あらすじ
国王ザキや近衛隊隊長ルカナートたち王宮の面々と次第に打ち解けはじめたこかげは、王弟ディレイの母、ユーリアの下に軟禁された妹ひなたを迎えに行くべく計画を立てる。やがてそれは多くの人と国を巻き込む大イベントとなり…。ユーリアの目的はなにか? 無事にひなたを取り戻せるのか? そしてこかげがディーカルアに来た意味とは。人を想う気持ちが巡る、大人の異世界ファンタジー、堂々完結。巻末に番外編「朝」を収録。
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姉らしく、大人らしく考える主人公が素敵だった。彼女と彼女の妹を取り巻く全ての人がとても優しくて、魅力的。
上下巻を通して緩やかに関係を変化させて行く主人公と隊長の恋模様は、激動あるものではないからつまらないと思う人がいるかもしれない。しかし、私はその緩やかで優しい二人の恋模様がよかった。
だから、恋愛をメインに読もうと思うなら、物足りなく感じるかもしれない。
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上下巻を一気に読み終わりました!
主人公が27なので親近感。
正直で人に正面からぶつかっていくところがいいなと。
最初はザキも隊長も大嫌い(笑)だったけど、途中から大好きになってた不思議!
特に隊長!あの甘さはすごくいい感じ~ツンデレ?
あとコカゲの護衛三人組もおもしろかった(笑)ヨーサムのかわいさがツボ!
続きは気になるけど、コカゲと隊長がまとまって良かった。
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最後まで読んで年甲斐もなく大泣きしました。めでたしめでたし、で終わらないのが現実。痛みをこらえながらも、精一杯現実を飲みこもうとする主人公の姿に立派の一言です。
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異世界トリップ物。普通なら脇役になるだろう、しっかり者の姉がこの作品では主人公に。有川さんのファンにオススメの一冊です!
異世界でお家騒動に巻き込まれるという所は王道だけど、こかげ(主人公)の扱われ方が他の作品とは違って新鮮でした。こかげの考え方や行動が現実的なのと、自分と似ている部分が多くて(あんなに物分かり良くないけどw)かなり感情移入してしまった。だから上巻ではこかげを敵視するお城の人達が嫌いでした。でも最後は好意を持てるような展開になったので良かったです♪
どの登場人物も魅力的ですが、おじ様好きとしてはイルサムさんと執事のノインさんが素敵すぎました!!ノインさん一家に一人欲しいぞv
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大好きな作品。
読んだ後に残るほんのりとした温かい気持ちが忘れられません。
最後のこかげがルカナートに会いに行くシーンを何度読み返したか。
是非次があって欲しいと願わずにはいられない本です。
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表紙は上下でリンクしてるんですねー。
隊長はもうちょっとムキムキでもいいと思うよ。
異世界トリップものって途中からどうしようもなく寂しくて、
苦しくて苦しくてたまらなくなるときがあります。本の中なのにね。
それは最後に別れがあることを予感しているからなのですが。
この作品は、本当につらかった、苦しかった。読み終わるのが、怖かった。
今さっき読み終わったのですが、まだ胸がぎゅーっと。
本当にやさしい話でした。
レビューみてもとにかく、やさしいやさしいってなんのことだ。
なんて思っていたものなのすが、本当にやさしい。
作品中の言葉を借りるなら、「圧倒的なやさしさ」というやつです。
誰もが、誰かを思っていて、時にその思いは他人を傷つけてしまうのだけど、
それすら、愛おしいなと思ってしまいますというか。
あっさりさっぱり、軽いエンタメ小説くらいに考えてたので、
予想外にガツンときてちょっと戸惑っていたり。
読み終わったばかりで頭がぐわんぐわんしていていけません。
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哀しさじゃなくて愛しさで泣けてくる。ザキ君に降った優しい花びらに、こかげさんと一緒に胸がきゅうっとなった。私は誰かに優しくなれるのかな、なってるのかな。
あと後半の恋愛分が、軽いのに濃厚なガトーショコラ口にしたみたいなほろ苦甘テイストで、普通にドキドキした。
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ネット小説から書籍化された本。後半。
妹の救出に向けて、無心に努力するコカゲの姿がいい。
主人公の常識的な考え方、妹や周囲の人間に対する愛情が
読んでいてすごくさわやかで楽しかった。
ラストもとにかく素敵な終わり方だった!!
