ネットで見かけて。
ヴェネツィアが舞台というだけで、華やかな印象を受ける。
強力な建築規制があり、許可を得るには強力なコネが必要だとか、
憲兵隊はレストランで店主が代金を請求しないとか、
マフィアのことは誰もしゃべらないとか、
負の側面もちりばめられているが、その華やかさは失われない。
それは、
...続きを読む世界的な観光地が登場するからなのか、
バスではなくヴァポレットに乗っているからなのか、
カソリック教会の強大な力が見え隠れするからなのか。
それだけではなく、
ヴァーチャルなヴェネツィアである「カルニヴィア」や、
オカルトのシンボルかと思われたクロアチアのタトゥー、
人身売買にユーゴスラヴィアでの虐殺、誘導砲弾による爆撃と
これでもかというぐらい詰め込まれている。
それでいて、
憲兵隊の大尉と米軍の少尉の女性二人と、
幼少期に誘拐事件に遭ったハッカーの活躍も光を放っている。
色とりどりに輝くきらめきの流れに溺れそうになりながら、
最大の証拠は人の中のDNAなのではと、
気が付いた自分をほめてあげたい。
要するに、面白かった。