかると思う人も多いと思う。
谷川さんが主人公のそれを脳の障害として書いているのかどうかは微妙な線だが、わかってもらえない、とあきらめずに踏み出して走っていくというのはやはり成長っぽいから、そうではないのか。
結構あっさりハッピーエンドだった。
ブリキ人形とおじいちゃんの話の主人公も、やはりコミュ症気味。
おじいちゃんが彼女に残していったのは果たして彼女の言った通りなのかどうなのかは疑問。
私はおじいちゃんが彼女からとってしまったと思ったもののことを『アレ』と言ったのだと思う。
これは普通にじわっと来ました。谷川さんの家族ものはいいなぁ。
Posted by ブクログ
「あなたはいつも胸にいて 私を支え続ける」。
ずっと一緒にいられなくても、気持ちが届かなくても、そう思える人に出会えた事こそが幸せなのかも知れない。
『春の前日』も短いけれど好きです。好きな人の字の書き方の癖って印象に残るよね。つい真似しちゃったり。
Posted by ブクログ
表題作は、谷川史子がオトナ路線になってからちらほら出してくる不倫モノの一つです。不倫はどんなに美しく繕っても醜いですね。
それに対して、他の短編たちはいつもの谷川史子作品。金平糖みたいにきらきらした、本当に可愛いお話です。
とくに好きなのは控えめな書店員と、顔も良くて仕事もできるが他人の気持ちに寄り添えない編集者の恋の始まりを描いたお話。
「世界中に優しくしたい その中でもとくに 君に」
というモノローグには足をバタバタさせてしまいました。
おじいちゃんと孫の短編も泣けてきます。やっぱり家族ものも上手です。
Posted by ブクログ
表題作は「忘れないで」にうるっと…。
「あああこんな恋してみたいなあ!」と思いました。全体的に可愛かったけど、切なくて苦い部分も大きい。でも谷川先生のふんわりした話がやっぱり好き。今回は男性側もよかったな。
Posted by ブクログ
表題作「忘れられない」には母の恋と娘の恋が両方描かれています。美しく尊い思い出になっている母の思い出に対し、娘の現在進行形(ある意味過去完了?)の恋は苦く重いのです。
忘れないで大切に生きていくことと、人を傷つけてもそばに居ることは違うのだと教えてくれる、大人のための物語だなと思いました。電話越しの温かな家庭の雰囲気だなんて、何よりも突き刺さるじゃないか!と(苦笑)
智花の別れ際の台詞には勇気づけられました。忘れられない想いを抱えている人に知って欲しい、そんな素敵な作品です。
Posted by ブクログ
谷川史子の短編集。
ちなみに私は少女漫画家で一番谷川史子が好きです。
ハッピーエンドでもバッドエンドでも「こんな恋してみたい!!」と思わせるのが谷川史子の真髄。
ほんときゅんきゅんする。恋の辛さも楽しさも凝縮されているー!!
人が死ぬ作品はあまり好きではないけれど、生きている人のたくましさとか愛しく思っている様子をちゃんと描いてくれるから良い。
Posted by ブクログ
相変わらずうまいなー。絶対泣いてしまうのであります。。別れたりとかもありますけど、みんなが新しい自分に向かって歩いていく前向きな話が多いのでとても良いです。忘れられないはなんかずしーんときましたけどもね。珍しくちょっと相手のオトコがそれはどうなのか…と思わされましたがw エンドレスマーチよかった!じいちゃんが粋すぎです。でもほんとにどれも優しい話で良いです。絵のタッチのせいもあるとは思うんですけど。うまいなぁとは思うんですけど、でもなんかどんどん洗練されてってる気がします。
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谷川さんのマンガを読み始めたのはここ1年くらいだけど、すごくほっこりしたり切なくなったりで、本屋さんで見るとつい買ってしまう。今んとこハズレなし!
表題作の「忘れられない」にはすごく共感できて泣きそうになっちゃったし、おもちゃの話もすごくすごく良かった!!