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こかげの頑張りが素敵。
ルカナートとこかげのこの先が気になりすぎてやばい。
私は20代に片足突っ込んだ感じだけどこかげみたいに現実見るのはしなくてもいいから、あんなに人のことを考えられる人になりたいと思った。
人との出会いって素敵。
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国王ザキや近衛隊隊長ルカナートたち王宮の面々と次第に打ち解けはじめたこかげは、王弟ディレイの母、ユーリアの下に軟禁された妹ひなたを迎えに行くべく計画を立てる。やがてそれは多くの人と国を巻き込む大イベントとなり・・・。ユーリアの目的はなにか?無事にひなたを取り戻せるのか?そしてこかげがディーカルアに来た意味とは。人を想う気持ちが巡る大人の異世界ファンタジー、堂々完結!!
読んでいる間ずっと、あれよあれよという間にスケール大きくなる話に振り落とされないよう、必死でつかまってる感じでした・・・ひなた救出と花祭りの話だけなのに、何でこんなめまぐるしいんだろうって(笑)主人公とその周辺の人たちの会話がほとんどなのに、こんなに温かい話は初めて。背景描写が薄いという人もいるかもしれないけど、私は好きです。十分に染みる。ハラハラドキドキのストーリーもそうだけど、ふとした瞬間に不意打ちで現れる隊長ーーー!!これは反則だよとつぶやかずにはいられん。いつも見守る側で弱音吐かないコカゲにとって、唯一本音で愚痴れる人だと思うから、そばにいてあげて欲しいと思います。再びの出会いがありますように・・・!!脇役もそれぞれいい味出してて、本気で嫌な人がいないというのも魅力。この物語に出会えて良かったと心から思います。
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ただただ読み終わったあとは、心のなにか閉じ込めたいほど大切な気持ちがあふれてきました。
使い古されて一見安っぽくなってしまいそうなジャンルの物語ともとれそうなジャンルで、しかもネット小説、なのに、浮ついた感じや安い感じはなく。 背景の緻密さはそれほど濃くない気もするけど、違和感なく、これでよいのだと思います。というか、むしろ説明しないで台詞だけで雰囲気を伝えてるようなとこもあってその空気感がとてもうまいです。それ以上にキャラが練り込まれていて、関係性が繋がっているのでそこだけで十分魅力的に世界が描かれています。
特にこかげと隊長! もだえます。こかげも隊長もかっこよくて、二人のやり取りが楽しくて、幸せなその後をぜひ希望! ひなた視点で王道ストーリーも読んでみたいな。
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ラストが…ラストが…。
ハッピーエンドって感じだけど、すごく切ない
とにかく、全編通して人物みんなが優しくて、強くてよかったです。気持のいい話でした。
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表紙も上下で見ると凝ってて面白い。
話もファンタジー。
ハラハラドキドキありロマンスあり姉妹愛あり。
男同士の友情あり。
おねぇちゃん本当に帰っちゃうの!いいの!
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上巻から萌えていましたが、
六章で、ハートに直撃。
隊長、カッコエエ!!!
初回限定の記念小説とそのおまけ読みましたが、
隊長、渋い!いい男すぎ!
こかげと幸せになって!
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上巻から引き続き感想というか、一言。ファンタジーと言っても主人公が「冒険をたしなむお年頃でもない」ある程度落ち着いた大人なお年頃(27歳)なので普段この手を読まない女性でも共感できるかもしれません。んが、イラスト入りなのでお手に触れにくいかもしれないです。イラストはかえっていらない方もいらっしゃると思うのでそういう方が食わず嫌いでこの本をスルーするのはもったいないな〜と思ったりもします
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この物語(本編)はこれでおしまい。で、いいと思う。続編は要らないって…
でも!!
彼女たちの・彼らの話をもっともっと読みたい!! とも思う。
…難しいなあ。
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ここではないどこかでないからファンタジーでなく
青春でもなく恋愛でもない
強いていうならライトノベル
単独に拠ることなく話を閉じつついずれの要素でも魅力持つ構成
表現に味わい増せばさらに良
上下で★★★★
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異世界召喚モノ。
少し前に読んだ「ガーディアンズ・ガーディアン」の作者さんの作品。せっかくだからこっちも読もうと思って読みました。
ガーディアンズ…のほうは、最初から別世界の話。本の中から出てきた守神のような式神のような「ガーディアン」という存在がいて、それを使役する女の子が主人公。面白い発想だけど、そもそもがファンタジーの話なので、なんとなく自分がその世界に入り込む感覚が少なめで、そのへんが微妙だなと思って(それでも面白いけど)読んでました。
こちらの、ワンダー…のほうは、そういう魔法的なトンデモ設定がない、人間のお話。そして、主人公は、現代から、ひょんなきっかけで「異世界」に行ってしまった、普通のOL。
とある世界の、王宮に飛んじゃった主人公コカゲ。実は、数年前から、主人公の年の離れた妹が何度か飛んでいっている世界。妹から楽しそうな話を聞いていたのに、主人公コカゲは、なぜか周りの人々から疎まれる。
なぜ〜?
