河上朔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ただただ読み終わったあとは、心のなにか閉じ込めたいほど大切な気持ちがあふれてきました。
使い古されて一見安っぽくなってしまいそうなジャンルの物語ともとれそうなジャンルで、しかもネット小説、なのに、浮ついた感じや安い感じはなく。 背景の緻密さはそれほど濃くない気もするけど、違和感なく、これでよいのだと思います。というか、むしろ説明しないで台詞だけで雰囲気を伝えてるようなとこもあってその空気感がとてもうまいです。それ以上にキャラが練り込まれていて、関係性が繋がっているのでそこだけで十分魅力的に世界が描かれています。
特にこかげと隊長! もだえます。こかげも隊長もかっこよくて、二人のやり取りが楽しく -
Posted by ブクログ
異世界トリップといってしまえばそのまんまだけど、主人公の描き方がすばらしいと思う。現実と虚構、本音と建前、常識と非常識…そういったものを組み込んで動ける。ちゃんと自分の置かれた状況を理解して、周りの人々を見て、感情で突っ走らずに物事をきちんと整理して自分のすべきことを一生懸命考えることが出来る、本当の大人。カッコいいなあ、大好きだなあ、と素直に思いました。お姉ちゃん、としての立場がわかるゆえにそこにも共感。こかげほどできたお姉ちゃんではないけど、やはり長女だったら自然とこうなるんだというところも多々。主人公以外の登場人物も本当に魅力的!
異世界ファンタジーにありがちな、若さ故に突っ走って傷つ -
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Posted by ブクログ
Wow, I could not put this book down! Again about a person who travels to a completely different world. What I really loved about this book was the fact that the main character's situation wasn't the typical one where she finds herself in a different world, finds friends and falls in love,
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Posted by ブクログ
ウェブ小説サイトの有名どころ『therehere』でも読めるんですが、この小説に関しては自分の手元にずっと持って置きたいと思ったのでネット上で何度も読み返したにもかかわらず買ってしまいました
現代人が異世界へと飛ばされる…というファンタジーはそこかしこに転がっているのですがこれは一味違います
主人公こかげはいたって普通の会社員、27歳の女性。一人称で語られる心理描写が丁寧で、コミカルでときにはリアルで涙ちびったり、さらに号泣ものだったり… 出てくる登場人物全てが魅力があって、上下巻どちらも厚さ3cmほどもある大容量にもかかわらず終わりに近づくにつれて終わってほしくないと願う自分がいました
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ネタバレ 購入済み
苦手意識があった
河上朔先生の物語は、主人公が苦労する話恋愛薄めというイメージがあり、文章も淡々と進んで好みでは無かったが…それは勝手な苦手意識だった。いや、主人公のサリの生い立ちを想うとやはり厳しい!となるが…。
最近のライトノベルは、設定に合わせた性格の人物達が多いが、この物語は各々の個性が話を作っていく。この世界観の中で人物達が無理をせず個を表現しながら自然に生きている。そういう話を読むのは心地がいい。
サリもラルフも個性が強い。特に序盤のラルフは自尊心高めの性格悪い奴。しかし彼は最初から最後まで己の信念を貫き、挫折をする描写さえカッコイイ奴だった。そんなヒーローは好きだ。
良い話に出会えた -