人を想うさまざまな形が描かれていて素敵な1冊。
そしてなりより編集後記的なミニマンガがおもしろかった(笑 担当さんが変わると作風も変わるものなのね…(笑
Posted by ブクログ
表題作は、切ない切ない。
作者が言っている通りちょっと大人な感じ。
でも「つまさきで踊る」は谷川先生らしい、きゅんとする、可愛らしい恋の始まりの話で好きだった。
余談ですが、今作のサイン会に参加して、先生の人柄が作品に反映されてるんだなぁとしみじみ感じた。
Posted by ブクログ
谷川史子が、とんでもなく好きなようです。
はずかしながら。
相変わらず切ない。
ラストのおじいちゃんと孫娘の話なんて、わかりやすいけど、わかりやすいのに、切なくってあったかい。
なんか、わかるなー。そういう経験ある。って切ない経験を思い起こさせるのが、お上手なんだと、思います。
オトナ女子のためのまんが誌、というのがあるらしい。と、この漫画の帯で知る。
なんでもあるんだなー。。。
Posted by ブクログ
悲恋、これからの恋、気付き・・・短編集。
お気に入りは、「つまさきで踊る」。
恋をしたことのない男性が、恋愛感情を始めて知って、
観える景色がガラリと変わるという描写に大変共感した。
Posted by ブクログ
谷川史子さんの作品には本当にはずれがなくて、今回の作品の素敵でした。『つまさきで踊る』と『エンドレスマーチ』が好き。こんな風に人を好きになってみたいと思った。表題作は、切なくて母と娘の部分は好きけれど、恋愛の部分は自分にもこんな一面があるのかもしれないけれど、ちょっと受け入れられなかった。
Posted by ブクログ
漫画の新規開拓は久しぶり。
FBのニュースフィードで紹介されていた時に気になっていた本を、本屋さんで見かけたので購入。短編集。
☆4だけど、実際は☆4.5ぐらいです。
印象は、凄く丁寧に書かれている漫画だなぁと思った事と、繊細な気持ちをうまく表現する方だなぁと思った事。好きです、おすすめ。
この方の描かれる、笑った顔が好き。
それにしても、この物語に登場する女の子は皆素直で強いな。
男の子も素直でやさしいな。
一歩間違えばドロドロになりそうなテーマを、よく爽やかに描いていらっしゃる。
Posted by ブクログ
谷川作品、やはり良いですね!
お母さんの事情も泣けたし、主人公が抱えている気持ちも泣けた。
読みやすいし、一見あっさりした画面だけど、すごくグッとくるんですよね。
Posted by ブクログ
「エンドレスマーチ」が哀しくて温かくて良い話だった。誰でも似たような経験をしたことがあるような共感できる出来事だと思う。本当は手紙じゃなく、直に話ができたら良かったんだろうけど…。
匿名
絵がキレイ
イラストがキレイでした。
表題作は、主人公に感情移入できなくて、そこまで楽しめなかったかも。
同じ作者さんの別の漫画も読んでみたいと思いました。
短編3つ。
昔(りぼんの頃)から好きな漫画家さんです。作品の雰囲気は変わらずとても好きですが、1話目の内容が私の好みではありませんでした。主人公の母の話はせつなくとも良い話でしたが、、主人公(娘)は同じ「忘れられない人」でもダメな話だと思います(相手の男性が良い人風なのが、個人的にはダメでした)。2話目のカワイイ本屋さんと捻くれイケメン編集君の話・3話目のお祖父ちゃんとの思い出話でにはほっこり読めて良かったです。
Posted by ブクログ
★3つなのは谷川さんだからであって、普通の本と比べたらモチロンの★4つ。
最近の谷川さんは死に系が多くて少し寂しいです。
てなわけで古い作品読み返しての、★3つ。
また明るくて切なくて懐かしい話が読みたいです。
Posted by ブクログ
わたしが彼女の作品とずれてしまったのか、「りぼん」で読んでいたころの「他にこんな作家はいない」という感覚が味わえずに残念。好きな人は多いと思う。