若き王、王宮内での人間関係、隠された過去etc. etc. 。コカゲが妹のために頑張っているうちに、少しずつ明かされていく事情。そして、コカゲの感情の変化。
主人公が「現代人」であることで、視点や価値観がわかって共感しやすいからか、とてもわかり易かったし、物語に入り込みやすかった。ちょっと、コカゲの頭の回転が早すぎて?理解できない感情や状況把握などもあったけど(笑)。
表紙を見て、表紙に描かれている人が誰なのかがわかった時点で、ちょっとネタバレですよね(笑)。だって、その人との関係がいちばん大切な物語になるのだって、ヒントになっちゃってますもんね。
「続き」はないのかな、「続き」は!
勝手に想像してください、ってことですかね。
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ついつい引き込まれて一気に読んでしまった。
「大人のための」異世界トリップファンタジー。
子供の頃トリップもの好きだったけど、もう読んでないなあ…。
そんな大人にこそ手に取ってみてほしい。
「大人の中の純粋さ」「無邪気さ」を呼び覚ましてくれる本だと思う。
主人公は、大人の会社員の女性。
若くて天真爛漫でみんなから愛されて王様と恋をして…そんな王道主人公な役割は、前からトリップを重ねていた妹が担っている。
最初は妹以外みんな冷たい、そんな異世界で頑張る主人公の気持ちが細かく描かれているけれど、その描写は「大人の読者」にとって、リアルで共感しやすいものだと思う。
「等身大な大人」である彼女は、27歳の社会人らしく振る舞おうと努力しているし、実際に振る舞えている。
でも、大人は完璧じゃない。
「等身大の大人」の中に必ず残る「弱さ」が見え隠れするところが、共感できるポイントなのだと思う。
そして、大人の中に残る「無邪気さ」も。
等身大の弱さも強さも併せ持つのは、主人公に限った話ではない。 登場人物それぞれに人間らしさがある。
そして、ここに出てくる人は、見えづらいときはあるけれど、みんなとても純粋で優しい。
思いやりに溢れていて、暖かい気持ちになれる。
こんな本があってよかったなあと純粋に思う。
ファンタジーってわくわくした夢を見せてくれるけど、 それは子供だけの特権じゃないのだ。
Posted by ブクログ
うん、面白かった。
異世界トリップものって、ラストが薄々読めてしまうため、
だんだん後半になってくると切なくなるな。
主人公が異世界にいつつも、「元の世界ではどれくらい
時間が過ぎているんだろう?会社で無断欠勤になってたら
やばいなぁ」とか考えちゃってるあたり、
どっぷり異世界に浸れない、社会人のサガが読んでいて
社会人~年の私にも共感できる部分でした。
そして何よりシルヴィアナの恋の行方が気になるところです。
Posted by ブクログ
非常に良かった。うるっときて、ほろっとして、ドキドキして、ニヤニヤした。あまりにも素敵な世界なので、読み終わった後「コカゲに比べて私は何をしてるんだろう……」と我に返ってしまった。それさえなければ満点だったんだけどなぁ。ヒナタの話だったらファンタジーはファンタジーとして流せたんだろうけど、コカゲが等身大で身近に感じただけに起こった感覚だと思う。や、でもマジでいいです。自信をもってお薦めできます。スピンオフが出ているようなので読みたい……が、この世界に囚われそうなので、冷めるまでしばらく距離を置こう。
Posted by ブクログ
異世界トリップにはまるような年じゃないんだけど。
そういうの、高校生くらいの時に卒業したはずなんだけど。
まんまとはまっていました。
でもさ、異世界トリップって、どうしても切ない。自分の世界、大切なひとの世界。
でも、登場人物たちが、最後とても幸せそうだったし、楽しそうでほっとした。
Posted by ブクログ
異世界ファンタジーです。
地の文に主人公の感情がダダ漏れてます。なので主人公目線でわちゃわちゃ世界観を楽しみたい人におすすめ。
皆が愛らしいキャラクターで可愛いです