Posted by ブクログ
2010年08月14日
大人の異世界トリップファンタジー「wonder wonderful」待望のスピンオフ。それぞれの大切な出会いを描く短編集。ルカナート13歳の初恋「信じるならば君の心を」、シルヴィアナとライオスの恋「何度でも」、ラシュ・シーリー・ヨーサムの三人の出会い「さても楽しき」、コカゲとルカナート花祭り最終日の...続きを読む夜「だからひそやかに祈るよ」を収録。
本編の初回限定特典小説「だからひそやかに祈るよ」を読めることにまずは感謝。お互いに大事に思える相手に出会えたことを祝福してあげたい気持ちになります。シルヴィとライオスの「何度でも」が一番印象的でした。いったい何がきっかけでこうなったんだろう?と本編で思っていたので、出会いと今までの会話を知ってようやく納得。そして話の終わらせ方は世界一上手いな、河上先生と思いました。どの人物にも幸せがありますようにと祈らずにはいられない。本編からずっとノンストップで読み込んできたこのシリーズに出会えて本当に良かった。次回作も楽しみです。