奥村章子のレビュー一覧
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ネタバレ3.5くらい。面白かったが、やっぱちょっとだるい。
そもそも、この作品がいつの時代の設定なのかわかってなかった。最後の解説で1950年代だと知った。なんとなくその頃かなと思ってたけど。
最初のほうに、第二次世界大戦が終わってほどなく、とあった。
最後まで読むと、この学院長死んだな、と思った。戻ってきたら続きを書くよ、で続きが無いし。
この学校自体の経営は危うそうだけど、資金調達として保険金殺人もやってそうだなと思った。
全体的な話の運びとしては、やっぱ学校を出てからみんなどうやって殺すのかわからないまま読む楽しさがあり、引き込まれる。
学校内の話はもう少し緊張感があれば良かったのかな。 -
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イギリスの作家「サマンサ・ヘイズ」の長篇ミステリ作品『ユー・アー・マイン(原題:Until You're Mine)』を読みました。
「ディック・フランシス」(「フェリックス・フランシス」との父子共著含む)、「ミネット・ウォルターズ」に続きイギリスのミステリ作品です。
-----story-------------
夫、妻、双子の男児、そしてもうすぐ女児が生まれる幸せな家。
そこに一人のベビーシッターがやってきた―33歳の「ゾーイ」は、巧みに反抗的な双子をてなずけ、夫は彼女を信頼するようになる。
が、妊婦の「クローディア」には何かがひっかかる。
ひそかに家の中の何かが微妙に変わっ -
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著者はロンドン在住で本作はデビュー作になります。
ポケミスは文庫本より少し背が高く本棚での納まりが悪いので購入は敬遠しがちだったのですが小説の舞台がヴェネチアとの事でなかなかこの地を描いた小説が少ない事とつい最近出張で現地を訪れて事もあって衝動買いしました。
物語は運河で流されたと思われる女性司祭の死体をきっかけに殺人が次々と発生し現地の憲兵と駐アメリカ軍少尉が事件の真相を明らかにするという単純なストーリーですが、舞台のヴェネチアの静かで優雅な雰囲気や事件の背景には国際的な紛争やネット上のバーチャル世界が絡んでおり主人公である二人の女性が陰謀に迫る様は欧州を舞台とした”ダビンチコード”や” -
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舞台はニューヨーク郊外の小さな街、高校生と中学生の二人の男の子を育てるシングルマザーが主人公。この街でスクールカーストの上位にいる人気者がひき逃げで亡くなってしまう。このひき逃げが普通ではなく落ちぶれたポップスターの車が強奪された時に起こった事件という設定。SNSの投稿などから主人公の長男が犯人とみなされ、この長男が芸術家肌でちょっと変わってることもあっていわばネットリンチのような状態になり一家も村八分になっていく。親として息子を信じたいのだが確かに怪しい言動が多くて…。一方で警察側にはやはりトラウマを抱える女性警官がいて、ということでちょっと登場人物を盛りすぎかな、という印象。警官側のトラウ
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イタリアが舞台の、濃~い国際謀略ものアクション・ミステリ。
三部作の二作目です☆
1作目で知り合った憲兵隊の女性大尉カテリーナ。
駐留米軍の少尉ホリーという二人の女性。
くわえて、SNS「カルニヴィア」の創始者ダニエーレ・バルボが再び活躍します。
米軍少佐の娘ミアが誘拐される事件が発生。
憲兵隊の大尉カテリーナは、前作で起きた問題で隊のなかで孤立していましたが、この捜査に加わることに。
ホリーもまた、少佐の家に急行。
軍人の家庭によくある、厳しい仕付けを受けて育った様子に気がつくホリー。
ミアが誘拐されたことに、カルニヴィアでの連絡が関係しているかもしれないと、協力を求められたダニエーレ -
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三部作の完結編。カテリーナ、ダニエーレ、ホリーがそれぞれ自身の過去と対峙し、大きな決断を下すというテーマは完結編にふさわしい。
三者三様のスタートから始まり、後半でひとつの線に繋がるまで、別々の視点でストーリーは進む。歴史的背景とノンフィクション的な内容というのは前二作と同様だが、今回が一番ややこしかったかも。秘密結社という謎めいた組織を糸口にして陰謀の深部に迫っていくのだが、二重三重のからくりがしっかり描いてあるので、それが逆混乱する要因になってしまった。謎解きよりも背景部分での色合いが濃いので、歴史の闇で胃もたれした感が強い。作者ってイギリス人でしたよね? アメリカに対してよく思ってない -
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